成瀬川さん
成瀬川さん、いつもどうもありがとうございます!

『修羅街挽歌』で水戸学の勉強させてもらっています。


大丈夫です、チャットノベルが書けるのはNOVEL DAYSだけなので、これからもNOVEL DAYSでの活動も大切にしていきたいです。

noteはまだまだ慣れないので、更新は亀の歩みになるかと思います。慣れれば、わたしでもAIアシスタントなるものを使えるようになるのか……?


ところで『早退届』をお読みしましたが、雛見沢症候群と言えば竜騎士07さん。

「SILENT HILL」の新作「f」が、SILENT HILL史上初の日本舞台で、シナリオを竜騎士07さんが手がけるということで、どうなるんだろうと楽しみにしています。

発表トレーラーの映像がぞわぞわする美しさですよね!!

ただ、P.T.の件があるので、新作新作!と期待しすぎないことが肝要、と自分に言い聞かせております。


2023/07/31 23:27

南ノさん
南ノさん、さっそく『きものがたり』を読んでくださり、どうもありがとうございます!

そうなんです、写真は自装(自分で着たもの)です。

「目が覚めるような」着姿と言っていただけて、とってもうれしいです^^


本文中で書いた、母方の祖母である恭子さんの女学校時代の話は、じつは南ノさんの作品がきっかけで知ることができたんです。

南ノさんの『フレイグラント・オーキッズ!~香蘭の乙女たち~』をNOVEL DAYSで最初に読んだとき、「そう言えば、母の実母は東京の女学校の出だったな~」と思い出して、生前の母に詳しい話を聞いてみたのでした。


すると、母が大事にしまっていた、恭子さんの女学校の卒業証書を出して、わたしに見せてくれたのです。

わたしはこのときはじめて、恭子さんが洗足高等女学校の卒業生だったことを知りました。

ミッションスクールの女学生って、まさにオーキッズ!ですよね^^

なので、『フレイグラント・オーキッズ!』を読み進めるうち、南ノさんが描かれた女の子たちのなかに、女学生だった恭子さんも一緒にいるような気持ちがしていました。


南ノさんの作品を読まなければ、母から話を聞こうと思わなかったでしょうし、こうして卒業証書を見せてもらうこともなかったです。

昨年、母が亡くなったのもあり、生きているうちに話が聞けてよかったです。

良いきっかけをもらえて、南ノさんには感謝の気持ちでいっぱいです。


先日、母の本棚を整理していて、女学校時代の恭子さんと思われる写真も見つけることができました。

女学校の制服姿や華やかな着物姿にうっとりです。

それと同時に、恭子さんが洗足女学校の「報国団報国隊」の隊員として、期間軍需工場で勤労奉仕したことを賞する賞状も見つけてですね、昭和17年という時代をひしひしと感じました。



『きものがたり』、次回は現代ものについて書きたいなと思っています。

引き続きよろしくお願いいたします^^


2023/07/31 21:43

呼ばれて飛び出て成瀬川るるせです!! 僕は離れていた間にnoteだいぶ変わっちゃって、使いこなせていないです。

で、僕も使いたいけど使っていないもの、それは「note AIアシスタント」です!!


noteのAIアシスタントがだれでも利用可能に!計33機能を搭載しパワーアップ

https://note.com/info/n/nff77250cf8b9


note公式さんの、まずはこの記事を読んでみてください!!

着物もきっとニューロマンサー的サイバーパンクジャパンな感じになることと思います!!

(ちなみにサイバーパンクといえばTwitter小説:ニンジャスレイヤーはnoteでアカウントを持っています)。

ではでは、善きnoteライフを!!(っと、NOVEL DAYSも引き続き!! どんどんひとが減っていくので寂しいのですよー)

2023/07/29 17:00

noteで新連載
noteで新連載『きものがたり』を始めました。


せっかく登録したのだから何か書こうと思い、着物エッセイを書くことにしました。

以前、NOVEL DAYSで『夏を染めて』と題した掌編を書いたとおり、わたしは着物が大好きです。


そう思い立って書き始めたものの、noteの編集画面はNOVEL DAYSとけっこう違っていて、まだ慣れません。とくにルビを入れる方法が難しい。


もともと読書ブログを書いていたBloggerの編集画面がいちばん難しいのですが、その「難しさ」は想定の範囲内なわけです。


noteはまったく未知のシステム。

南ノさんや桐乃さん、成瀬川さんはnoteもNOVEL DAYSも両方使いこなしておられて、すごい尊敬します。



「海の日」の三連休は、実家の母の遺品整理をがんばりました。

初めて見る写真や手紙、だれのものか不明な日記など、謎なものがたくさん見つかりました。

一周忌も無事終わって、気持ちに区切りがつき、少しずつ片付けなければと思っています。

三日間がんばりすぎて、明けたウィークデイは疲労困憊でしたが……。


着物の話題というのは、その性質上、家族の話とのつながりが深いんですよね。

わたしの持ち物も、大半がだれかから譲り受けたものです。


そのまま着る場合もあれば、お直しする場合もありますし、糸を全部ほどいて(洗い張り)まったく新しい姿にリメイクする場合もあります。

そんな奮闘の話もいずれ書けたら、似たような状況のかたのお役に立てるかなと思います。


お時間のありますときに、おつきあいいただければうれしいです。

よろしくお願いいたします!!


2023/07/27 23:53

台湾旅行記、完結!
『有機交流電燈 ダイアローグ』に「台湾に行きたいわん!」と題して連載していた台湾旅行記ですが、本日公開分でようやく完結しました。


④は九份(+金瓜石)がテーマでした。

これを書いている間にちょうど成瀬川さんが『修羅街挽歌 山口県るるせトリップ』の連載を始められて、その成瀬川さんの山口旅行記に触発されてですね、九份一帯の鉱山の歴史を掘り下げて書くことにしました。

文字数が多くなってしまったので、「ゆっくり解説」とか「ずんだもん解説」のような感じで、お時間のあるときに楽しんでいただければうれしいです。



九份と言えば、『千と千尋の神隠し』の温泉街のモデル地では、という話が有名ですよね。

実際に足を運んでみると、そんなに言うほど似ているかな……?

と疑問に思ってですね。

どちらかと言えば、銀山温泉の方が似ている気がするわけです。

ただ、似ていると感じる人が実際に多くいるのはたしかなので、どうしてそう感じるのか、自分なりに答えを出してみました。



九份を歩き回っていて、目についたのは、廃墟のまま残っている建物です。

観光客向けの土産物屋さんや飲食店が立ち並ぶ商店街から、ひっそりとした路地に入ると、屋根も床も抜け落ちて、内部に草木が生え、外壁だけとなって悄然と佇んでいる建物をあちこちで見かけて、記憶に残りました。

もとは住居だったのか、お店だったのか、どんな暮らしをしていたのか、想像がふくらむとともに、手つかずのまま放置されているのが寂しい気持ちになります。

100年家屋を修復・保存して使っている「九份茶坊」のような素晴らしい実例がありますが、もちろん街中の全ての建物がリノベされているわけではないんですね。



水湳洞の「十三層遺跡」(金瓜石で採掘された銅の選鉱・製錬所跡地)は、『天空の城ラピュタ』に似ているなんて言われているんですよね。

黄金色の川が流れて、黄と青のグラデーションがかった陰陽海が近くにあり、ファンタジーな美しさがある場所なのですが、実は鉱物との化学反応による有害物質が幻想的な光景を生み出しているのです。(なので近くで見ることはできません)


美しいけれど、毒……!!

(「美しさは罪~」という歌が脳内に流れるわたし)


長年の鉱山採掘がもたらした環境汚染がそのままになっているわけですね。

やはり資源採掘の歴史というのは功罪あるなと思うのでした。



そして、③に南ノさんから教えていただいたカットフルーツ屋台の話を追記しました。

南ノさんのおかげで、あのときの屋台のおじさんの真意がよくわかりました!

本当にどうもありがとうございます!!


2023/07/12 22:21

佐久田さんの『ふきのとう日誌』
佐久田さんの『ふきのとう日誌』、いつも楽しく拝読しています!

とくに第20話のお話、わたしは該当のドラマを見ていないのですが、佐久田さんのツッコミが鋭くて、笑ってしまいました^^ どうもありがとうございます!


交番勤務って、警察組織の中ではそんなに低く見られているのでしょうかね?

わたしの知り合いが地方の交番勤務をしているので、気になります。前にお会いしたときは、「〇〇交番勤務ですッ!」と誇らしげに言っていたので、ご本人は不遇な職場だと思っていないように見受けられましたが……。


それから、「革靴で犯人を追いかけるシーンに、いつも納得がいかない」という佐久田さんの指摘に目からうろこでした!! そんな視点でドラマを見たことなかったです。

今週、地域の交番の警察官さんたち(二人組)とお話する機会があって、さりげなく、足元を確認してみました。

若い男性警官の方は黒い革靴でしたよ。

ベテランの女性警官の方は、一見黒い革靴っぽく見える、黒スニーカー(靴紐も黒で統一)をはいてました。

ドラマのようにホントに革靴なんだなぁと思うとともに、ベテランになると、見た目よりも実用重視でスニーカーを選ぶようになるのかも? と思ったのでした。


わたしの身近にも事実婚のご夫婦、多いんですよ。

佐久田さんがおっしゃる通り、事実婚(内縁関係)は昔からたくさんあったと思いますが、最近は事実婚であること周囲に隠さなくなった(事実婚が「恥」であるという感性が世間から薄れた)ので、最近多くなったかのように感じるのかなと思います。


わたしの叔母(母の妹)も長い間(20年以上?)、事実婚でした。

叔母は初婚でしたが、お相手の男性がけっこう年上で離婚歴があったので、それが理由かと思います。あと、叔母は学校勤務だったので、国家資格等の各種氏名変更をしたくなかったという理由もあるかもしれないですね。(叔母の夫も元教員でした)

叔母が病気により早期退職をして、相手の男性も年齢による体調の悪化でいつ入院してもおかしくない状況になったタイミングで、婚姻届を出して法律婚になりました。

その後、叔母の夫はあっという間体調を崩して亡くなられたので、叔母が相続手続きをスムーズにできたのは、やはりあのタイミングで籍を入れていたからかなと思ったり。

叔母の夫は生前、公正役場で公正証書遺言を作成していたそうで、前妻の子と現妻(わたしの叔母)が遺産で争そわないように心を砕いていたのだろう、と思います。


わたしのいとこも長いこと事実婚だったのですが、昨年家を建ててですね、それを機に籍を入れたんですよ。

お相手の状況は分からないのですが、いとこは離婚歴があるので、子どもが自立するタイミングで、という理由もあったかもしれないですね。


周囲を見回すと、離婚歴がありかつ前配偶者との間に子どもがいる場合に、とりあえず事実婚を選択する夫婦が多いようですね。

それで、それぞれのタイミング(法律婚によるデメリットよりも、メリットの方が多いと思えるような状況)になった段階で、入籍するのかなと思います。一生死ぬまで事実婚、という夫婦はあまり見ない気がします。


でも、わたしの父方の祖父母(父の父母)はもう亡くなっていますが、死ぬまでお互いの名字が違っていたんですよね。わたしの父は自分の母方の名字を名乗っています。

子どもの頃は、父方のおじいさんとおばあさんの名字が違うのは当たり前のことだったので、おかしいとは思っていなかったし、誰も理由を説明してくれなかったのですが、大人になってみると不思議ですね。

あれはどういうことだったんだろう……といまだに謎です。


2023/07/01 12:17

桐乃さん
桐乃さん、山口県の大雨の報道を見て、心配しておりました。

雨が激しいなかで移動するのは、用水路に転落する危険があるので、どうか無理しないでくださいね。

ご自宅が二階以上であれば、お部屋にとどまっていたほうが安全かと思われます。

東日本大震災の教訓から、原則、ペットは同行避難するという環境省のガイドラインがありますので、避難所でも猫ちゃんを受け入れてもらえます。

移動の安全が確保でき、避難の必要性がある状況でしたら、迷わず猫ちゃんたちと一緒に避難してくださいね。


桐乃さんと猫ちゃんたち、桐乃さんの職場の皆さんの安全をお祈りしております。

2023/07/01 12:03

脱税事件の裁判を傍聴した話
先日、霞が関にある東京地裁の裁判傍聴に行ってきました(夫が)。


例の水漏れ事件において、幸いにも善い弁護士さんに助けてもらえたわけですが、弁護士選びをしていた時は心が折れて泣き寝入りする一歩手前の段階でした。

自分たちが今まで裁判や法律に関して無知であったこと、そもそも関心自体を持っていなかったことを反省したわけです。

それで後学のために、裁判の傍聴に行ってみようということになりました。

(事件の当事者でもないのに夫婦そろって傍聴するというのもあれなので、夫が一人で傍聴してきて、わたしは夫から聞いた話を書いています)


傍聴するのは殺人や傷害ではなく、主に詐欺などの事件です。

裁判の傍聴をすると、報道では知ることができない事件の全容、詐欺の具体的な手口、なぜ被害にあったかなどが詳細に分かるので、大変勉強になるのです。


傍聴に行くのは今回が二度目。

一度目のときは、裏口入学詐欺の事件が記憶に残りましたね。


今回の傍聴のうち、1件は脱税事件で、もう1件は薬物事件でした。



脱税事件はですね、暗号通貨で得た利益を意図的に申告しなかったというやつです。

暗号通貨ですよ!

暗号通貨関連の申告漏れはよくあることで、「知らなかった」として修正申告した上で、加算税も含めてきちんと納税すればいいだけなので、逮捕されて実刑なんてよほどの計画性と悪質さがあったということになります。

今回の事件では、2億円相当の利益を出していたのに、20万円しか申告しなかった! ということでした。

忘れないうちに事件のあらましを書いておきますね。



整骨院を営む男が、知人に誘われて、とあるセミナーの有料会員となったことが、この事件の発端です。

そのセミナーでエイダコインが熱いという話を聞き、エイダコインに100万円ほど投資します。

なんと、セミナー講師の予知? が本当に当たり、1億円相当の利益を出してしまったのです。


ネット広告でよく見かける情報商材系の怪しいセミナーって、十中八九詐欺、いや、十のうち十が詐欺ですよね。

ところが、この男が会員となったセミナーは、まさかの当たりだったのですね。(読みが当たったのではなく単なる偶然だと思います)

と言うか、そんないかにも怪しげなセミナーに誘う「知人」って、一体どんな「知人」なんでしょうね……。

整骨院を真面目に営んでいれば、欲を出して逮捕されることもなかっただろうに……。


エイダコインの投資でひと山当てた男は、最初のセミナーとは別のセミナーの会員権を200万円ほどで買いました。

新たに入会したセミナーのおかげで脱税を指南する輩との人脈ができ、脱税で得た利益の8%ほどを手数料として支払う約束で、脱税の手引きをしてもらいます。

男が投資で得た利益はこのとき2億円相当にまでなっていました。

脱税指南役は「脱税」とは言わず、「節税」という言葉を使っていますが、解釈違いとかで争う余地なく「脱税」なので、こうして逮捕されているわけです。


脱税の手口は、まずドバイに会社を作り(もちろんペーパーカンパニー)、ドバイの株を売買したことにして、海外から複雑なルートで迂回送金をするというものでした。暗号資産は20万円しか申告していません。


いくら迂回送金をしたとしても、それまで整骨院を営んでいた男の口座に、いきなり海外から総額2億円が振り込まれたら、怪しさマックスですよね!

これでなぜバレないと思うんでしょうねぇ……。

そのころには本業の整骨院を畳んで、不動産賃貸業にジョブチェンジしていたそうです。



整骨院を真面目に営んでいれば逮捕されることなどなかったのに(二度目)。


なぜ数百万払って、そんな怪しいセミナーの会員権を買おうと思うのか……。

利益を出したら税金を納めるのは当たり前のことです。

その当たり前のことを、いかに不当に損しているかと勘違いさせ、言葉巧みに脱税の手引きをする輩がいるわけですね。

セミナーの仲間たちはみんな「節税」をしているんだから、自分もやるべきだ、絶対にばれないんだから、などと思うんでしょうね。


脱税指南役が「これからはテレグラムを使いましょう」と言っているラインでのやりとりが、ばっちり証拠として出されていました。

日本国内でわざわざテレグラムを使うのは反社ばかりとよく言われていますが、本当なんですねぇ。

と言うか、どうしてそういう罪が重くなる会話(意図的に隠匿しようとしたという証拠)をうかつにラインでするんでしょうね。


所属するコミュニティによって常識って異なりますよね。

明かな違法行為に対して、それを違法だと言う人がいない、正しい正しいと言う人ばかりの歪んだ社交界で交流をつづけていたら、自分の常識も歪んでしまうのでしょうね。

教訓としては、怪しいセミナーには近づかないということですね。


脱税事件の話はこれで終わりです。



ちなみに、このエイダコインという怪しい暗号通貨なんですが、ピーク時は850倍まで暴騰したという話です。

それで、日本国内でも一時的にエイダ長者になった人たちが出たのだとか。

しかし、エイダ長者の多くは、二匹目のドジョウを狙って他のクズコインに交換した結果、素寒貧になってしまい、手元に現金がないにも関わらず、到底納められない巨額の追徴課税を求められるという恐ろしい事態が続出したのだとか……。


暗号通貨は現金化した時だけ課税されると思われがちなんですが、現行法では、暗号通貨同士の交換も課税対象なのです。

「暗号通貨同士の交換は非課税」という誤情報がネットで出回っていますが、騙されてはいけません。


暗号通貨同士の交換で1億円相当の利益を出しても、円と交換しないかぎりは、預金口座にその1億円は存在しませんよね。

しかし、その1億円相当の利益に対する所得税約4000万円は、現金(日本円)での納税を求められます。

え、手元に1億円がないのにどうやって払うの? って思いますよね。

暗号通貨は価格の乱高下が激しいため、納税のタイミングで暴落していたら、保有している暗号資産を現金化しても全く足りないという不幸が起こり得るのです。



2023/06/21 21:25

南ノさん③
南ノさん、台湾旅行記③をお読みいただき、丁寧な解説まで寄せてくださいまして、どうもありがとうございます!!


おお、台湾では「釋迦」と略して呼ぶほど、身近なフルーツなのですね!

カットフルーツの屋台のおじさんとは、英語でやりとりをしていたのですが、ちゃんと意思疎通ができているのか正直不安だったので、南ノさんに教えていただいたおかげで、よく理解できました。

あのとき売らなかったのは、おじさんのやさしさだったのだなぁ、としみじみありがたく思った次第です^^

なるほど、ドラゴンフルーツ! 日本のお店で見つけたら、食べて確かめてみますね!


路線名の漢字の誤記も教えてくださり、大変助かりました~^^

そうそう、信義区でした。自分が泊った場所なのにうっかりしていました。

台北101や高層ビルが立ち並ぶ新しい街でしたね。



中正紀念堂の展示「自由的霊魂VS.独裁者」は、本当に観て良かったです。

今回の旅で、いちばん印象に残った展示でした。


旅のガイドに『まっぷる 台湾』を持っていったのですが、中正紀念堂の紹介が小さくって、巨大なブロンズ像と衛兵交代式が見どころとしか書いてなくて……

(衛兵さんの軍服の色で陸軍・海軍・空軍を見分けるなどのムダ知識は書いてある)

それで、夫は当初、軍服のイケメンには興味ないから行かないかな~と言っていて、もともとの観光予定には入れてなかったのです。


淡水信義線に乗るうち、中正紀念堂を冠した駅名を何度も耳にしたので、せっかくだからと行ってみようとわたしがさそい、最後の目的地に向かう途中でいったん下車して、訪れたのでした。


結果……すごいものをみてしまった!!


という感じで、展示を見終わった後、夫婦でしばらく呆然としておりました。

夫も、あの展示を見ることができて良かったと言っておりました。(故宮博物院の宝物より印象深かったとのことです)


台湾に「白色テロ」という時代があったことや、鄭南榕という人物についても初めて知って、夫婦そろって自分たちの無知さに恥じ入るばかりでした……。


南ノさんの『台灣懶惰日記』をお読みして、二・二八事件があったという歴史や、出自によって本省人と外省人という違いがあるというのは知っていたのですが、今回の展示を見て、より深く学ぶことができました。


鄭南榕さんが生まれたのは奇しくも二・二八事件が起こった年で、父親が福建省出身の外省人、母親が台湾生まれの本省人という家庭に育ったそうです。

鄭南榕さんの妻である葉菊蘭さん(客家人であるそう)は、夫を亡くした後に政治家となり、2000年から2005年まで民進党政権で要職を歴任したとのことでした。

展示の中に「省籍問わずの戦い」という表現があって、鄭南榕さんご夫妻の人生はまさにそうであるなと思いました。

南ノさんが以前、「現代の台湾人の思想や政治的立場を単純に図式化してしまうのは非常に危険」と書いておられたのをあらためて思い出しました。



次回の最終回は有名観光地なので写真多めの楽しい話です!

最後まで、南ノさんにお楽しみいただけましたら、さいわいです^^


2023/06/18 21:42

しおむすびさん
わあ、しおむすびさん、お忙しいなかで台湾旅行記をお読みいただき、どうもありがとうございます!!


わたしの場合、夫と二人旅ですので、現地で南ノさんとお会いするといったミラクルなイベントはありません。

南ノさんが暮らしておられる町の、その同じ空気を味わえただけで満足です^^


そうそう、しおむすびさんは西日本のお住まいでしたよね。

梅花祭(北野天満宮)の頃、京都に行ってきたんですよ!

そのあたり、夫の父が亡くなってばたばたしていたので、旅行記をまとめる余裕がなかったのですが、仁和寺や千本釈迦堂にお参りしたりして、良い思い出ができました。

京都の旅の話もどこかで書きたいなと思っています^^


少しでも、しおむすびさんの通勤時の気晴らしになりますように。


2023/06/14 22:15

南ノさん②
南ノさん、台湾旅行記②をさっそくお読みいただき、どうもありがとうございます!


台北MRTで採用しているコイン型の片道乗車券(単程票)は、日本の鉄道では見られないものですよね!

ペテルブルグの地下鉄でも、同じようなコイン型の片道乗車券を採用していて、「ジェトン」と呼ばれています。(プラスチックのICカードも使えます)


モスクワの地下鉄では昔ながらのジェトンは20年ほど前に廃止されていて、紙製ICカードで乗るシステムです。

ちなみに、モスクワのメトロで使われていたジェトンは、まだジェトンを使っている地方都市の地下鉄で再利用されているようです。規格が同じなので使い回しできるんですね。


ジェトンは何の変哲もない金属のコインなのですが、台北MRTの単程票はあの小さなプラスチックコインにICチップが内蔵されているんですよね!

見た目はレトロなんですけど、中身は最新なんだなぁとおどろきました。

というのも、台北MRTは出場時に清算し、降車駅に応じて料金が変動するシステムだからですね。


ロシアの地下鉄の場合、入場時に清算するシステムかつ、どこまで乗っても同じ料金(初乗り運賃)なので、ただの金属のコインで問題なかったのでしょう。


南ノさんは日頃、悠遊カードを使っておられて、単程票を使う機会などないだろうと思いますが、地味にすごい技術だと思ったのでした!



鼎泰豐の日本のメニューを調べてくださり、どうもありがとうございます!

そう言えば先日、高島屋の鼎泰豐を訪れた時、茹でた筍に甘みのあるマヨネーズをかけた小皿料理、食べましたよ。

南ノさんと有隣堂のヨカちゃんが言っていたあれがついに! 

なるほど~いくらでも食べられちゃう! と思いました^^



さすがご明察! 台湾旅行記③は士林夜市です。

南ノさんは次回予告に気づいてくださるだろうと思っておりました^^

夜市で食べたフルーツ、とてもおいしかったのですが、いまだに何を食べたのかよくわからず、もやもやしています(笑) という話題を書いてる途中です。

台湾はまさにフルーツ王国ですね!!


ひきつづき、お時間のあるときに、お楽しみいただければさいわいです^^


2023/06/14 21:21

南ノさん①
南ノさん、さっそくお読みいただきどうもありがとうございます!

そうなんです、早くお伝えしたくて、うずうずしておりました~^^


なんと! 鼎泰豐はチャーハンもおいしいのですか?

じつは鼎泰豐は日本にも出店していて、都内だけで東京駅、スカイツリー、日本橋高島屋に店舗があるそうなんです。

鼎泰豐がおいしいというのを今回の旅で知ったので、日本に帰ってから、高島屋の鼎泰豐に食べに行ってしまいました^^

台北101のお店とはちょっとメニューが違いましたが、ほとんど待たずに入店できるところが良いですね。

次に行ったときは、チャーハンを食べてみます!


欣葉台菜のエビとパイナップルのマヨネーズ炒め、とってもおいしそうです~!!

教えてくださり、どうもありがとうございます^^

あああ、早くもまた訪れたいという気持ちがもこもことわきあがって……。


なるほど、牡蛎オムレツは台湾発祥の料理なんですね!

西洋オムレツの中身に牡蛎が入っている料理を想像していたので、お好み焼きのような見た目の料理が出てきて、びっくりしました~^^

とろむちっとした食感で、お好み焼きとはひと味違うおいしさですよね。

豆花もまた食べたいですね!


旅の思い出のつづきを書いていきますので、お時間のあるときにおつきあいいただけましたら、うれしいです^^


2023/06/12 20:46

台湾旅行記
『有機交流電燈 ダイアローグ』に「第18話 台湾に行きたいわん!①(台北101&故宮博物院)」を追加しました。


本文でも書いていますが、GWに台湾旅行に行ってきました!

旅行記を書き始めたら、書きたいことがどんどん増えていって、なかなか書き終わらず、早1か月経ってしまいました……(遠い目)


南ノさんと交流させていただき、『台灣懶惰日記』や『台灣懶惰日記~其の貳~』などをお読みして、台湾という国の文化や歴史に興味を持ち、実際に行ってみたいと思うようになりました!

有隣堂や誠品生活に行くようになったし、わたし、南ノさんから良い影響をたくさん受けてます。

南ノさんに感謝の気持ちでいっぱいです。


ちなみに、我が家が台湾旅行をしたという話を聞いて、夫の同僚も台湾旅行を決めてですね。

そのかたは7月頃に行くそうです。

台湾好きの輪が広がってますね!!


旅行記はしばらくつづきます(2~3話にまとめるつもりです)ので、おつきあいいただけましたら、うれしいです。


2023/06/11 13:54

しおむすびさん
しおむすびさん、めちゃくちゃお忙しく過ごされているなかでお読みくださり、どうもありがとうございます!


そうなんです、アメリカ文学の名作の数々が「禁書」とされてしまって、学校図書館や公立図書館から排除されてしまっている現状には、やるせない思いでいっぱいです。


黒人や有色人種への差別の現実を赤裸々に描いた作品が「禁書」とされる傾向があるのですが、その理由が「白人の子どもがこれを読んで後ろめたい気持ちになるから」というものでした。


え、作者はそれが目的で書いているんじゃないの!?

白人の読者が、自分たちがしてきたことを振り返って、無自覚で犯してきた「罪」に自覚してもらいたくて、作者は書いているんじゃないの!?

それを読んだ子どもたちが罪悪感を覚えるというのは、作者の意図を正しく読み取っているわけで、とっても大事なことでしょう!?


と、言いたくなりますね。

差別主義であるのも、反LGBTであるのも、「ママたち」ご自身がお持ちの思想・感情です。

それを自分がそうしたいからと言うのではなく、「子どもたちのため」「子どもたちの教育に悪い」と、子どもを免罪符に使おうとするところが、いちばん問題であると思います。


しおむすびさん、人手不足のなかで本当に子どもたちのために、ご自身の身を削って奮闘しておられて、頭が下がる思いです。

あと1か月ちょいで夏休みなので、少しは息がつけるようになるでしょうか。

時には映画や小説を読んだり、しゃべログに書き込んだりして、ガス抜きしちゃいましょう!

しおむすびさんの感想をお読みして、わたしも『怪物』見たくなりました。

遠くから応援していますね!!

お忙しいと思いますので、お返事はお気遣いなくです~^^ 

貴重なお休み、しおむすびさんがご家族とゆっくり過ごせますように。


2023/06/10 21:33

佐久田さん
佐久田さん、お忙しいなかでお読みくださり、どうもありがとうございます!!


わたしも佐久田さんの作品、新作アップされるのいつも楽しみにしています!

最近は『ふきのとう日誌』最新話まで読みました。

『迂回路は夜の10時』、工事中の場所で少女たちが語らいをするという舞台設定が青春って感じできゅんとしちゃいました~^^


そのとき佐久田さんが書かれてた「タワマン文学」とはなんぞ? と思って、ちょっと検索してみて、あまりに自虐的?な笑いでびっくりしてしまいました。

わたしもいわゆるタワマンに住んでいるので、佐久田さんに話のネタを提供したいと思っておりました。


最近、我が家に怪文書がポストされていてですね。(短い間に2回も)

現在のマンションの理事会が、各戸が負担する修繕費の値上げを検討していて、近々行われる総会で採決がとられるそうなんです。

近い将来の大規模修繕に備えた修繕費積立金なんですが、資材価格や工事の人件費が上昇しているので、修繕費も値上げしようということです。

これまで負担していた修繕費は、都内の同規模のマンションと比べて安すぎるくらいでしたので、我が家は値上げに同意しています。(安かった理由は土地柄に由来するので説明すると長くなるため割愛します)


それで、最初に書いた怪文書というのはですね、旧理事会の一部の理事長さんたちが連名でお出しになった、値上げに反対する意見書で、わざわざ全戸配布してるんですよ! すごい行動力ですよね!!

ちなみに値上げ率は35%なので、一部の旧理事長の方々は絶対反対、現理事会と全面対決の様相を呈しています。


現理事会と旧理事会の戦いは、そのまま新しい住民と古い住民の対立の構図となっているのです。

新しい住民(我が家も含め)は、比較的若くて、子育て中の世帯も多いです。この先、長く住んでいく予定なので、修繕費値上げに賛成しております。

一方、マンションが建設された当初からの古い住民は、年齢を重ねて、終の住処として住んでおられる方も多いです。そういう方たちは、大規模修繕工事が行われる未来に自分はいないかもしれない、恩恵に与らないまま費用だけ負担させられることになるだろう、という予測でもって、大反対しているのだと思われます。


タワマンの大規模修繕と言うのは数億円規模なので、合意形成をするのは本当に難しいものなのだなぁと実感しております。

どう折り合いがつくのか、わたしもまだ分かりません。


そして、佐久田さんなら短編小説や『【雑談】電波観測所』などで、こういう日常ネタをファンタジーをまじえながら物語として仕上げてくださるだろうなぁなどと考えていました^^

最近の『百年に一年足らぬ』をはじめ、『マカロン浄土』や『月の巫女様、降臨先は?』など、リアルな日常の世界にふっとファンタジーが溶けこむスタイル(エブリデイ・マジック)が佐久田さんの持ち味だと思っています!!



2023/06/10 20:54

ポリコレの話のつづき
先日、有隣堂が運営する誠品書店に訪れ、平台で目についた企画がありました。

「禁書」と題されたコーナーです。


そこに並んでいたのは、アメリカ各地の公立図書館や学校図書館で禁書指定されている小説です。

中に、アメリカのノーベル文学賞作家トニ・モリスンの作品があって、思わず立ち止まって見てしまいました。

トニ・モリスンは黒人(今風に言えばアフリカ系アメリカ人)の女性作家で、黒人差別をテーマとした作品を書き続けています。

他には、マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィン』やサリンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』などが並んでいて、文学史に燦然と輝く名作の数々が「禁書」とされていましたね。


トニ・モリスンやマーク・トウェインを禁書指定して、子どもたちや中高生たちに読ませないようにするなんて、アメリカの文学史を否定しているとしか思えません。


奴隷制や黒人差別を赤裸々に描いた作品が「禁書」に指定されているようですが、トニ・モリスンが描いている黒人の少女たちの苦しみというのは、現実が本当にそうだったのであって、読者から本を奪って隠したところで、その苦々しい事実がなかったことにはならないと思うんですよね。



全米でこのような禁書運動の火が燃え上がったのは2021年のことで、2021年1月1日にフロリダ州で設立された、「Moms for Liberty」(自由を求めるママたち)というグループが禁書運動の火付け役となったそうです。

この団体は、パンデミック時におけるマスクやワクチンの義務付けに反対する運動から始まり、人種差別撤廃やLGBTの権利を学校のカリキュラムで教えることに反対し、ジェンダーやセクシュアリティに言及した書籍を学校図書館から追放する活動を行っています。

はっきり言って、差別主義を是とする反LGBT団体ですね。


この「Moms for Liberty」の会員はアメリカ国内で7万人(団体側の発表によると37州に195の支部を持ち、会員10万人)いるそうです。


佐久田さんの『ホラーSFコメディ?反ワクチン派の生き残った世界』をずっと拝読してきて、反ワク派の人たちの考え方(感性)が分かったような分からないようなという感じなのですが……。

アメリカの反ワク派の人たちは、行動力が突き抜けてますよね。

禁書運動の結果、実際に公立図書館や学校図書館から、一部の「ママたち」の気にくわない小説を追放することに成功しているんですからね。

反ワクから派生して人種差別主義かつ反LGBTになっていったのか、あるいは、コロナ禍の前からもともと人種差別主義かつ反LGBTの考え方を持っていた人々がパンデミックをきっかけに反ワクに傾倒したのか……?


「自由」の定義はいろいろありますが、この「ママたち」が求める自由というのは、リベラルな価値観から解放されること、人種や性を理由とした差別を許さない社会から自由になることなのでしょうね。

寛容な社会というのは、不寛容な考え方の人にとっては生きづらいでしょうからね。



近年の禁書運動から思い出したのが、19世紀末から20世紀前半のアメリカで燃え上がった「ファンダメンタリズム」(原理主義)です。

当時の禁酒法やコムストック法や進化論の否定は、ファンダメンタリズムが表出したものと言われています。

コムストック法の成立によって、性に対する極端な禁忌意識が強まり、何十トンという量の出版物が破棄された歴史があります。ポルノ雑誌のみならず、産婦人科の医学書まで規制対象となり、何千人も逮捕者されたのです。


アメリカの保守的キリスト教勢力は、その後にイスラム原理主義が忌避されるべき言葉となったことで、「ファンダメンタリズム」という呼称を止めて、代わりに「福音派」(Evangelical)と呼称されるようになりました。


最近の禁書目録を眺めながら、焚書坑儒、言論の抑圧の歴史は繰り返すんだなぁとしみじみと感じています。



2023/06/05 00:51

表現の自主規制の話
noteに掲載された南ノさんの新作書評「ファンタジーとしての市川沙央「ハンチバック」——第128回文學界新人賞受賞作を読む」を拝読して、ちょっと驚いたことがあったので忘れないうちに書いておきます。


わたしはこの小説『ハンチバック』を未読なので、驚いたのは作品の内容に対してではなく、「ハンチバック」というタイトルで出版できたことです。


hunchback せむしの人


という英単語をカタカナ語にしたタイトルだと思われます。

何が驚きかと言うと、hunchback(せむし)という言葉は、表現の自主規制(放送禁止用語)として日本国内で長年タブーとされてきた言葉だからです。


有名なディズニー映画の"The Hunchback of Notre Dame"(ノートルダムのせむし男)は、邦題が「ノートルダムの鐘」とされ、劇中に登場するタイトルロゴも日本公開版のみ"THE BELLS OF NOTRE DAME"と変更されたという歴史があります。


映画"The Hunchback of Notre Dame"は、その後にブロードウェイで舞台化され、日本では劇団四季が定期的に公演する人気の演目となっています。

もちろん劇団四季の舞台のタイトルも「ノートルダムの鐘」です。


原題のhunchback(せむし男)というのは物語の主人公で、醜い外見で生まれたせいで不遇な人生を強いられてきたが、心優しい青年という、いかにもディズニーらしいお話です。


ディズニー映画は世界中で公開されていますが、「せむし男」という言葉をタイトルから消したのは、日本公開版だけなのだそうです。

日本をのぞいた他の国々の観客は、せむし男が登場したら、「タイトル・ロール(主人公)だ!」と一瞬で理解できますが、日本の観客の場合はタイトルが「鐘」ですので、教会の鐘がテーマの物語だと誤解してしまいますよね。


ちなみに、映画"The Hunchback of Notre Dame"(邦題「ノートルダムの鐘」)には基となった作品があります。

それは、『レ・ミゼラブル』で有名なユゴーが書いた"Notre-Dame de Paris"(パリのノートルダム)という小説です。

映画(舞台も含む)のあらすじは小説から大幅に改変しているので、原作とは言い難く、この小説を下敷きとした二次創作と言った方が正しい気がします。

もちろん、ユゴーが書いた小説においても「せむし男」は主要登場人物の一人です。



そういう背景が、『ハンチバック』という小説のタイトルを見た時にバーッと頭に流れてですね、二度見するほど驚いたというわけです。

邦題のみならず、ディズニーに劇中のロゴまで変えさせて、hunchbackという単語をなかったことにしたのだから、90年代の日本国内ではよほど忌避されていた言葉なのだろうと想像します。

しかし、現代では小説のタイトルとして出版できるほど、表現の自主規制がゆるやかになったということなのでしょうか?

ポリコレポリコレと言われて、むしろ90年代当時よりも最近の方が言葉に対して敏感な社会になっている気がするのですが……。


出版業界と放送業界では文化が違うかもしれないので、たとえば『ハンチバック』が実写ドラマ化するとなったとき、放送コードに抵触するからと、ドラマのタイトルは原作者の意図しないタイトルに改変されてしまうのではないかな、などど考えてしまったのでした。



2023/06/04 22:39

『THE FIRST SLAM DUNK』はいいぞ!
ネタバレなしで『THE FIRST SLAM DUNK』の感想を書くという無謀な記事をお読みくださり、どうもありがとうございます!


エレベーターが止まってて、30階層から階段を歩いて下りた話は、夫の出社時のエピソードです。(わたしはそのときいなかった)


成瀬川さんが『早退届』「第335話 スラムダンクを観てきた!!」で次のようにおっしゃっていました。

「映画を観てない古参ファンはみんな連載当時のことがあたまをぐるぐる回るからなにか批判的なことを言う」


わかる!!!って思いました。

(最近の若者言葉ではこういうとき「それな!」って言うんでしたよね)


本文中でも書きましたが、子供の頃にふれたアニメや漫画の中で、バッドエンドやメリーバッドエンドの作品の方が、記憶に残っている場合が多いのも事実なんですよね。


作者がもともとバッドエンドを構想していたならともかく、「作者、ぶん投げたな」とか「打ち切られた?」などと読者に感じさせてしまう結末は、すごく納得がいかなかったですね。

そういう意味で、『スラムダンク』も『幽遊白書』も忘れられない作品です。

『エヴァンゲリオン』のテレビシリーズと旧劇場版も「気持ち悪い」が強烈で、よく覚えています。



『THE FIRST SLAM DUNK』の話でした。

張り巡らされた伏線がわざとらしくなくて、それら全てが見事に回収されたときの感動がすばらしかったです。

原作者本人が監督・脚本だからなのか、物語の完成度が高かったですね。


今、日本のみならずアジア諸国で『THE FIRST SLAM DUNK』が人気ですよね。

駅でスラムダンクのTシャツを着た外国人を見かけるたび、本当に人気なのだなぁと実感しています。

家族愛や成長物語というのは、国境がない普遍的なテーマなのだと改めて思いました。


2023/05/29 20:31

Passiflora(パッション・フラワー)
成瀬川さんが、パッション・フルーツの話をしてくださって、パッション・フルーツのpassionは「情熱、熱情」の意味ではなく、「イエス・キリストの受難」の意味のPassionであると知って、とても驚きました。


この花、日本では「時計草」と呼ばれているそうなんです。

文化背景の違いで、同じ花を見ても「受難の花だ!」と思ったり「時計の花だ!」と思ったりするというのが、面白いですね。



以下、覚え書き。(カッコ内はわたしのコメント)


パッション・フルーツは、passion flowerの果実。

15世紀から16世紀にかけて、スペインのキリスト教宣教師たちは、この花のユニークな構造を磔刑のシンボルとして見てとり、「受難の花」と命名した。


(ちなみに、Passionという言葉は「苦しみ」を意味するラテン語passioに由来します。)


青いパッション・フラワーは、キリスト教のシンボルのほぼ全てを網羅していると言われている。

葉の先端が尖っているのは「イエスを刺した槍」、「イエスを鞭打った鞭」。

10枚の花弁とがくは「忠実な10人の使徒」(イエスを3度否定したペテロとイエスを裏切ったイスカリオテのユダを除いた人数)。

花托は100本以上ある「棘の冠」。

3本の棘は「手足に打ち込まれた三本の釘」。

青と白の花色は「天国と純潔」。

三日間の開花は「イエスの宣教の三年間」


(伝統的にキリスト教絵画で青い衣を着た人物がいれば、男性であればイエス、女性であればイエスの母マリアを示します。ひと目でわかるアトリビュート)


15世紀以降、ヨーロッパに持ちこまれてから、この花は各地で受難に関連した名前がつけられている。

スペイン語ではespina de Cristo(キリストのとげ)。

ドイツ語ではChristus-Krone(キリストの冠)、Christus-Strauss(キリストの花束)、Dorn-Krone(茨の冠)など。



なお、キリスト教の文化背景のない土地では、この花の形は時計の文字盤を連想させた。

日本では「時計草」と呼ばれる。

イスラエルでは שעונית(クロック・フラワー)。

インドでは、青いパッションフラワーはクリシュナカマラ(愛と美の神クリシュナにちなむ)、あるいはパンクパンダヴ(『マハーバーラタ』の主人公である5人の兄弟パーンダヴァを指す)と呼ばれている。


2023/05/25 22:18

『ブックガイド』に1冊追加

『【ブックガイド】人生は、断片的なものでできている』に、アルベール・カミュの『異邦人』を追加しました。

「ノーベル文学賞を読んでみよう」と題した章の2話目に『異邦人』を新たに挿入しています。

(作品が発表された年代順に並べています)


『異邦人』は言わずと知れた名作で、何を今さらというか、すでにお読みのかたも多いですよね。

とは言え、まだ読んだことがないかたもいると思い、結末は明かさずに書きました。

(わたしの言うネタバレの定義は、勝ち負けの結果とか、主人公の生死などです)


『異邦人』の発表当時から言われている解釈が、ナチスによるフランス占領の比喩ないし寓話というものです。

これ、カミュの『ペスト』に対しても同じことを言われてたんですよね。

『ペスト』はコロナ禍で異例のベストセラーとなって、何十年かぶりに増刷されたと報道されていましたね。

2020年当時、『ペスト』を読んでいた読者は、文字通りの意味で、未知の病気に対して苦闘する人間ドラマとして読んだのであって、「ペスト=ナチス」とか思って読んでいた日本の読者はいないと思われます。


なので、『異邦人』も新しい視点で読んだら何か違うものが見えるんじゃないかと思い、今時の(ポストコロニアルな)読み方であえて書いてみました。

お時間のございます時に、お読みいただけましたらさいわいです。


また、読書ブログ「真空溶媒」の「アルベール・カミュ『異邦人』」(2020/06/21)は、がっつりネタバレ考察記事となっております。

記事の日付が2020年6月ですが、初稿を書いたのがその年でして、体裁ををととのえてブログに公開したのは本日です。

ブログ記事のほうでは、フランス語辞典を引っ張り出してきて、原題のétrangèrの意味は何か? といった内容について、マニアックに書いています。


2023/05/23 21:42

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ロシア文学が大好きです。 2012年2月からロシア語を勉強しています。

NOVEL DAYSで活動中です。
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