佐久田さん
佐久田さん、『ふきのとう日誌』完結おめでとうございます!

毎回、楽しみに読んでいました^^


第94話~第95話で取り上げておられた『見えない未来を変える「いま」』、とても興味をひかれたので、いま実際に読んでいるところです。

面白い本のご紹介をどうもありがとうございます!


奴隷制についての話題で、佐久田さんも引用されていた「道徳心に満ちた異端者」が社会を変える原動力となるという考察は、なるほどと思いました。

プラトンやアリストテレスやカントのような道徳的に優れた人物が、奴隷制に賛成の立場であったというのも、社会秩序の維持を善と考えるのならば、ごく自然なことなのですよね。

ベンジャミン・レイの方が社会秩序を乱す行動をしているので、教会から追放されてしまっています。


それにしても、初期の奴隷解放論者や初期のフェミニストたちのほとんどは、自分が人生をささげた運動の成果を見ないまま死んでいて、彼ら・彼女らの活動が実を結ぶのはずっと未来になってからなので、そんな先を見すえて活動をし続けたというのはすごいことだなとあらためて思いました。


現代でも、児童労働含め奴隷的労働自体はなくならないです(過労死するような働き方は奴隷的労働ですよね)が、少なくとも、奴隷的労働は悪であるという認識が社会の常識となった、道徳がアップデートされたというのは、人類は進歩しているのだなと感じますね。



つづく、生物兵器についての話題も興味深かったです。

生物兵器の脅威をアピールすることは、規制強化したいという意図に反して、むしろ悪意ある人々の欲望を刺激する結果となるという考察が驚きでした。

第一次世界大戦後に生物・化学兵器を規制する国際条約が作成されたことで、「生物・化学兵器は国連が認めるほど危険=戦略的に有効」と日本軍の上層部に印象付ける結果となり、むしろ生物兵器の研究が推し進められたというエピソードには、もうため息しか出ません。


社会の回復力(レジリエンス、立ち直る力)についての話題は、自然災害からの復興という意味でも身近なテーマで、未来に希望が持てるものでした。

広島、長崎の原爆被害からの回復力というのは、言われてみるとたしかに驚異的なスピード回復だなと思いました。


時事的な話題をいろいろ取り上げている本で、話し出すと止まらないですね。

引きつづき、読み進めたいと思います。

佐久田さんのほかの章のご感想も聞かせてくださいね!


『ふきのとう日誌』は完結ということですが、佐久田さんは、日常の何気ない話題を面白く読ませる天性の筆力があると常々思っています^^

また佐久田さんの日常もの、エッセイを楽しみにしています!


2024/03/11 21:29

桐乃さん

桐乃さん、お忙しいなかで『ドリームキャッチャー』を読んでくださり、どうもありがとうございます!


おお、桐乃さんも夢を覚えている方なんですね。

わたしもカラー映像の夢で、逆にモノクロの夢は見たことがないですね。

わたしの場合、音(効果音や音楽)がついている夢もあって、文字通り映画を見ているようだなと思っています。

後から思い返すとストーリーにつじつまが合わないところがあるので、そこが本物の映画と違うところですね。


夢の中で流れる音楽って、記憶の中の音楽から再構成しているのでしょうか。脳って不思議ですねえ。

また夢の話を『ドリームキャッチャー』として、書きたいと思います。


桐乃さんが良い夢をみられますように^^


2024/02/21 21:31

南ノさん

南ノさん、『林檎が丘読書クラブ』と『ぎゃらりい熊四手』をお読みいただき、どうもありがとうございます!


『真夜中の子供たち』は、噛めば噛むほど味が出るスルメのような作品だと思います。

あれはどんな意味? これはどんな意味? と考え出せばきりがなくて、その上、解釈は読者にゆだねる系小説ではなく、作者があらかじめ答えを本文に書き込んでくれているので、本当に緻密に練られた物語だなと驚嘆です。


読書会のメンバーは、皆さんそれぞれ人生経験があって、好みのジャンルや得意とする分野が違うので、わたしもいつも教えてもらっています。


10年ほど前の読書会で『百年の孤独』を取り上げたのですが、そのときは今回の『真夜中の子供たち』ほど、トークが盛り上がらなかったのです。

最後まで読み通したけど、文字を目で追っただけと言いますか……

わたしも含めて、読書会のメンバーみんな、回を重ねる毎に読書力(文章の内容や構成を理解する力)が磨かれてきているので、いま『百年の孤独』を読めば、もっともっと深い分かち合いができるのではと思ったりしています。



『ぎゃらりい熊四手』でご紹介しているダニーは、わたしが好きで集めたものです。一部、夫が購入したものもあるので、この先登場するかもしれません^^

3インチのダニーだけでなく、大きいサイズのダニーや、香港のToy2R社のQeeシリーズもそのうちご紹介できたらと思っています。


予期せぬトラブルにより、無駄に引っ越しとリフォームを繰り返すことになって、新居の内装を整えるのが遅れていたのですが、昨年の12月後半にようやくUSMハラーの飾り棚を設置することができました。

そこだけ見ると、ちょっとしたお店のようなんです!

それで、今まで仕舞っていた箱から取り出して、少しずつ飾り始めているところです。

そうそう、ブッコローのぬいぐるみも飾っていますよ~^^


わたしの趣味全開の記事におつきあいいただき、どうもありがとうございます!!


2024/02/19 22:44

ドリームキャッチャー1

わたしは朝起きたとき、夢の内容を覚えていることが多いです。

夢の話をすると、夫は自分が見た夢の内容を覚えていないと言います。


夢というのは、脳が睡眠中に断片的な記憶を整理しているのだそうです。

脳がディスクデフラグしているのですね。

なので、悪夢でも良い夢でも、そこに意味を見出すのは不毛なことなのだとか。


とは言え、悪夢を見ると、どうしてだろうとつい考えてしまいますよね。

ネイティブ・アメリカンの文化で、ドリームキャッチャーは悪夢から守ってくれるお守りです。

「ドリームキャッチャー」と題して、網目に引っかかった夢を書き留めておきます。



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三人称視点、映画を見ているような夢。(自分は登場しない)


ある獣医師のもとに見知らぬ少年が来る。少年は慌てている。

少年はじつは犬。

犬が人間に変身していたのだった。ライカンスロープではなく、完全な人化。

一緒に連れられて、獣医師は少年の家へ行く。

そこには飼い主夫婦が住んでいた。

家の中に入ると、老夫婦は二人ともすでに死んでいた。

死因は外的なもの。首を切られた?

気が付くと少年の姿も消えていた。犬に戻った?

獣医師は病院に戻り、友人の警察官に連絡する。

それから遺体を思い出して、ひどく嘔吐する。

【暗転】


朝起きて鏡を見ると、眉間にしわがくっきり。

今夜は良い夢を見たい。


南ノさん

南ノさん、昨夜お送りしたお手紙に誤字がありましたので、先ほど訂正しました。急いで送ろうと思ってうっかりしておりました……

誤 エブリイマジック

正 エブリデイマジック


everyday magicというのは、主に児童文学で使われる用語です。

『魔女の宅急便』のような、現実の日常生活に魔法や超自然的存在が出てくる物語を指しています。


magic realismまたはmagical realismと言えば、たしかにガルシア・マルケスなどのラテンアメリカ文学が代表的ですよね。

英語文学では、『真夜中の子供たち』のサルマン・ラシュディがマジックリアリズムの作家だそうです。

日本文学では「村上春樹がこのジャンルの最も重要な作家の一人」と英語wikiにも書いてありました。

中国語文学では莫言だそうで、他に著名な作家ではポーランドのオルガ・トカルチュク、チェコ出身のミラン・クンデラなどが挙げられます。


現実的な要素と魔法的な要素の融合がマジックリアリズムですが、異世界ファンタジーと大きく違う点は、作者が主題とする内容はあくまでも現実だということです。

現実について何かしら伝えるために魔法の要素を使用していると言えるのだそうです。


南ノさん、学生時代に村上春樹をよく読んでいらしたのですね! 講評のお三方、じつは見抜いていたんですかね!? すごい!!

創作秘話を教えてくださり、どうもありがとうございます!!


村上春樹の作品には、夢や無意識、精神分析などのモチーフが使われているので、シュルレアリスム寄りのマジックリアリズムと言えるのではないかと、勝手ながら思っています^^


2024/02/14 23:18

『林檎が丘読書クラブ』更新しました

NOVEL DAYSで連載中の『林檎が丘読書クラブ』を更新しました。

今回の課題図書は、サルマン・ラシュディの『真夜中の子供たち』です。

『真夜中の子供たち』編は全4話で完結、おまけとして次回予告が1話あります。


長編なので、あらすじと登場人物をまとめるのがとても大変でした。

(wikiよりも詳しいあらすじです)

成瀬川さんから励ましていただき、1か月以上かかってようやく公開することができました。

1960年代のインドとパキスタンの地図も掲載しているので、作品理解の助けになると思います。


この作品、読み通す(目で字を追う)だけでもかなり時間を要するのですが、書かれている内容をきちんと理解するのはもっと難しい……

今回の読書会記録が、これから同じ本を読もうとしているみなさまのお役に立てればさいわいです。


2024/02/09 20:26

こんばんは、mikaさん。

僕はmikaさんのチャットノベル好きです。丁寧な作り込みがホームメイドパイのような味わいを感じます。

『林檎が丘読書クラブ』はやっぱりチャットノベルだから読みやすいのがポイントで。

僕、ドストエフスキーをポリフォニーで考えた場合、一番強く特徴が出ているのは『未成年』で、その次に『白痴』だと思うのです。特に『未成年』なんて、あらすじ覚えているひと少ないと思うのですよね。なのに、あの独特の会話文は翻訳を僕が読んでも、バフチンが言いたかったのはこれだ、ってのがダイレクトに伝わる。それは伝わるけど、読み物として難しい。そこがチャットノベルだと親切に伝わるな、と。

ポリフォニーの説明はmikaさんが前にここに書いていた通りだと僕も思います。偶然そうなってしまったのはもう、作品は作者を超えることが往々にあるので。面白いなぁ、とこれからも期待しています!!

2024/01/31 19:25

成瀬川さん
成瀬川さん、『早退届』の「第438話 チャットノベルをつくるときには。」で、『林檎が丘読書クラブ』を取り上げてくださり、どうもありがとうございます!!

とてもびっくりしましたよ。


「チャットノベルの〈可能性〉を見ている」とのお言葉を寄せてくださり、うれしい気持ちでいっぱいです!!


『林檎が丘読書クラブ』は、次の「真夜中の子供たち」篇を制作中ですので、引きつづきお楽しみいただけましたら、さいわいです。


近々、山形の講座へ行かれる予定なんですよね。

成瀬川さんにとって実りの多い時間となりますように^^


2024/01/25 21:51

「バイブル・スタディ・コーヒー」更新しました

NOVEL DAYSで連載中の「バイブル・スタディ・コーヒー ~スラスラ読める! 聖書入門」を約1年半ぶりに更新しました。

最新話のテーマは、「ヤコブの子供たち」です。


ヤコブがラケルとレアをめとった話のつづきとなります。

今回の話のために、ヤコブ・ファミリーの人物関係図(家系図)を作成したのですが、なんと妻が4人、息子が12人、娘が1人という大家族なので、1枚の画像にまとめるのに苦心しました。

このヤコブの12人の息子たちが、やがてイスラエル十二部族の祖となっていくというストーリーです。

お時間のありますときに見ていただけましたら、さいわいです。



二人の妻が競い合うように次々と子供を産んでいき、死にもの狂いの争いを繰り広げる話は、わたしも女性ですので、読んでいて辛いものがあります。

息子を産むたびに「今度こそ……」「今度こそ……」と夫の愛を求めるレアの姿が痛ましいです。


ラケルだって、夫から一心に愛されているのだから、それで満足すればいいのではと思うのですが、こう言えるのも現代社会だからなのでしょうね。

古代社会にあっては、いくら夫の愛があっても子供がいなければ意味がなく、「わたしは死にます」と言うほど思いつめるものなのでしょう。



アフリカ諸国に関する最新の研究によると、一夫多妻制下における妻同士の競争関係が出生率上昇につながり得ることが明らかになっているそうです。(2019年の論文)


一夫多妻制と出生率との関係は、人口学においても人類学においても、さまざまな議論がされてきました。

これまでの定説は、

定説1:妻同士のライバル関係が出生率上昇をもたらす(合理的選択)

定説2:複数の妻がいる場合、一人の妻に対して夫との性交渉の頻度が自然と少なくなるため、出生率低下につながる(自然効果)

定説3:女性のエンパワメント(女性が教育を受け、性と生殖に関する知識や意思決定権を持つこと)が出生率低下につながる


定説1と定説2は矛盾していますが、どちらも的を得ていますよね。

今回の話で言えば、レアとラケルのライバル関係(定説1)が当てはまります。

レアは夫ヤコブから嫌われていたので、夫と共寝する頻度がラケルと比べて極端に少ないはずです。

そのため自然効果(定説2)によりレアの方が産む子供の数が少なくなるというのが人口学の論理ですが、実際にはレアの方が子供をたくさん産んでいますね。

これが自然ではあり得ないことなので、神のお計らい、奇跡、祝福と言えるわけです。


また一般的に、途上国の女性がエンパワメントすれば少子化になると考えられてきましたが、実はそうでもないと言うことが、最新の研究では分かってきたそうです。

一夫一婦関係にある女性の完結出生児数と一夫多妻制下にある女性の完結出生児数を比較すると、約30年前は一夫多妻制下の方が少ない(定説2が当てはまる)ですが、この30年の間に数字が逆転し、現在は一夫多妻制下の女性の方が完結出生児数が多くなっているのだとか。


一夫多妻制下では、女性の教育水準が高く妊娠と出産に関する知識や意思決定権が強いほど、妻同士の競争関係が良い意味で作用し、出生率上昇につながる結果になっているそうです。

つまり、性と生殖に関する意思決定権が夫にある場合は、一夫多妻制下においても、自然効果によって少子化になるということです。(30年前の数字が裏付け)


今回の話で言うと、もし神がレアを顧みなかったとしたら、ヤコブが愛したラケルはもともと妊娠しにくい体質だったわけですから、一人も子供が生まれなかったという可能性も十分あり得るわけですね。

うーん、興味深いですね。


参照:

日本貿易振興機構アジア経済研究所『IDE スクエアー途上国研究の最先端』(2020年)より


2024/01/22 22:01

角川武蔵野ミュージアム

先日、埼玉県所沢市にある角川武蔵野ミュージアムに行ってきました。


そこで見たイマーシブなダリ展の内容については、NOVEL DAYSの『ぎゃらりい熊四手』に書きましたので、お時間のあります時に気軽にお読みいただければ、うれしいです。


角川武蔵野ミュージアムの特色として、有料の図書館があります。

図書館なのに入場料がかかるのです!


1階にマンガ・ラノベ図書館。

4階にエディットタウン、ブックストリート、本棚劇場、荒俣ワンダー秘宝館。


1階のマンガ・ラノベ図書館は、ラノベの蔵書数はかなりのもので、特になろうやカクヨム発の異世界が舞台のラノベが充実していました。


しかし、ラノベ自体はなろう以前にも存在していたわけで、わたしが子どもの頃に読んだ藤本ひとみさんのマリナシリーズや騎士団シリーズなどが全く置いておらず、ちょっとがっかりしました。藤本ひとみさん、当時のコバルト文庫で超売れっ子作家でしたよね。

なろう以前から、剣と魔法の王道ファンタジーは人気タイトルがたくさんあって、わたしは榊一郎さんの『スクラップド・プリンセス』シリーズを読んでいました。当時、アニメは見ていなかったけど、アニメ化、漫画化もした人気作でした。

「図書館」と看板を掲げるのですから、最近の作品ばかりでなく、昔の名作も蔵書してほしいものですね。


同じく、なろう発でない、ひと昔前の異世界ファンタジーラノベである、支倉凍砂さんの『狼と香辛料』が好きでした。これはアニメも全話見ました。

角川武蔵野ミュージアムのラノベ図書館に、『狼と香辛料』は置いてあったので、うれしかったです。現代っ子たちにも手に取ってもらいたいなぁ。


マンガ・ラノベ図書館のマンガ階は、蔵書数が少なく、選書に偏りがあって、どういう基準で本を選んでいるのだろうと、疑問に思いました。

漫画がお好きな人って、個人で何百冊も持っているかた、たくさんいますよね。なので、マンガ図書館の蔵書数が「図書館」と呼ぶには、少なく感じたのでした。



4階の図書館の方は、選書に個性があり、入場料を払う価値はあると思います。

貸出していないのが、残念です。

この図書館で見つけて良いと思った本は、館内で読み終えるのは無理があるので、後から自分で買って読む必要がありますね。


この有料図書館の一角を占める荒俣秘宝館というのは、荒俣宏さんの蒐集品や蔵書を展示しているコーナーです。

動物のはく製や骨格標本、昆虫の標本などが飾られていました。

荒俣さんが選書した本棚で、国書刊行会の世界幻想文学大系がずらっと並んでいました。




うちにあるやつだ……!


世界幻想文学大系は全45巻(分冊になっている巻もあるので、実際の冊数は45以上)もあるすごいやつですが、なんと、我が家に全巻そろっているんです。

これ、荒俣さんが責任編集を務めたシリーズだったのですね!

わたしもコレクター気質がありますし、荒俣さんに謎の親近感がわきました。


我が家にある世界幻想文学大系は、もともとは読書を通じた知り合いの蔵書だったもので、そのかたがご病気になり、生前整理をしたいとのことで、わたしが全巻譲り受けたのでした。

そのかたのアパートを訪ねていったら、ご夫婦で歓迎してくださり、奥さまお手製のぬいぐるみも貰って帰ってきました。ガランとした何もない部屋がさみしく感じました。今となっては、なつかしい思い出です。


2024/01/13 11:42

南ノさん

お忙しいなかでお読みいただき、どうもありがとうございます!


ミルクガラスの厚みのあるぽってりしたシェイプ、良いですよね。

「撫でてみたい」とおっしゃっていただけて、とってもうれしいです~^^

わたしもミルクガラスのマグのやわらかいリム(飲み口)が大好きです。


わたしはファイヤーキングを10年以上前から集めておりまして、特に「アドマグ」と呼ばれているアドバタイジングを目的としたマグに心惹かれるのです。

少ない手がかりから来歴を調べていくと、当時の人々の何気ない日常が垣間見えてきて……そういう一種の謎解きが楽しいですね。


今回のカーソンズマグは、かなり秀逸なデザインだと思いますが、デザイナーさんがどなたなのか、全く分かりません。

これがエミール・ガレのガラス工芸品とファイヤーキングの食器の違いであり、アートと大量生産品の一番大きな違いだなと思います。

歴史に名前が残らなくても、優れたデザインには変わりないので、アンカーホッキング社に当時在籍していたプロダクトデザイナーさんたちを尊敬します。


2024/01/08 23:29

南ノさん
わわ、南ノさん、さっそくお読みいただき、どうもありがとうございます!

年末でお仕事がお忙しいと思いますので、息抜きに楽しんでいただけましたら、さいわいです!!


細かい台詞まで目を通してくださり、うれしい気持ちでいっぱいです~^^

第2話で紹介した品をひとめぼれして購入したのは、じつは夫なのです。

治安が悪い云々は夫の実体験です……

もう10年も前の話で、なつかしいですね。


ポートランドのセルウッドは、アンティーク・ショップが軒を連ねるアンティーク街なんです。神保町の古書店街と似たようなものですね。

そのアンティーク街で最大規模のお店であるStars Antiques Mallsで購入した品なのでした。


アートとヴィンテージが好きというのは、我が夫婦共通の趣味でして、この作品の登場人物(七里香と杏子)は、わたしと夫を融合させたようなキャラクターになっています。

キャラ二人の雑談は、夫婦の会話を反映している部分があります。

(ギャラリー・カフェの設定などはもちろんフィクションです)

なので、今回の話で言えば、すごい(勇気ある)のは夫ですね^^


そうそう、台湾の狭い路地、胡椒餅のお店の場所ですね!

すごい人気店だったようで、結局胡椒餅にはありつけなかったのですが、ああいう地元の商店街の雰囲気を感じるのは、楽しいですね^^


中東を旅行した折も、モダンな高層ビル群を見るよりも、昔ながらの雰囲気が残る旧市街やスーク(伝統的市場)を歩き回る方が楽しかったです。

こういう街歩きができるのも、やはり夫とふたり旅だからで、女ふたり旅とかだったら、好奇心よりも安全側に寄っていただろうなと思います。


それからルシア・ベルリンの『掃除婦のための手引書』、ついに買いましたよ!

この年末年始に読もうと思っています~^^

表題作にバスの話が出てくるのですね……読むのが楽しみです!!


いつも温かいお言葉をどうもありがとうございます☆


2023/12/26 23:55

新連載『ぎゃらりい熊四手』
『ぎゃらりい熊四手』と題したチャットノベル作品を試験的に始めました。

今回はクリスマスにちなんだトイとプレートをご紹介しています。


わたしはNOVEL DAYS以前に、別名義でコレクターズ・ブログを書いていました。

2010年から、何度から中断を挟みつつ2018年まで続けたので、長く続いたほうかと思います。

そのブログを書き始めた当初は、ネット史におけるブログ全盛期で、趣味のブログを通じた交流というのも盛んでありました。


わたしがブログを休止している間、ブログを通じて仲良くなった共通の趣味の収集家さんたちは、ほぼインスタへ移って、ブログを続けている人がほとんどいなくなってしまって……

わたしも流れでインスタに登録してみたものの、写真だけというのは物足りず、あえなく退会。


やっぱり、どういう来歴の品なのか、その時代背景や作家のこだわりポイントなど、熱く語りたいわけです。

わたしは、ただモノを羅列するだけじゃなくて、そのモノに付随するストーリーを書きたいのだなと、あらためて気づいたのでした。

どこかでつづきを書きたい思いながら、早数年。


それでNOVEL DAYSとnote、どちらで書くか迷ってですね。

ワード検索してみて、デザイナーズトイをテーマとしている記事は、NOVEL DAYSではゼロ、noteでもほぼなし。

あんなに会員数が多いnoteですら、キッドロボットのダニーを取り上げている記事はゼロでした。

なので、結局、どこで書いても同じだろうと思って、編集画面に慣れているNOVEL DAYSで書くことにしました。


タイトルの「熊四手」というのは、樹木の名前です。

キャラクターの名前も木々からとりました。


ひきつづき、デザイナーズトイ、ロウブロウアート、ヴィンテージなど、日々の生活には全く役立たない話を書きたいと思っています。


2023/12/25 23:23

桐乃さん

『バーサーカーにおまかせ!』最新話を読みました。

桐乃さんがゲームのストーリーを楽しんでおられる様子が伝わってきて、読んでいてわくわくしました!


FGOはプレイしたことがないので、歴史上の人物や伝説(神話)上の存在をキャラクター化しているのだろう、という漠然とした知識しかない状態ですが……


今回のお話に登場する「カマソッソとニトクリス」、どちらも初めて聞いた名前でした。

ニトクリスは古代エジプト第6王朝の最後の女王だったそうで、ヘロドトスの『歴史』に名前が記されているんですね。


カマソッソ(カマソッツ)は、後期古典期マヤの『ポポル・ヴフ神話』では、冥界の支配者に仕える「コウモリの精霊」として記されているのだとか。

メソアメリカの文化では、コウモリは「夜、死、生贄」の象徴であり、カマソッソの名前は「死のコウモリ」を意味するそうですね。


(↑グアテマラ・シティのポポル・ヴフ博物館に所蔵されているカマソッソと思しき彫刻)


余談ですが、ノーベル文学賞作家であるアストゥリアスの『グアテマラ伝説集』を読んだことがあり、マヤの神話には以前から興味があります。


エジプトの歴史に実在した(かもしれない)女性ファラオと、マヤのコウモリ神を対話させようだなんて、普通に暮らしていたら考えもつかないので、彼らをゲームのキャラクターに採り入れ、ストーリーを生み出した制作者さんたちはすごいですね!

めちゃくちゃ文化横断的!!


桐乃さんのおかげで、FGOは奥深いストーリーなのだなと知ることができました。

つづきも楽しみにしていますね!


まだ体調がすぐれないご様子……。

どうかご自愛くださいませ。

桐乃さんが、この年末年始を心穏やかに過ごせますように。


2023/12/21 23:20

成瀬川さん

成瀬川さん、さっそくお読みいただき、どうもありがとうございます!


「ポリフォニー(byミハイル・バフチン)の試み」と評していただき、本当にうれしいです!!


『バイブル・スタディ・コーヒー』や『有機交流電燈 ダイアローグ』など、これまで書いてきたチャットノベルは、わたしがひとりで書いたものですので、対話形式であってもなんとなく筋書きがあり、話の着地点があります。

登場人物は全員、作者の分身であります。


一方、新しく始めた『林檎が丘読書クラブ』は、実際の読書会で交わされた会話に基づいているため、明確な「筋書き」や「着地点」が無い、という特徴があります。

登場人物にも実在のモデルがいます。

それがこれまでのわたしのチャットノベルとの大きな違いで、成瀬川さんに多声性を感じていただけたところではないかと思っています。


じつは、成瀬川さんとまきえさんが、よくコラボノベルをされているのを見ていて、独特の面白さがあるなと思っていたのです。

ふつうのチャットノベルとコラボノベルの違いを考えてみますと、会話がテーマから脱線してついつい盛り上がってしまうところや、相手が突然離脱して話が尻切れになってしまうなど、意図しない面白さがあるところが、コラボの魅力だと感じたのです。


相手がいる会話の場合、会話の流れを自分の意図するようにコントロールすることなどできませんから、その無秩序さが図らずも面白いのですね。


そういう意味で、『林檎が丘読書クラブ』はチャットノベルですが、コラボノベルに近づく試みと言えるのではないか、と思っています。


引き続き、楽しんでいただけるよう、試行錯誤しながら取り組んでいきますね!


2023/12/12 00:30

南ノさん
南ノさん、丁寧なお返事をどうもありがとうございます!


新連載の『林檎が丘読書クラブ』も早速読んでくださったとのこと、うれしい気持ちでいっぱいです~^^

読書会の雰囲気を南ノさんに楽しんでいただけて、書いてよかったと報われる思いです。


さすが南ノさん、ご名答!

そうなんです、わたし自身をモデルとしたキャラは「弓絃葉ちゃん」です。(仲間うちでは若手なので「ちゃん」づけにしました)

キャラの名前は全員、万葉集に歌われた草木にちなんで名付けました。


「いにしへに恋ふる鳥かも弓絃葉の御井の上より鳴き渡り行く」(弓削皇子)


登場人物欄も見てくださったのですね!

皆さんに、自己紹介欄に何を書くか直接お聞きして、お返事があったかたの分を反映しています。

いま空欄のかたの分も、いずれお聞きして、お返事もらいたいですね。

皆さんの本以外の趣味ってよく知らなかったので、今回お聞きして、意外な一面を知り、わたし自身も驚きでしたよ~^^


『蟹の横歩き』は、わたしも読書会がなければ手に取らなかった本です。

当初、「枳さん」がギュンター・グラスの代表作である『ブリキの太鼓』を推薦されて、『ブリキの太鼓』は長すぎて読み切れないということで、いろいろ考えて、『蟹の横歩き』を読むことになったのでした。

ヴィルヘルム・グストロフはもちろん、グストロフ号沈没事件というのも知らなかったし、現代のドイツの若者たちの考え方というも未知の世界だったので、学びが多い本でした。さすがノーベル文学賞作家だと思いました。


たしかに翻訳家で作品の印象が変わりますよね。

音楽の世界で、同じ楽譜でも演奏者や指揮者によって、印象がまったく異なるのと似ている気がします。


次回は『真夜中の子供たち』を取り上げます。

公開は来年になるかと思います。

引き続き、楽しんでいただけるように精いっぱい取り組みますね!


2023/12/10 23:43

南ノさんの『五月の死神』

※南ノさんの『五月の死神』のネタバレあります。未読のかたは以下を読まないで※



『五月の死神』は、自死を選んだ倭文子さんがどうしてそうしてしまったのか、という謎を、倭文子さんの親友である文枝さんの語りを通して、読者が探っていく物語です。


「倭文子さんを突き動かしていたのは、ただただ怒りだった。地をどよもすほどの激しい、巨おおきな怒り。それは、あのような方法を採るよりほかに鎮める術すべを持たぬものだったのだ。」(第21話より)


「怒り」の発露として、自死があるという文枝さんの言葉に、腑に落ちる思いがしました。


倭文子さんの自死が発覚したとき、事情を背景を知る大人たちは、彼女が性暴力被害を受けたことで、この先良い結婚は見込めないだろうから、人生に絶望して死を選んだと考えたことでしょう。おそらく、当然。


しかし、文枝さんの目から見た倭文子さんは絶望ではなく、「怒り」を抱えていた。

理不尽な状況に対するどうしようもない「怒り」がありながら、倭文子さんは家庭内で常に弱者であり、親の保護監督下にある年齢で、抗議する手段がほとんどない。

自死というのは、理不尽を押しつけてくる強者に対する、彼女なりの抗議の最終手段だった、と読み取りました。



『五月の死神』を読んでいる間、ちょうど並行して、ヤスミナ・カドラの『テロル』を読んでいました。

『テロル』はテルアビブで自爆テロ事件が起こるところから始まり、犯人が最初から分かっている倒叙ミステリです。

物語の冒頭で自爆テロ事件を起こした犯人は、語り手である主人公の妻でした。

なぜ自分の妻が、すべてを捨てて猛火に焼かれて死ぬことを選んだのかを知るため、主人公が妻の足跡を辿って彷徨する物語です。


『テロル』でも、複数の第三者の証言でもって、夫が知らなかった妻の人生を描こうとしていますが、夫の一人称小説であるため、妻の内面は最後まで描かれません。

祖国のためで本当に命を捨てられるのか、命よりも大事な大義ってあるだろうか……と読後ももやもやしつづけます。


ヤスミナ・カドラさんは女性名で執筆していますが、ご本人は男性です。

男性の作家だからなのか、作中の証言者たちもやはり男性ばかりで、夫が妻の内面に迫りきれていないように感じました。

(出版当時、フランス文学界で各賞を受賞し、映画化、コミカライズもされたベストセラーなので、わたしなどがこう言うのはおこがましいのですが……)


それが、南ノさんが『五月の死神』で書かれた、倭文子さんの行動を「悲しみ」ではなく「怒り」と説明したのには、すとんと来たと言いますか、とても腑に落ちたのです。

ゴリアテに対するダビデの戦いは、そう望まなくても、必然、命を捨てた無謀な行いにならざるを得ないのですね。



どうして三原山でなければいけなかったのか、を考えながら読んでいて、わざわざ船に乗って死地に赴くという道程が、倭文子さんにとっては自分の内面とあらためて向き合う時間となり、最終的に決断したということなのだと理解しました。

自死を考えるひとが、わざわざ富士山のふもとまで行ったり、沖縄まで行ったりするのと似ているのかと……。

余談ですが、沖縄には自殺志願者が多く訪れるそうで、自死を思いとどまらせ、社会復帰を助ける活動を長年行っている教会の牧師さんの話を社会学の本で読みました。



作中で紹介されていた吉屋信子さんは、当時の女性を取り巻く状況をリベラルフェミニズムの視座に立って見つめていた作家だったのだと、初めて知りました。

与謝野晶子さんもそうですが、こういう思想的積み重ねが戦前からあって、戦後の女性解放運動(ウーマン・リブ)の大きなうねりにつながっていったのだろうかと思いました。

今まで読んだことがなかったので、吉屋信子さん、手に取ってみたいです。



文枝さんがあの事件後、自分が幽霊になったように感じていたというのは、クラスで孤立していたというだけでなく、彼女自身の心が生と死の狭間にいて、いつ死に近づいてもおかしくない場所にいたからなのだろうと思いました。


倭文子さんは文枝さんに生きていてほしいと思ったから突き飛ばしたのだと思いますが、文枝さんはあとを追いたかった。


文枝さんの腕を強く引っぱり、現世に押しとどめる役割を担う和子さんは、クラスの女王さまで、にぎやかな楽しい家庭で、「生」の光を放つ女性として描かれています。

文枝さんが和子さんと抱きしめ合って涙する最後の場面に、朝日が射す情景描写から、悲しい出来事を乗り越えた先の希望をたしかに感じました。


現世に生きて戻ってきた文枝さんは、この耐えがたい苦悩を作品のなかに昇華して、文学少女から作家へと成長していくのではと想像しました。



くり返しになりますが、読み応えのある、考えさせられる物語をどうもありがとうございます。

次回作も楽しみにしていますね!


2023/12/10 12:31

2023年に聴いた曲まとめ
Spotifyが、わたしが2023年に聴いた楽曲のまとめを作ってくれました。



マイトップソング、1位はColdplayの"Viva La Vida"でした。これはたしかに繰り返し聴いていたので、自分でも納得。

マイトップアーティストの2位にColdplayがランクインしたのも納得。


2位の「電気のない都市」という曲は、椎名林檎ちゃん率いる東京事変の楽曲です。

もの悲しいピアノの旋律とため息のような歌声が、聴いていて心落ち着くのですが、2位にランクインするほど聴いていたとは自分でも驚き。

「電気のない都市」と言うと、震災を思い起こすリスナーも多いんじゃないかと……


わたしが林檎ちゃんを知ったのは中学生の頃で、当時のクラス担任の先生が「幸福論」の歌詞がめちゃくちゃいいぞ、と紹介してくれたのが始まりです。


林檎ちゃんのソロ曲の方が好きで、バンド活動の方(事変)はあまり追ってなかったので、「電気のない都市」と出会ったのは偶然。

友人が顧問を務める高校演劇の公演を観に行ったとき、『うわさのタカシ』という脚本のお芝居のクライマックスで、この「電気のない都市」がBGMとして使われていて、ものすごく印象に残ったのでした。

以来、事変の曲のなかでは、いちばん好きな歌になりました。


マイトップアーティストの3位に宇多田ヒカルちゃんが入っていますが、林檎ちゃんと同じく、やはり宇多田ちゃんも世代なので、長年聞き続けています。

宇多田ちゃんの最近の曲では、『キングダムハーツ』のテーマ曲として使われた"Face My Fears"がいちばん好きです。

宇多田ちゃんと林檎ちゃんは親交が厚く、互いにカバーしあったり、二人のデュエット曲「二時間だけのバカンス」などあるんですよ。

お二人とも年齢を重ねて、音楽の幅も広がり、歌声も容貌もますます美しくなっていっていますね。




マイトップアーティスト1位のM. M. Keeravaniさんってだれ? と思いますよね。

M・M・キーラヴァーニさんはインドの作曲家で、映画『バーフバリ』の音楽を書いたかたです。

マイトップソングの3位と5位の曲は映画『バーフバリ2』の挿入曲です。

Saahore Baahubali

The Saviour

トリウッドというのは、テルグ語映画のことを指します。


今年8月から10月にかけて、インドが舞台のマジックリアリズム小説『真夜中の子供たち』を移動中にちまちま読んでいました。

が、あまりに未知の世界すぎ、文字から情景のイメージがまったく湧いてこないので、雰囲気を盛り上げるため『バーフバリ』BGM集を聴きながら読んでいたのでした。

これほどの長編を読んだのは久しぶりで骨が折れましたが、BGMの助けがあってか、なんとか最後まで読み終わりました。




マイトップソング4位がYesの"Roundabout”というのは、自分でもちょっと意外に感じました。

たしかに70年代、80年代の曲がけっこう好きで、よく聴いていたかも。


EW&Fの"September"、Eurythmicsの"Sweet Dreams"

ELOの"Mr. Blue Sky"、ケイト・ブッシュの"Jig of Life"

マイケル・ジャクソンの"Smooth Criminal"など、

あの時代で好きな曲はいっぱいあります。


Spotifyのおかげで、時代を越えた名曲を聴くことができるので、良いですね。


Yesの"Roundabout”は、2012年からのTVシリーズ『ジョジョの奇妙な冒険』で、エンディングテーマとしてすごく効果的に使われていて、名前を覚えました。


『ジョジョ』の作者である荒木飛呂彦先生が洋楽大好きだそうで、作中に曲名にちなんだキャラクターがたくさん登場します。キラークイーンとか。

漫画は第1部から第4部まで全部読んで、アニメは第3部だけ全部観ました。

最近は観る時間がなかなかとれず、もう6部まで放送が終わっているとは……とても追いつけないです。


2023/12/04 22:13

桐乃さん

桐乃さん、まだ体調が思わしくない中で、Coldplayライブ体験記をお読みいただき、どうもありがとうございます!

リンク先の楽曲も聴いてくださって、うれしい気持ちでいっぱいです。

そうなんです、ライブに行ったはずが、全員で静かに黙とうする時間があったりして、なんだか礼拝に行ったような不思議な気分になりました。


桐乃さんはB'zがお好きだと、『桐一葉』のなかで書いておられましたね。

わたしも中学生くらいの頃、B'zの金色と銀色の二枚のベストアルバムを聴いていましたよ♪

「Calling」は金盤の方に収録されていたので、あのギターの鮮烈な前奏、そしてサビから始まる歌い出しはよく覚えています。

「Calling」からそのまま「さまよえる蒼い弾丸」と続けて聴くのが好きでした。

「さまよえる蒼い弾丸」も前奏が民俗音楽調で独創的ですよね。


銀盤の方、最後の楽曲が終わってから30秒ほどそのまま再生していると、隠しトラックとして収録されている「HOME」が始まるんですよね。

アコギのギターだけを伴奏に歌声が響いて、

「君を傷つけていっぱい泣かせて、僕はもう眠れなくて。後悔してるのにまたくり返す、どうしようもなくダメなんだ。ありがとうって思うことの方が断然多いのに、どうしてもっとうまい具合に話せないんだろう」

という歌詞がストレートに耳に届いて、すごく好きでした。

(歌詞の内容は、そりゃ言葉にしなきゃ相手に伝わんないだろう……と思っていましたが)


銀盤の収録曲では「いつかのメリークリスマス」と、この隠しトラックの「HOME」が一番好きだったのです。

ただ当時は、”隠しトラック”という存在自体よく知らなかったので、どこにも曲名が書いてないし、これはいったい何なのだろうと不思議に思っていました。


だいぶ後になってから曲名と原曲(エレキとビートが入ったやつ)を知ったのですが、最初に聴いたのが、隠しトラックのアンプラグドバージョンだったせいか、いまだにアンプラグドの「HOME」の方が好きです。


桐乃さんが、「Calling」と同じくらい「HOME」もお好きだというエッセイを拝読したとき、そんなことを思い出して、とても懐かしく思ったのでした。

どうもありがとうございます。


これから年末に向けて、ますますお仕事が忙しくなると思いますが、どうかご自愛くださいませ。

新連載の『バーサーカーにおまかせ!』も楽しみにしていますね!


2023/12/03 22:47

南ノさん
わあ、さっそくColdplayライブ体験記をお読みくださり、どうもありがとうございます!

楽しんでいただけましたら、何よりです~^^


そうなんです、2日間とも当たってしまったんです。

これはもう、奇跡としか言いようがありませんね。

「陰徳を積む」って、素敵な言葉ですね。


10月の演奏会が無事終わり、Coldplayのライブ観戦も終わって、今年はもう終わったような気分になっています。

あと1か月はおまけのような気持ちです……


南ノさんの『クリスマスのおにぎり』拝読しました!

「クリスマス」と「おにぎり」という、ふだんは結びつかない単語の組み合わせからは、物語の展開が予想できず……

最初はハートフルな親子愛のお話かと思いきや、サンタに扮した「ママ」がまさか……

この短い字数のなかに、陽彩さんの人生が凝縮されていて、見事だと思いました。

ディケンズやオー・ヘンリーも書いているように、クリスマスは愛を送り合う日だと思うので、「おにぎり」に込められたママの愛が伝わってきて、そのママから伝えられた愛を、今度は陽彩さんが自分の子どもだけでなく、たくさんの子供たちに「おにぎり」という形で伝えていっているのは、まさにクリスマス物語だと思いました。

ひと足早いクリスマスの贈り物のようなお話を届けてくださり、どうもありがとうございます!


2023/11/25 20:30

プロフィール

ロシア文学が大好きです。 2012年2月からロシア語を勉強しています。

NOVEL DAYSで活動中です。
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