桐乃さん
桐乃さん、山口県の大雨の報道を見て、心配しておりました。

雨が激しいなかで移動するのは、用水路に転落する危険があるので、どうか無理しないでくださいね。

ご自宅が二階以上であれば、お部屋にとどまっていたほうが安全かと思われます。

東日本大震災の教訓から、原則、ペットは同行避難するという環境省のガイドラインがありますので、避難所でも猫ちゃんを受け入れてもらえます。

移動の安全が確保でき、避難の必要性がある状況でしたら、迷わず猫ちゃんたちと一緒に避難してくださいね。


桐乃さんと猫ちゃんたち、桐乃さんの職場の皆さんの安全をお祈りしております。

2023/07/01 12:03

脱税事件の裁判を傍聴した話
先日、霞が関にある東京地裁の裁判傍聴に行ってきました(夫が)。


例の水漏れ事件において、幸いにも善い弁護士さんに助けてもらえたわけですが、弁護士選びをしていた時は心が折れて泣き寝入りする一歩手前の段階でした。

自分たちが今まで裁判や法律に関して無知であったこと、そもそも関心自体を持っていなかったことを反省したわけです。

それで後学のために、裁判の傍聴に行ってみようということになりました。

(事件の当事者でもないのに夫婦そろって傍聴するというのもあれなので、夫が一人で傍聴してきて、わたしは夫から聞いた話を書いています)


傍聴するのは殺人や傷害ではなく、主に詐欺などの事件です。

裁判の傍聴をすると、報道では知ることができない事件の全容、詐欺の具体的な手口、なぜ被害にあったかなどが詳細に分かるので、大変勉強になるのです。


傍聴に行くのは今回が二度目。

一度目のときは、裏口入学詐欺の事件が記憶に残りましたね。


今回の傍聴のうち、1件は脱税事件で、もう1件は薬物事件でした。



脱税事件はですね、暗号通貨で得た利益を意図的に申告しなかったというやつです。

暗号通貨ですよ!

暗号通貨関連の申告漏れはよくあることで、「知らなかった」として修正申告した上で、加算税も含めてきちんと納税すればいいだけなので、逮捕されて実刑なんてよほどの計画性と悪質さがあったということになります。

今回の事件では、2億円相当の利益を出していたのに、20万円しか申告しなかった! ということでした。

忘れないうちに事件のあらましを書いておきますね。



整骨院を営む男が、知人に誘われて、とあるセミナーの有料会員となったことが、この事件の発端です。

そのセミナーでエイダコインが熱いという話を聞き、エイダコインに100万円ほど投資します。

なんと、セミナー講師の予知? が本当に当たり、1億円相当の利益を出してしまったのです。


ネット広告でよく見かける情報商材系の怪しいセミナーって、十中八九詐欺、いや、十のうち十が詐欺ですよね。

ところが、この男が会員となったセミナーは、まさかの当たりだったのですね。(読みが当たったのではなく単なる偶然だと思います)

と言うか、そんないかにも怪しげなセミナーに誘う「知人」って、一体どんな「知人」なんでしょうね……。

整骨院を真面目に営んでいれば、欲を出して逮捕されることもなかっただろうに……。


エイダコインの投資でひと山当てた男は、最初のセミナーとは別のセミナーの会員権を200万円ほどで買いました。

新たに入会したセミナーのおかげで脱税を指南する輩との人脈ができ、脱税で得た利益の8%ほどを手数料として支払う約束で、脱税の手引きをしてもらいます。

男が投資で得た利益はこのとき2億円相当にまでなっていました。

脱税指南役は「脱税」とは言わず、「節税」という言葉を使っていますが、解釈違いとかで争う余地なく「脱税」なので、こうして逮捕されているわけです。


脱税の手口は、まずドバイに会社を作り(もちろんペーパーカンパニー)、ドバイの株を売買したことにして、海外から複雑なルートで迂回送金をするというものでした。暗号資産は20万円しか申告していません。


いくら迂回送金をしたとしても、それまで整骨院を営んでいた男の口座に、いきなり海外から総額2億円が振り込まれたら、怪しさマックスですよね!

これでなぜバレないと思うんでしょうねぇ……。

そのころには本業の整骨院を畳んで、不動産賃貸業にジョブチェンジしていたそうです。



整骨院を真面目に営んでいれば逮捕されることなどなかったのに(二度目)。


なぜ数百万払って、そんな怪しいセミナーの会員権を買おうと思うのか……。

利益を出したら税金を納めるのは当たり前のことです。

その当たり前のことを、いかに不当に損しているかと勘違いさせ、言葉巧みに脱税の手引きをする輩がいるわけですね。

セミナーの仲間たちはみんな「節税」をしているんだから、自分もやるべきだ、絶対にばれないんだから、などと思うんでしょうね。


脱税指南役が「これからはテレグラムを使いましょう」と言っているラインでのやりとりが、ばっちり証拠として出されていました。

日本国内でわざわざテレグラムを使うのは反社ばかりとよく言われていますが、本当なんですねぇ。

と言うか、どうしてそういう罪が重くなる会話(意図的に隠匿しようとしたという証拠)をうかつにラインでするんでしょうね。


所属するコミュニティによって常識って異なりますよね。

明かな違法行為に対して、それを違法だと言う人がいない、正しい正しいと言う人ばかりの歪んだ社交界で交流をつづけていたら、自分の常識も歪んでしまうのでしょうね。

教訓としては、怪しいセミナーには近づかないということですね。


脱税事件の話はこれで終わりです。



ちなみに、このエイダコインという怪しい暗号通貨なんですが、ピーク時は850倍まで暴騰したという話です。

それで、日本国内でも一時的にエイダ長者になった人たちが出たのだとか。

しかし、エイダ長者の多くは、二匹目のドジョウを狙って他のクズコインに交換した結果、素寒貧になってしまい、手元に現金がないにも関わらず、到底納められない巨額の追徴課税を求められるという恐ろしい事態が続出したのだとか……。


暗号通貨は現金化した時だけ課税されると思われがちなんですが、現行法では、暗号通貨同士の交換も課税対象なのです。

「暗号通貨同士の交換は非課税」という誤情報がネットで出回っていますが、騙されてはいけません。


暗号通貨同士の交換で1億円相当の利益を出しても、円と交換しないかぎりは、預金口座にその1億円は存在しませんよね。

しかし、その1億円相当の利益に対する所得税約4000万円は、現金(日本円)での納税を求められます。

え、手元に1億円がないのにどうやって払うの? って思いますよね。

暗号通貨は価格の乱高下が激しいため、納税のタイミングで暴落していたら、保有している暗号資産を現金化しても全く足りないという不幸が起こり得るのです。



2023/06/21 21:25

南ノさん③
南ノさん、台湾旅行記③をお読みいただき、丁寧な解説まで寄せてくださいまして、どうもありがとうございます!!


おお、台湾では「釋迦」と略して呼ぶほど、身近なフルーツなのですね!

カットフルーツの屋台のおじさんとは、英語でやりとりをしていたのですが、ちゃんと意思疎通ができているのか正直不安だったので、南ノさんに教えていただいたおかげで、よく理解できました。

あのとき売らなかったのは、おじさんのやさしさだったのだなぁ、としみじみありがたく思った次第です^^

なるほど、ドラゴンフルーツ! 日本のお店で見つけたら、食べて確かめてみますね!


路線名の漢字の誤記も教えてくださり、大変助かりました~^^

そうそう、信義区でした。自分が泊った場所なのにうっかりしていました。

台北101や高層ビルが立ち並ぶ新しい街でしたね。



中正紀念堂の展示「自由的霊魂VS.独裁者」は、本当に観て良かったです。

今回の旅で、いちばん印象に残った展示でした。


旅のガイドに『まっぷる 台湾』を持っていったのですが、中正紀念堂の紹介が小さくって、巨大なブロンズ像と衛兵交代式が見どころとしか書いてなくて……

(衛兵さんの軍服の色で陸軍・海軍・空軍を見分けるなどのムダ知識は書いてある)

それで、夫は当初、軍服のイケメンには興味ないから行かないかな~と言っていて、もともとの観光予定には入れてなかったのです。


淡水信義線に乗るうち、中正紀念堂を冠した駅名を何度も耳にしたので、せっかくだからと行ってみようとわたしがさそい、最後の目的地に向かう途中でいったん下車して、訪れたのでした。


結果……すごいものをみてしまった!!


という感じで、展示を見終わった後、夫婦でしばらく呆然としておりました。

夫も、あの展示を見ることができて良かったと言っておりました。(故宮博物院の宝物より印象深かったとのことです)


台湾に「白色テロ」という時代があったことや、鄭南榕という人物についても初めて知って、夫婦そろって自分たちの無知さに恥じ入るばかりでした……。


南ノさんの『台灣懶惰日記』をお読みして、二・二八事件があったという歴史や、出自によって本省人と外省人という違いがあるというのは知っていたのですが、今回の展示を見て、より深く学ぶことができました。


鄭南榕さんが生まれたのは奇しくも二・二八事件が起こった年で、父親が福建省出身の外省人、母親が台湾生まれの本省人という家庭に育ったそうです。

鄭南榕さんの妻である葉菊蘭さん(客家人であるそう)は、夫を亡くした後に政治家となり、2000年から2005年まで民進党政権で要職を歴任したとのことでした。

展示の中に「省籍問わずの戦い」という表現があって、鄭南榕さんご夫妻の人生はまさにそうであるなと思いました。

南ノさんが以前、「現代の台湾人の思想や政治的立場を単純に図式化してしまうのは非常に危険」と書いておられたのをあらためて思い出しました。



次回の最終回は有名観光地なので写真多めの楽しい話です!

最後まで、南ノさんにお楽しみいただけましたら、さいわいです^^


2023/06/18 21:42

しおむすびさん
わあ、しおむすびさん、お忙しいなかで台湾旅行記をお読みいただき、どうもありがとうございます!!


わたしの場合、夫と二人旅ですので、現地で南ノさんとお会いするといったミラクルなイベントはありません。

南ノさんが暮らしておられる町の、その同じ空気を味わえただけで満足です^^


そうそう、しおむすびさんは西日本のお住まいでしたよね。

梅花祭(北野天満宮)の頃、京都に行ってきたんですよ!

そのあたり、夫の父が亡くなってばたばたしていたので、旅行記をまとめる余裕がなかったのですが、仁和寺や千本釈迦堂にお参りしたりして、良い思い出ができました。

京都の旅の話もどこかで書きたいなと思っています^^


少しでも、しおむすびさんの通勤時の気晴らしになりますように。


2023/06/14 22:15

南ノさん②
南ノさん、台湾旅行記②をさっそくお読みいただき、どうもありがとうございます!


台北MRTで採用しているコイン型の片道乗車券(単程票)は、日本の鉄道では見られないものですよね!

ペテルブルグの地下鉄でも、同じようなコイン型の片道乗車券を採用していて、「ジェトン」と呼ばれています。(プラスチックのICカードも使えます)


モスクワの地下鉄では昔ながらのジェトンは20年ほど前に廃止されていて、紙製ICカードで乗るシステムです。

ちなみに、モスクワのメトロで使われていたジェトンは、まだジェトンを使っている地方都市の地下鉄で再利用されているようです。規格が同じなので使い回しできるんですね。


ジェトンは何の変哲もない金属のコインなのですが、台北MRTの単程票はあの小さなプラスチックコインにICチップが内蔵されているんですよね!

見た目はレトロなんですけど、中身は最新なんだなぁとおどろきました。

というのも、台北MRTは出場時に清算し、降車駅に応じて料金が変動するシステムだからですね。


ロシアの地下鉄の場合、入場時に清算するシステムかつ、どこまで乗っても同じ料金(初乗り運賃)なので、ただの金属のコインで問題なかったのでしょう。


南ノさんは日頃、悠遊カードを使っておられて、単程票を使う機会などないだろうと思いますが、地味にすごい技術だと思ったのでした!



鼎泰豐の日本のメニューを調べてくださり、どうもありがとうございます!

そう言えば先日、高島屋の鼎泰豐を訪れた時、茹でた筍に甘みのあるマヨネーズをかけた小皿料理、食べましたよ。

南ノさんと有隣堂のヨカちゃんが言っていたあれがついに! 

なるほど~いくらでも食べられちゃう! と思いました^^



さすがご明察! 台湾旅行記③は士林夜市です。

南ノさんは次回予告に気づいてくださるだろうと思っておりました^^

夜市で食べたフルーツ、とてもおいしかったのですが、いまだに何を食べたのかよくわからず、もやもやしています(笑) という話題を書いてる途中です。

台湾はまさにフルーツ王国ですね!!


ひきつづき、お時間のあるときに、お楽しみいただければさいわいです^^


2023/06/14 21:21

南ノさん①
南ノさん、さっそくお読みいただきどうもありがとうございます!

そうなんです、早くお伝えしたくて、うずうずしておりました~^^


なんと! 鼎泰豐はチャーハンもおいしいのですか?

じつは鼎泰豐は日本にも出店していて、都内だけで東京駅、スカイツリー、日本橋高島屋に店舗があるそうなんです。

鼎泰豐がおいしいというのを今回の旅で知ったので、日本に帰ってから、高島屋の鼎泰豐に食べに行ってしまいました^^

台北101のお店とはちょっとメニューが違いましたが、ほとんど待たずに入店できるところが良いですね。

次に行ったときは、チャーハンを食べてみます!


欣葉台菜のエビとパイナップルのマヨネーズ炒め、とってもおいしそうです~!!

教えてくださり、どうもありがとうございます^^

あああ、早くもまた訪れたいという気持ちがもこもことわきあがって……。


なるほど、牡蛎オムレツは台湾発祥の料理なんですね!

西洋オムレツの中身に牡蛎が入っている料理を想像していたので、お好み焼きのような見た目の料理が出てきて、びっくりしました~^^

とろむちっとした食感で、お好み焼きとはひと味違うおいしさですよね。

豆花もまた食べたいですね!


旅の思い出のつづきを書いていきますので、お時間のあるときにおつきあいいただけましたら、うれしいです^^


2023/06/12 20:46

台湾旅行記
『有機交流電燈 ダイアローグ』に「第18話 台湾に行きたいわん!①(台北101&故宮博物院)」を追加しました。


本文でも書いていますが、GWに台湾旅行に行ってきました!

旅行記を書き始めたら、書きたいことがどんどん増えていって、なかなか書き終わらず、早1か月経ってしまいました……(遠い目)


南ノさんと交流させていただき、『台灣懶惰日記』や『台灣懶惰日記~其の貳~』などをお読みして、台湾という国の文化や歴史に興味を持ち、実際に行ってみたいと思うようになりました!

有隣堂や誠品生活に行くようになったし、わたし、南ノさんから良い影響をたくさん受けてます。

南ノさんに感謝の気持ちでいっぱいです。


ちなみに、我が家が台湾旅行をしたという話を聞いて、夫の同僚も台湾旅行を決めてですね。

そのかたは7月頃に行くそうです。

台湾好きの輪が広がってますね!!


旅行記はしばらくつづきます(2~3話にまとめるつもりです)ので、おつきあいいただけましたら、うれしいです。


2023/06/11 13:54

しおむすびさん
しおむすびさん、めちゃくちゃお忙しく過ごされているなかでお読みくださり、どうもありがとうございます!


そうなんです、アメリカ文学の名作の数々が「禁書」とされてしまって、学校図書館や公立図書館から排除されてしまっている現状には、やるせない思いでいっぱいです。


黒人や有色人種への差別の現実を赤裸々に描いた作品が「禁書」とされる傾向があるのですが、その理由が「白人の子どもがこれを読んで後ろめたい気持ちになるから」というものでした。


え、作者はそれが目的で書いているんじゃないの!?

白人の読者が、自分たちがしてきたことを振り返って、無自覚で犯してきた「罪」に自覚してもらいたくて、作者は書いているんじゃないの!?

それを読んだ子どもたちが罪悪感を覚えるというのは、作者の意図を正しく読み取っているわけで、とっても大事なことでしょう!?


と、言いたくなりますね。

差別主義であるのも、反LGBTであるのも、「ママたち」ご自身がお持ちの思想・感情です。

それを自分がそうしたいからと言うのではなく、「子どもたちのため」「子どもたちの教育に悪い」と、子どもを免罪符に使おうとするところが、いちばん問題であると思います。


しおむすびさん、人手不足のなかで本当に子どもたちのために、ご自身の身を削って奮闘しておられて、頭が下がる思いです。

あと1か月ちょいで夏休みなので、少しは息がつけるようになるでしょうか。

時には映画や小説を読んだり、しゃべログに書き込んだりして、ガス抜きしちゃいましょう!

しおむすびさんの感想をお読みして、わたしも『怪物』見たくなりました。

遠くから応援していますね!!

お忙しいと思いますので、お返事はお気遣いなくです~^^ 

貴重なお休み、しおむすびさんがご家族とゆっくり過ごせますように。


2023/06/10 21:33

佐久田さん
佐久田さん、お忙しいなかでお読みくださり、どうもありがとうございます!!


わたしも佐久田さんの作品、新作アップされるのいつも楽しみにしています!

最近は『ふきのとう日誌』最新話まで読みました。

『迂回路は夜の10時』、工事中の場所で少女たちが語らいをするという舞台設定が青春って感じできゅんとしちゃいました~^^


そのとき佐久田さんが書かれてた「タワマン文学」とはなんぞ? と思って、ちょっと検索してみて、あまりに自虐的?な笑いでびっくりしてしまいました。

わたしもいわゆるタワマンに住んでいるので、佐久田さんに話のネタを提供したいと思っておりました。


最近、我が家に怪文書がポストされていてですね。(短い間に2回も)

現在のマンションの理事会が、各戸が負担する修繕費の値上げを検討していて、近々行われる総会で採決がとられるそうなんです。

近い将来の大規模修繕に備えた修繕費積立金なんですが、資材価格や工事の人件費が上昇しているので、修繕費も値上げしようということです。

これまで負担していた修繕費は、都内の同規模のマンションと比べて安すぎるくらいでしたので、我が家は値上げに同意しています。(安かった理由は土地柄に由来するので説明すると長くなるため割愛します)


それで、最初に書いた怪文書というのはですね、旧理事会の一部の理事長さんたちが連名でお出しになった、値上げに反対する意見書で、わざわざ全戸配布してるんですよ! すごい行動力ですよね!!

ちなみに値上げ率は35%なので、一部の旧理事長の方々は絶対反対、現理事会と全面対決の様相を呈しています。


現理事会と旧理事会の戦いは、そのまま新しい住民と古い住民の対立の構図となっているのです。

新しい住民(我が家も含め)は、比較的若くて、子育て中の世帯も多いです。この先、長く住んでいく予定なので、修繕費値上げに賛成しております。

一方、マンションが建設された当初からの古い住民は、年齢を重ねて、終の住処として住んでおられる方も多いです。そういう方たちは、大規模修繕工事が行われる未来に自分はいないかもしれない、恩恵に与らないまま費用だけ負担させられることになるだろう、という予測でもって、大反対しているのだと思われます。


タワマンの大規模修繕と言うのは数億円規模なので、合意形成をするのは本当に難しいものなのだなぁと実感しております。

どう折り合いがつくのか、わたしもまだ分かりません。


そして、佐久田さんなら短編小説や『【雑談】電波観測所』などで、こういう日常ネタをファンタジーをまじえながら物語として仕上げてくださるだろうなぁなどと考えていました^^

最近の『百年に一年足らぬ』をはじめ、『マカロン浄土』や『月の巫女様、降臨先は?』など、リアルな日常の世界にふっとファンタジーが溶けこむスタイル(エブリデイ・マジック)が佐久田さんの持ち味だと思っています!!



2023/06/10 20:54

ポリコレの話のつづき
先日、有隣堂が運営する誠品書店に訪れ、平台で目についた企画がありました。

「禁書」と題されたコーナーです。


そこに並んでいたのは、アメリカ各地の公立図書館や学校図書館で禁書指定されている小説です。

中に、アメリカのノーベル文学賞作家トニ・モリスンの作品があって、思わず立ち止まって見てしまいました。

トニ・モリスンは黒人(今風に言えばアフリカ系アメリカ人)の女性作家で、黒人差別をテーマとした作品を書き続けています。

他には、マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィン』やサリンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』などが並んでいて、文学史に燦然と輝く名作の数々が「禁書」とされていましたね。


トニ・モリスンやマーク・トウェインを禁書指定して、子どもたちや中高生たちに読ませないようにするなんて、アメリカの文学史を否定しているとしか思えません。


奴隷制や黒人差別を赤裸々に描いた作品が「禁書」に指定されているようですが、トニ・モリスンが描いている黒人の少女たちの苦しみというのは、現実が本当にそうだったのであって、読者から本を奪って隠したところで、その苦々しい事実がなかったことにはならないと思うんですよね。



全米でこのような禁書運動の火が燃え上がったのは2021年のことで、2021年1月1日にフロリダ州で設立された、「Moms for Liberty」(自由を求めるママたち)というグループが禁書運動の火付け役となったそうです。

この団体は、パンデミック時におけるマスクやワクチンの義務付けに反対する運動から始まり、人種差別撤廃やLGBTの権利を学校のカリキュラムで教えることに反対し、ジェンダーやセクシュアリティに言及した書籍を学校図書館から追放する活動を行っています。

はっきり言って、差別主義を是とする反LGBT団体ですね。


この「Moms for Liberty」の会員はアメリカ国内で7万人(団体側の発表によると37州に195の支部を持ち、会員10万人)いるそうです。


佐久田さんの『ホラーSFコメディ?反ワクチン派の生き残った世界』をずっと拝読してきて、反ワク派の人たちの考え方(感性)が分かったような分からないようなという感じなのですが……。

アメリカの反ワク派の人たちは、行動力が突き抜けてますよね。

禁書運動の結果、実際に公立図書館や学校図書館から、一部の「ママたち」の気にくわない小説を追放することに成功しているんですからね。

反ワクから派生して人種差別主義かつ反LGBTになっていったのか、あるいは、コロナ禍の前からもともと人種差別主義かつ反LGBTの考え方を持っていた人々がパンデミックをきっかけに反ワクに傾倒したのか……?


「自由」の定義はいろいろありますが、この「ママたち」が求める自由というのは、リベラルな価値観から解放されること、人種や性を理由とした差別を許さない社会から自由になることなのでしょうね。

寛容な社会というのは、不寛容な考え方の人にとっては生きづらいでしょうからね。



近年の禁書運動から思い出したのが、19世紀末から20世紀前半のアメリカで燃え上がった「ファンダメンタリズム」(原理主義)です。

当時の禁酒法やコムストック法や進化論の否定は、ファンダメンタリズムが表出したものと言われています。

コムストック法の成立によって、性に対する極端な禁忌意識が強まり、何十トンという量の出版物が破棄された歴史があります。ポルノ雑誌のみならず、産婦人科の医学書まで規制対象となり、何千人も逮捕者されたのです。


アメリカの保守的キリスト教勢力は、その後にイスラム原理主義が忌避されるべき言葉となったことで、「ファンダメンタリズム」という呼称を止めて、代わりに「福音派」(Evangelical)と呼称されるようになりました。


最近の禁書目録を眺めながら、焚書坑儒、言論の抑圧の歴史は繰り返すんだなぁとしみじみと感じています。



2023/06/05 00:51

表現の自主規制の話
noteに掲載された南ノさんの新作書評「ファンタジーとしての市川沙央「ハンチバック」——第128回文學界新人賞受賞作を読む」を拝読して、ちょっと驚いたことがあったので忘れないうちに書いておきます。


わたしはこの小説『ハンチバック』を未読なので、驚いたのは作品の内容に対してではなく、「ハンチバック」というタイトルで出版できたことです。


hunchback せむしの人


という英単語をカタカナ語にしたタイトルだと思われます。

何が驚きかと言うと、hunchback(せむし)という言葉は、表現の自主規制(放送禁止用語)として日本国内で長年タブーとされてきた言葉だからです。


有名なディズニー映画の"The Hunchback of Notre Dame"(ノートルダムのせむし男)は、邦題が「ノートルダムの鐘」とされ、劇中に登場するタイトルロゴも日本公開版のみ"THE BELLS OF NOTRE DAME"と変更されたという歴史があります。


映画"The Hunchback of Notre Dame"は、その後にブロードウェイで舞台化され、日本では劇団四季が定期的に公演する人気の演目となっています。

もちろん劇団四季の舞台のタイトルも「ノートルダムの鐘」です。


原題のhunchback(せむし男)というのは物語の主人公で、醜い外見で生まれたせいで不遇な人生を強いられてきたが、心優しい青年という、いかにもディズニーらしいお話です。


ディズニー映画は世界中で公開されていますが、「せむし男」という言葉をタイトルから消したのは、日本公開版だけなのだそうです。

日本をのぞいた他の国々の観客は、せむし男が登場したら、「タイトル・ロール(主人公)だ!」と一瞬で理解できますが、日本の観客の場合はタイトルが「鐘」ですので、教会の鐘がテーマの物語だと誤解してしまいますよね。


ちなみに、映画"The Hunchback of Notre Dame"(邦題「ノートルダムの鐘」)には基となった作品があります。

それは、『レ・ミゼラブル』で有名なユゴーが書いた"Notre-Dame de Paris"(パリのノートルダム)という小説です。

映画(舞台も含む)のあらすじは小説から大幅に改変しているので、原作とは言い難く、この小説を下敷きとした二次創作と言った方が正しい気がします。

もちろん、ユゴーが書いた小説においても「せむし男」は主要登場人物の一人です。



そういう背景が、『ハンチバック』という小説のタイトルを見た時にバーッと頭に流れてですね、二度見するほど驚いたというわけです。

邦題のみならず、ディズニーに劇中のロゴまで変えさせて、hunchbackという単語をなかったことにしたのだから、90年代の日本国内ではよほど忌避されていた言葉なのだろうと想像します。

しかし、現代では小説のタイトルとして出版できるほど、表現の自主規制がゆるやかになったということなのでしょうか?

ポリコレポリコレと言われて、むしろ90年代当時よりも最近の方が言葉に対して敏感な社会になっている気がするのですが……。


出版業界と放送業界では文化が違うかもしれないので、たとえば『ハンチバック』が実写ドラマ化するとなったとき、放送コードに抵触するからと、ドラマのタイトルは原作者の意図しないタイトルに改変されてしまうのではないかな、などど考えてしまったのでした。



2023/06/04 22:39

『THE FIRST SLAM DUNK』はいいぞ!
ネタバレなしで『THE FIRST SLAM DUNK』の感想を書くという無謀な記事をお読みくださり、どうもありがとうございます!


エレベーターが止まってて、30階層から階段を歩いて下りた話は、夫の出社時のエピソードです。(わたしはそのときいなかった)


成瀬川さんが『早退届』「第335話 スラムダンクを観てきた!!」で次のようにおっしゃっていました。

「映画を観てない古参ファンはみんな連載当時のことがあたまをぐるぐる回るからなにか批判的なことを言う」


わかる!!!って思いました。

(最近の若者言葉ではこういうとき「それな!」って言うんでしたよね)


本文中でも書きましたが、子供の頃にふれたアニメや漫画の中で、バッドエンドやメリーバッドエンドの作品の方が、記憶に残っている場合が多いのも事実なんですよね。


作者がもともとバッドエンドを構想していたならともかく、「作者、ぶん投げたな」とか「打ち切られた?」などと読者に感じさせてしまう結末は、すごく納得がいかなかったですね。

そういう意味で、『スラムダンク』も『幽遊白書』も忘れられない作品です。

『エヴァンゲリオン』のテレビシリーズと旧劇場版も「気持ち悪い」が強烈で、よく覚えています。



『THE FIRST SLAM DUNK』の話でした。

張り巡らされた伏線がわざとらしくなくて、それら全てが見事に回収されたときの感動がすばらしかったです。

原作者本人が監督・脚本だからなのか、物語の完成度が高かったですね。


今、日本のみならずアジア諸国で『THE FIRST SLAM DUNK』が人気ですよね。

駅でスラムダンクのTシャツを着た外国人を見かけるたび、本当に人気なのだなぁと実感しています。

家族愛や成長物語というのは、国境がない普遍的なテーマなのだと改めて思いました。


2023/05/29 20:31

Passiflora(パッション・フラワー)
成瀬川さんが、パッション・フルーツの話をしてくださって、パッション・フルーツのpassionは「情熱、熱情」の意味ではなく、「イエス・キリストの受難」の意味のPassionであると知って、とても驚きました。


この花、日本では「時計草」と呼ばれているそうなんです。

文化背景の違いで、同じ花を見ても「受難の花だ!」と思ったり「時計の花だ!」と思ったりするというのが、面白いですね。



以下、覚え書き。(カッコ内はわたしのコメント)


パッション・フルーツは、passion flowerの果実。

15世紀から16世紀にかけて、スペインのキリスト教宣教師たちは、この花のユニークな構造を磔刑のシンボルとして見てとり、「受難の花」と命名した。


(ちなみに、Passionという言葉は「苦しみ」を意味するラテン語passioに由来します。)


青いパッション・フラワーは、キリスト教のシンボルのほぼ全てを網羅していると言われている。

葉の先端が尖っているのは「イエスを刺した槍」、「イエスを鞭打った鞭」。

10枚の花弁とがくは「忠実な10人の使徒」(イエスを3度否定したペテロとイエスを裏切ったイスカリオテのユダを除いた人数)。

花托は100本以上ある「棘の冠」。

3本の棘は「手足に打ち込まれた三本の釘」。

青と白の花色は「天国と純潔」。

三日間の開花は「イエスの宣教の三年間」


(伝統的にキリスト教絵画で青い衣を着た人物がいれば、男性であればイエス、女性であればイエスの母マリアを示します。ひと目でわかるアトリビュート)


15世紀以降、ヨーロッパに持ちこまれてから、この花は各地で受難に関連した名前がつけられている。

スペイン語ではespina de Cristo(キリストのとげ)。

ドイツ語ではChristus-Krone(キリストの冠)、Christus-Strauss(キリストの花束)、Dorn-Krone(茨の冠)など。



なお、キリスト教の文化背景のない土地では、この花の形は時計の文字盤を連想させた。

日本では「時計草」と呼ばれる。

イスラエルでは שעונית(クロック・フラワー)。

インドでは、青いパッションフラワーはクリシュナカマラ(愛と美の神クリシュナにちなむ)、あるいはパンクパンダヴ(『マハーバーラタ』の主人公である5人の兄弟パーンダヴァを指す)と呼ばれている。


2023/05/25 22:18

『ブックガイド』に1冊追加

『【ブックガイド】人生は、断片的なものでできている』に、アルベール・カミュの『異邦人』を追加しました。

「ノーベル文学賞を読んでみよう」と題した章の2話目に『異邦人』を新たに挿入しています。

(作品が発表された年代順に並べています)


『異邦人』は言わずと知れた名作で、何を今さらというか、すでにお読みのかたも多いですよね。

とは言え、まだ読んだことがないかたもいると思い、結末は明かさずに書きました。

(わたしの言うネタバレの定義は、勝ち負けの結果とか、主人公の生死などです)


『異邦人』の発表当時から言われている解釈が、ナチスによるフランス占領の比喩ないし寓話というものです。

これ、カミュの『ペスト』に対しても同じことを言われてたんですよね。

『ペスト』はコロナ禍で異例のベストセラーとなって、何十年かぶりに増刷されたと報道されていましたね。

2020年当時、『ペスト』を読んでいた読者は、文字通りの意味で、未知の病気に対して苦闘する人間ドラマとして読んだのであって、「ペスト=ナチス」とか思って読んでいた日本の読者はいないと思われます。


なので、『異邦人』も新しい視点で読んだら何か違うものが見えるんじゃないかと思い、今時の(ポストコロニアルな)読み方であえて書いてみました。

お時間のございます時に、お読みいただけましたらさいわいです。


また、読書ブログ「真空溶媒」の「アルベール・カミュ『異邦人』」(2020/06/21)は、がっつりネタバレ考察記事となっております。

記事の日付が2020年6月ですが、初稿を書いたのがその年でして、体裁ををととのえてブログに公開したのは本日です。

ブログ記事のほうでは、フランス語辞典を引っ張り出してきて、原題のétrangèrの意味は何か? といった内容について、マニアックに書いています。


2023/05/23 21:42

『バイブル・フード・レシピ』第1章完結

昨年8月末から書き始めた『バイブル・フード・レシピ』、入院・手術のため10月半ばに連載をいったんお休みしていましたが、今年の4月末から連載再開し、本日の更新でようやくひと区切りがつきました。

途中、長期休載をはさんだにもかかわらず、最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!


コンテスト審査期間も終わったということで、連載再開以降のお話では過越祭や受難節の歌の動画を挿入してみたりと、自由に書きました。


作中の過越祭のパンのレシピ(材料の分量や手順、時間の決まりなど)は、Natzarim Yahshua Family Fellowshipというアメリカの教会が公開しているレシピを参考にして書きました。

このレシピに付記されている注釈がすごくて、聖書に書かれた五つの穀物のうち伝統的に使われていたのはどれか?、18分というタイムリミットはなぜか? などの議論を聖書を引用しながらすごく詳しく書いてあってですね。


ちなみに、そこで提示されていたレシピはフライパンで焼く場合とオーブンで焼く場合があり、オーブンを使う場合は「セラミックピザストーンをオーブンで1時間以上予熱しておくこと(華氏500度で)」と指示されていました。

ピザストーンというのは、ご家庭のオーブンを石焼窯にしてくれる便利アイテムですが、日本人でお持ちのかたは少ないのではと思います。


そのレシピでは興味深い注釈がもうひとつ書いてありました。作中ではマニアックすぎるので取り上げませんでしたが、面白いのでここで紹介しますね。


現在、ユダヤ教徒向けに市販されているマッツァー(過越のパン)は、大きな四角いクラッカーかウェハースのような見た目をしています。この四角いクラッカーは、東京のユダヤ教会の中にあるユダヤ食料品店でも箱入りで買うことができるんです。

でも、作中で作った平たいパンは、四角いクラッカーじゃなくて、柔らかく厚みがあり円形状でしたよね。


マッツァーが四角いクラッカーになったのは、実は歴史が浅くて、1800年代以降のことなのだそうです。

アシュケナジム(民族離散後にドイツ語圏や東欧諸国に定住したユダヤ人)たちが、保存性を高めるため、硬くて薄いクラッカーのようなマッツァーを作るようになったという話でした。

セファルディム(南欧諸国やトルコ、北アフリカに定住したユダヤ人)たちは、昔ながらのレシピ(つまり作中のレシピ)でパンを焼いていたそうで、昔ながらのパンは日持ちしないため、過越祭の期間中、毎日パンを焼いていたのだとか。


過越祭という伝統は今も昔も守られていますが、長い年月を経て、定住した土地の文化にあわせて、過越のパンの形も変化していったという歴史は、面白いなと思いました。



Natzarim Yahshua Family Fellowshipという教会は、メノーラー(七枝の燭台)をシンボルマークにしていて、律法を遵守し、ヘブライ語で礼拝をささげると書いてあったので、アメリカにあるユダヤ教会だと思ったんですよ。

しかし、よくよく説明書きを読んでみると、「創世記から黙示録まで、聖書を完全に信じる」、「イエスをメシアとして信じる」とはっきり書いているんです。


最初、ユダヤ教会だと思っていたので、「え!?」と思いましたね。

もしかして、この教会、Messianic Jew(メシアニック・ジュー)の集まりなのかも……? と思い至り、めちゃくちゃ驚きました。

この教会はアリゾナ州とミズーリ州の二か所で活動しているそうです。


当然のことですが、ユダヤ教徒にとって聖書とは旧約聖書のみを指します。そしてイエスはラビの一人にすぎないと考えており、メシアとして認めていません。

一方のメシアニック・ジューは、ユダヤ教徒としてのアイデンティティを持ちながら、イエスをメシアと信じるユダヤ人たちです。

アメリカ国内では17万5千人~25万人程度、イスラエルでは1万人~2万人のメシアニック・ジューが暮らしているそうです。


2023/05/20 20:15

「急々如律令」とは
考古資料を読んでいて、とても面白い出土品があったので覚え書。


香川県埋蔵文化財センターより


「□□□、急々如律令」と書かれた呪符木簡。

(□□□に入る文字は判読不能)


急々如律令(きゅうきゅうにょりつりょう)とは?


中国の公文書の定型句であり、文書の最後に付す文言。

直訳すると「急げ急げ、律令のように」、つまり法令に従って急いで行うように、

という意味。

日本では、陰陽道などで決まり文句として使われることが多く、この文言自体に深い意味はなく、その前に書かれている祈りや願いが、早く成就しますように、ということ。



野村萬斎さんが安倍晴明役を演じた映画『陰陽師』(夢枕獏原作)では、萬斎さんが何かむにゃむにゃ唱えた後、小さく「急々如律令」とつぶやいていましたね。

映画『陰陽師』シリーズは、続編の『陰陽師II』も観ました。

夢枕獏さんの原作小説も読みましたが、あれってそういう意味だったのか~と今さらながら知った次第です。


創作の世界の話だけでなくて、こうやって呪符木簡が出土しているのを見ると、近世の人々の信仰生活の一端が垣間見えて面白いですね。

肝心の願い事部分が読めないのが残念です。

それほどまでに早く成就してほしい願いとは、一体なにをお祈りしたのでしょうね?


2023/05/16 22:28

南ノさん
南ノさん、温かいお心遣いをどうもありがとうございます!


示談交渉がまとまらず、復旧工事のめどが立たない間は不安でしょうがなかったですが、こうして無事に終わって、本当にホッとしております。

今までは、工事のため引っ越すことを考えて、家具なども増やさないようにしていて、最低限、ダイニングテーブルとイスを買い足しただけでした。

これからは、暮らしやすさを考えて、少しずつ整えていきたいです^^


最近、書店で「魔神仔」という文字を背表紙で見つけてですね、思わず手にとってじっくり眺めました。

(書影の記憶を頼りにAmazonで調べたところ『魔神仔:被牽走的巨人』というタイトルの本かと思われます)

それで、南ノさんの『フレイグラント・オーキッズ!~香蘭の乙女たち~』を思い出しまして、ああ、読み返したいなぁとしみじみ思いました!

現在は理由があって非公開にされているのだと思いますが、いつかまた公開してくださるときがきましたら、公開場所がどこであっても、必ず読みに行きますね^^

お待ちしております。


2023/05/08 22:11

戻ってきました
漏水事故からの復旧工事が無事終わり、トランクルームに一時避難した荷物を再び搬入して、ようやく家に戻ってきました。


リビングやダイニングのドアがちゃんと閉まる!

(復旧工事前は水のせいで木材が歪んでしまって、閉まらなくなっていました)


天井に穴が開いてない!!

(事故発生直後に原因調査のため調査会社が天井のあちこちに穴を開けたのですが、相手方がごねたせいで復旧工事がなかなか始まらなかったため、半年以上、穴が開いたままだったのです……)


新築の気持ちの良い匂い、木の香りがする家に!!!

(前は穴が開いていたせいか、なんとなくにおいが……)


いや~、当たり前のことが当たり前に達成されていて、感動してしまいました。

夫が「扉が、閉まる!」「穴が開いてない!」「すごい!」を連呼していました。


でも、よく考えたら、マイナスの状態からゼロに戻っただけであって、決して得しているわけではないんですよね。

復旧工事の請求額が示談金の額なので、引っ越し二回分の費用や復旧工事中の宿泊費、弁護士さんへの相談費用などは示談金に含まれていないわけで、プラスマイナスゼロどころか圧倒的マイナスなのでは、と思えてなりません。


«Мастер и Маргарита»(巨匠とマルガリータ)にИван Бездомный(イヴァン・ベズドムニー)と呼ばれる若い詩人が登場するのですが、このベズドムニーという名前は「宿無し」つまりホームレスの意味なんです。

筆名を「宿無しのイヴァン」「放浪者イヴァン」などと自分で名付けるって、どういうつもりなのか、面白いですよね。


ただ、実際にベズドムニー(拠り所が無い、帰る場所が無い)にはなりたくないものだなと、改めて感じました。

ホテル泊も非日常で楽しいですが、やはり家に帰ったときの安心感は格別なものがありますね。


2023/05/07 23:04

選択社会の授業の思い出

『有機交流電燈 アーカイブ』改め『有機交流電燈 ダイアローグ』のチャットノベルのキャラクターは、とある学校の社会科研究部の部活風景という設定で書いています。


イメージは中学生なのですが、中学生にしては物知りな生徒たちになってしまっているので、そこらへんは大目に見てください。

どうして中学生かと言うと、社会のいろいろなことに関心を持った年代というのが、わたしにとって中学生の頃だったからです。


わたしがいた中学校では、実際に社会科研究部という部活があってですね。

その当時、わたし自身は科学部(と合唱団)に所属していたのですが、友だちは社会科研究部に所属していました。

その友だちというのは小中高、大学まで同じという稀有な友だちで、まさに幼なじみというやつですね。


わたしが社会に関心を向けるきっかけを与えてくれたのは、選択社会の授業でした。

必修の授業と違って、選択教科の授業は先生の裁量で自由度がかなりあって、わたしは社会と音楽を選んだのですが、どちらも楽しかった思い出があります。


選択社会では、映画やドラマ、ドキュメンタリーなど、映像作品を見ながら現代史を学ぶという内容でした。

授業で見た、NHKスペシャル『映像の世紀』(1995-1996)や『シンドラーのリスト』の映像と音楽は強烈に記憶に残っています。

『砂の器』(1974)のハンセン病患者たちの描写も大変衝撃的でした。

ちょうど公開されていた『コレリ大尉のマンドリン』(2001)を、先生が引率してみんなで映画館まで観に行ったりもしました。

今思えば、映画館までの移動費や映画のチケット代はどこからお金が出てたんでしょう、先生が自腹で払ってくれてたのか……?

社会を選択している生徒が数人しかいなかったので、そんなことができたのかも。


選択社会の授業では、自分たちで何かテーマを決めて調べてポスター発表するという課題もあって、わたしのチームは地雷除去活動について取り上げたんですよ。

学内でフリーマーケットを企画して、そこでの売り上げをカンボジアで地雷除去活動をしている団体に寄付するところまで授業でやりました。

今、ウクライナで地雷が大量に埋められているとの報道を見て、とても悲しいです。


チャットノベルの登場人物は先生役も生徒役も作者の分身ではあるのですが、「せとか先生」と名付けたキャラクターは、お世話になった選択社会の先生のイメージを投影しております。

実際、その選択社会の先生は、社会科研究部の顧問もしていました。

ちなみにわたしがいた科学部の顧問は、なぜか数学の先生でした。


2023/04/23 22:01

チャット版にリライト

『有機交流電燈 アーカイブ』の第1話~第3話まで、チャット版にリライトしました。

先日から下書きにして少しずつ作業をしていましたが、再公開した際にあらためて見てくださり、どうもありがとうございます。


チャット版に合わせて、作品タイトルも『有機交流電燈 アーカイブ』から『有機交流電燈 ダイアローグ』に改題しました。

当初はブログの「アーカイブ」にしようと思って始めた作品でしたが、取り上げるテーマ的にチャットノベルの方が分かりやすいかなと思いまして、(チャットノベルはNOVEL DAYSならではの表現技法ですし)、アーカイブ要素は捨てて「対話篇(ダイアローグ)」でいこうと思った次第です。


第1話 映画『テネット』(ソ連時代の閉鎖都市とは?)

最初に映画を観た時から、作中の閉鎖都市はどうして廃墟なのかという疑問があったので、チャット版ではその疑問点をより掘り下げて書きました。


第2話 人間にも動物にも魂はない?(ラ・メトリの人間機械論)

当初、ラ・メトリの話をいきなり始めていましたが、ラ・メトリを知らないかたも多いでしょうし、まずは議論の前提となるデカルトの話を先にした方がより分かりやすいと思いまして、チャット版では前説部分を大幅に加筆してあります。

デカルトとラ・メトリの思想を比較することを通して、近代哲学における機械論を概観できればと思っています。

唯物論というのも多種多様で、感情や理性などの精神の働きは物質の作用と考える自然主義的唯物論は現代の脳科学を先取りしていますよね。人間の生産活動の歴史から生まれる必然的な意識の規定を説く史的唯物論なんてのもありますね。


2023/04/23 20:48

プロフィール

ロシア文学が大好きです。 2012年2月からロシア語を勉強しています。

NOVEL DAYSで活動中です。
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