ドリームキャッチャー2
6/20に見た夢
悪夢ではないのですが、妙に具体的で記憶に残ったので、書き留めておきます。
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一人称視点(視点人物はわたし)
どこか大きな座敷にいる。温泉施設の無料休憩用の大広間のような場所。
となりに中年の男性がいて、わたしはそのおじさんに本を手渡す。
表紙には『鉱山(ヤマ)の社会史』と書かれている。
おじさんが本を開くと、見返しにびっしりとメモが書きこまれていて、おどろいた。
「図書館で借りた本だから書き込みが……」とか、わたしが言っている。
本を読み始めたおじさんは、うなずいたり、「そんな事件あったか……?」とぶつぶつ言いながら、真剣な表情で本に没頭していた。
そのとき、隣の部屋から大音量の歌謡曲が聞こえてきた。
隣の大広間では、「徳光和夫トークショー」が始まった様子だ。
わたしは音漏れがうるさいと思いつつ、「徳光さんって歌もお上手だったんだなぁ」とかおじさんとのんきに話している。
しばらくすると静かになり、歌謡ショーからトークタイムになったようだ。
こちらの部屋ではラジオからJ-WAVEの番組が流れている。
わたしはそなえつけの大きな木製の棚のなかにある木材(棚板の一部?)をあれこれ組み替えたりしている。
わたしの足元にスプレー缶やマジックペンがばらばら散らばっていて、「これらも持ち帰んなきゃ」と、リュックサックに詰め始めたところで暗転。
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【考察】
目覚めてから思ったのは、徳光和夫トークショーってなに? ということであった。
思い返してみると、テレビで「徳光和夫さんのトークショーやります、観覧ご希望のかたは……」というCMを見た覚えがある。
テレビCMって基本的に聞き流していて、真剣に見ているつもりはないが、こうやって記憶に残っているものなのだなぁ。
夢に出てきた本は『芦別 炭鉱〈ヤマ〉とマチの社会史』という本が元ネタだと思う。
最近、読友さんの口コミを読んで、読みたいと思っていた本だ。
じゃあ、夢の中に出てきたおじさんは誰なんだ?
話しぶりから鉱山出身者っぽい感じであった。
そう言えばだいぶ前に、松尾鉱山資料館に足を運んだとき、閉山前の松尾を知るという男性がちょうど来館していた。
かつて日本中にあった鉱山は、1970年代までに多くが閉山し、そこで働いていた大人たちやその子供たちは、全国に散らばっていったらしい。
松尾鉱山資料館の一室では、かつての「鉱山の子供たち」が年輩になってから再び松尾を訪れた様子が記録されている。来館者が記帳するノートには、「すべてがなつかしい。ヤマこそがふるさと」といった熱いメッセージがたくさん綴られていた。
歴史を学習する資料館というよりも、思い出のメモリーを保管しておく場所という感じで、同窓会的な独特の雰囲気があった。
松尾鉱山跡地は廃墟アパート群が有名で、映画やドラマで廃墟の映像が使われたり、廃墟マニアが勝手に足を踏み入れてはネット配信している。
しかし、鉱山出身者にとっては、そこは単なる廃墟ではなく、思い出の家なのだ。その資料館に来館していた男性も、思い出のエリアに行ってみたが、そこはすでに建物が取り壊され、更地になっていたと言っていた。
全国に散らばった鉱山出身者が、どんなライフヒストリーをたどったのか、書いてある本があれば読んでみたいと思ったのだった。
すっかり忘れていたけど、そういう記憶の断片が、『芦別 炭鉱〈ヤマ〉とマチの社会史』という本の口コミを見たことがきっかけになって思い出され、夢に出てきたのかな。