活動報告

noteで新連載
noteで新連載『きものがたり』を始めました。


せっかく登録したのだから何か書こうと思い、着物エッセイを書くことにしました。

以前、NOVEL DAYSで『夏を染めて』と題した掌編を書いたとおり、わたしは着物が大好きです。


そう思い立って書き始めたものの、noteの編集画面はNOVEL DAYSとけっこう違っていて、まだ慣れません。とくにルビを入れる方法が難しい。


もともと読書ブログを書いていたBloggerの編集画面がいちばん難しいのですが、その「難しさ」は想定の範囲内なわけです。


noteはまったく未知のシステム。

南ノさんや桐乃さん、成瀬川さんはnoteもNOVEL DAYSも両方使いこなしておられて、すごい尊敬します。



「海の日」の三連休は、実家の母の遺品整理をがんばりました。

初めて見る写真や手紙、だれのものか不明な日記など、謎なものがたくさん見つかりました。

一周忌も無事終わって、気持ちに区切りがつき、少しずつ片付けなければと思っています。

三日間がんばりすぎて、明けたウィークデイは疲労困憊でしたが……。


着物の話題というのは、その性質上、家族の話とのつながりが深いんですよね。

わたしの持ち物も、大半がだれかから譲り受けたものです。


そのまま着る場合もあれば、お直しする場合もありますし、糸を全部ほどいて(洗い張り)まったく新しい姿にリメイクする場合もあります。

そんな奮闘の話もいずれ書けたら、似たような状況のかたのお役に立てるかなと思います。


お時間のありますときに、おつきあいいただければうれしいです。

よろしくお願いいたします!!


2023/07/27 23:53

台湾旅行記、完結!
『有機交流電燈 ダイアローグ』に「台湾に行きたいわん!」と題して連載していた台湾旅行記ですが、本日公開分でようやく完結しました。


④は九份(+金瓜石)がテーマでした。

これを書いている間にちょうど成瀬川さんが『修羅街挽歌 山口県るるせトリップ』の連載を始められて、その成瀬川さんの山口旅行記に触発されてですね、九份一帯の鉱山の歴史を掘り下げて書くことにしました。

文字数が多くなってしまったので、「ゆっくり解説」とか「ずんだもん解説」のような感じで、お時間のあるときに楽しんでいただければうれしいです。



九份と言えば、『千と千尋の神隠し』の温泉街のモデル地では、という話が有名ですよね。

実際に足を運んでみると、そんなに言うほど似ているかな……?

と疑問に思ってですね。

どちらかと言えば、銀山温泉の方が似ている気がするわけです。

ただ、似ていると感じる人が実際に多くいるのはたしかなので、どうしてそう感じるのか、自分なりに答えを出してみました。



九份を歩き回っていて、目についたのは、廃墟のまま残っている建物です。

観光客向けの土産物屋さんや飲食店が立ち並ぶ商店街から、ひっそりとした路地に入ると、屋根も床も抜け落ちて、内部に草木が生え、外壁だけとなって悄然と佇んでいる建物をあちこちで見かけて、記憶に残りました。

もとは住居だったのか、お店だったのか、どんな暮らしをしていたのか、想像がふくらむとともに、手つかずのまま放置されているのが寂しい気持ちになります。

100年家屋を修復・保存して使っている「九份茶坊」のような素晴らしい実例がありますが、もちろん街中の全ての建物がリノベされているわけではないんですね。



水湳洞の「十三層遺跡」(金瓜石で採掘された銅の選鉱・製錬所跡地)は、『天空の城ラピュタ』に似ているなんて言われているんですよね。

黄金色の川が流れて、黄と青のグラデーションがかった陰陽海が近くにあり、ファンタジーな美しさがある場所なのですが、実は鉱物との化学反応による有害物質が幻想的な光景を生み出しているのです。(なので近くで見ることはできません)


美しいけれど、毒……!!

(「美しさは罪~」という歌が脳内に流れるわたし)


長年の鉱山採掘がもたらした環境汚染がそのままになっているわけですね。

やはり資源採掘の歴史というのは功罪あるなと思うのでした。



そして、③に南ノさんから教えていただいたカットフルーツ屋台の話を追記しました。

南ノさんのおかげで、あのときの屋台のおじさんの真意がよくわかりました!

本当にどうもありがとうございます!!


2023/07/12 22:21

台湾旅行記
『有機交流電燈 ダイアローグ』に「第18話 台湾に行きたいわん!①(台北101&故宮博物院)」を追加しました。


本文でも書いていますが、GWに台湾旅行に行ってきました!

旅行記を書き始めたら、書きたいことがどんどん増えていって、なかなか書き終わらず、早1か月経ってしまいました……(遠い目)


南ノさんと交流させていただき、『台灣懶惰日記』や『台灣懶惰日記~其の貳~』などをお読みして、台湾という国の文化や歴史に興味を持ち、実際に行ってみたいと思うようになりました!

有隣堂や誠品生活に行くようになったし、わたし、南ノさんから良い影響をたくさん受けてます。

南ノさんに感謝の気持ちでいっぱいです。


ちなみに、我が家が台湾旅行をしたという話を聞いて、夫の同僚も台湾旅行を決めてですね。

そのかたは7月頃に行くそうです。

台湾好きの輪が広がってますね!!


旅行記はしばらくつづきます(2~3話にまとめるつもりです)ので、おつきあいいただけましたら、うれしいです。


2023/06/11 13:54

『THE FIRST SLAM DUNK』はいいぞ!
ネタバレなしで『THE FIRST SLAM DUNK』の感想を書くという無謀な記事をお読みくださり、どうもありがとうございます!


エレベーターが止まってて、30階層から階段を歩いて下りた話は、夫の出社時のエピソードです。(わたしはそのときいなかった)


成瀬川さんが『早退届』「第335話 スラムダンクを観てきた!!」で次のようにおっしゃっていました。

「映画を観てない古参ファンはみんな連載当時のことがあたまをぐるぐる回るからなにか批判的なことを言う」


わかる!!!って思いました。

(最近の若者言葉ではこういうとき「それな!」って言うんでしたよね)


本文中でも書きましたが、子供の頃にふれたアニメや漫画の中で、バッドエンドやメリーバッドエンドの作品の方が、記憶に残っている場合が多いのも事実なんですよね。


作者がもともとバッドエンドを構想していたならともかく、「作者、ぶん投げたな」とか「打ち切られた?」などと読者に感じさせてしまう結末は、すごく納得がいかなかったですね。

そういう意味で、『スラムダンク』も『幽遊白書』も忘れられない作品です。

『エヴァンゲリオン』のテレビシリーズと旧劇場版も「気持ち悪い」が強烈で、よく覚えています。



『THE FIRST SLAM DUNK』の話でした。

張り巡らされた伏線がわざとらしくなくて、それら全てが見事に回収されたときの感動がすばらしかったです。

原作者本人が監督・脚本だからなのか、物語の完成度が高かったですね。


今、日本のみならずアジア諸国で『THE FIRST SLAM DUNK』が人気ですよね。

駅でスラムダンクのTシャツを着た外国人を見かけるたび、本当に人気なのだなぁと実感しています。

家族愛や成長物語というのは、国境がない普遍的なテーマなのだと改めて思いました。


2023/05/29 20:31

『ブックガイド』に1冊追加

『【ブックガイド】人生は、断片的なものでできている』に、アルベール・カミュの『異邦人』を追加しました。

「ノーベル文学賞を読んでみよう」と題した章の2話目に『異邦人』を新たに挿入しています。

(作品が発表された年代順に並べています)


『異邦人』は言わずと知れた名作で、何を今さらというか、すでにお読みのかたも多いですよね。

とは言え、まだ読んだことがないかたもいると思い、結末は明かさずに書きました。

(わたしの言うネタバレの定義は、勝ち負けの結果とか、主人公の生死などです)


『異邦人』の発表当時から言われている解釈が、ナチスによるフランス占領の比喩ないし寓話というものです。

これ、カミュの『ペスト』に対しても同じことを言われてたんですよね。

『ペスト』はコロナ禍で異例のベストセラーとなって、何十年かぶりに増刷されたと報道されていましたね。

2020年当時、『ペスト』を読んでいた読者は、文字通りの意味で、未知の病気に対して苦闘する人間ドラマとして読んだのであって、「ペスト=ナチス」とか思って読んでいた日本の読者はいないと思われます。


なので、『異邦人』も新しい視点で読んだら何か違うものが見えるんじゃないかと思い、今時の(ポストコロニアルな)読み方であえて書いてみました。

お時間のございます時に、お読みいただけましたらさいわいです。


また、読書ブログ「真空溶媒」の「アルベール・カミュ『異邦人』」(2020/06/21)は、がっつりネタバレ考察記事となっております。

記事の日付が2020年6月ですが、初稿を書いたのがその年でして、体裁ををととのえてブログに公開したのは本日です。

ブログ記事のほうでは、フランス語辞典を引っ張り出してきて、原題のétrangèrの意味は何か? といった内容について、マニアックに書いています。


2023/05/23 21:42

『バイブル・フード・レシピ』第1章完結

昨年8月末から書き始めた『バイブル・フード・レシピ』、入院・手術のため10月半ばに連載をいったんお休みしていましたが、今年の4月末から連載再開し、本日の更新でようやくひと区切りがつきました。

途中、長期休載をはさんだにもかかわらず、最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!


コンテスト審査期間も終わったということで、連載再開以降のお話では過越祭や受難節の歌の動画を挿入してみたりと、自由に書きました。


作中の過越祭のパンのレシピ(材料の分量や手順、時間の決まりなど)は、Natzarim Yahshua Family Fellowshipというアメリカの教会が公開しているレシピを参考にして書きました。

このレシピに付記されている注釈がすごくて、聖書に書かれた五つの穀物のうち伝統的に使われていたのはどれか?、18分というタイムリミットはなぜか? などの議論を聖書を引用しながらすごく詳しく書いてあってですね。


ちなみに、そこで提示されていたレシピはフライパンで焼く場合とオーブンで焼く場合があり、オーブンを使う場合は「セラミックピザストーンをオーブンで1時間以上予熱しておくこと(華氏500度で)」と指示されていました。

ピザストーンというのは、ご家庭のオーブンを石焼窯にしてくれる便利アイテムですが、日本人でお持ちのかたは少ないのではと思います。


そのレシピでは興味深い注釈がもうひとつ書いてありました。作中ではマニアックすぎるので取り上げませんでしたが、面白いのでここで紹介しますね。


現在、ユダヤ教徒向けに市販されているマッツァー(過越のパン)は、大きな四角いクラッカーかウェハースのような見た目をしています。この四角いクラッカーは、東京のユダヤ教会の中にあるユダヤ食料品店でも箱入りで買うことができるんです。

でも、作中で作った平たいパンは、四角いクラッカーじゃなくて、柔らかく厚みがあり円形状でしたよね。


マッツァーが四角いクラッカーになったのは、実は歴史が浅くて、1800年代以降のことなのだそうです。

アシュケナジム(民族離散後にドイツ語圏や東欧諸国に定住したユダヤ人)たちが、保存性を高めるため、硬くて薄いクラッカーのようなマッツァーを作るようになったという話でした。

セファルディム(南欧諸国やトルコ、北アフリカに定住したユダヤ人)たちは、昔ながらのレシピ(つまり作中のレシピ)でパンを焼いていたそうで、昔ながらのパンは日持ちしないため、過越祭の期間中、毎日パンを焼いていたのだとか。


過越祭という伝統は今も昔も守られていますが、長い年月を経て、定住した土地の文化にあわせて、過越のパンの形も変化していったという歴史は、面白いなと思いました。



Natzarim Yahshua Family Fellowshipという教会は、メノーラー(七枝の燭台)をシンボルマークにしていて、律法を遵守し、ヘブライ語で礼拝をささげると書いてあったので、アメリカにあるユダヤ教会だと思ったんですよ。

しかし、よくよく説明書きを読んでみると、「創世記から黙示録まで、聖書を完全に信じる」、「イエスをメシアとして信じる」とはっきり書いているんです。


最初、ユダヤ教会だと思っていたので、「え!?」と思いましたね。

もしかして、この教会、Messianic Jew(メシアニック・ジュー)の集まりなのかも……? と思い至り、めちゃくちゃ驚きました。

この教会はアリゾナ州とミズーリ州の二か所で活動しているそうです。


当然のことですが、ユダヤ教徒にとって聖書とは旧約聖書のみを指します。そしてイエスはラビの一人にすぎないと考えており、メシアとして認めていません。

一方のメシアニック・ジューは、ユダヤ教徒としてのアイデンティティを持ちながら、イエスをメシアと信じるユダヤ人たちです。

アメリカ国内では17万5千人~25万人程度、イスラエルでは1万人~2万人のメシアニック・ジューが暮らしているそうです。


2023/05/20 20:15

チャット版にリライト

『有機交流電燈 アーカイブ』の第1話~第3話まで、チャット版にリライトしました。

先日から下書きにして少しずつ作業をしていましたが、再公開した際にあらためて見てくださり、どうもありがとうございます。


チャット版に合わせて、作品タイトルも『有機交流電燈 アーカイブ』から『有機交流電燈 ダイアローグ』に改題しました。

当初はブログの「アーカイブ」にしようと思って始めた作品でしたが、取り上げるテーマ的にチャットノベルの方が分かりやすいかなと思いまして、(チャットノベルはNOVEL DAYSならではの表現技法ですし)、アーカイブ要素は捨てて「対話篇(ダイアローグ)」でいこうと思った次第です。


第1話 映画『テネット』(ソ連時代の閉鎖都市とは?)

最初に映画を観た時から、作中の閉鎖都市はどうして廃墟なのかという疑問があったので、チャット版ではその疑問点をより掘り下げて書きました。


第2話 人間にも動物にも魂はない?(ラ・メトリの人間機械論)

当初、ラ・メトリの話をいきなり始めていましたが、ラ・メトリを知らないかたも多いでしょうし、まずは議論の前提となるデカルトの話を先にした方がより分かりやすいと思いまして、チャット版では前説部分を大幅に加筆してあります。

デカルトとラ・メトリの思想を比較することを通して、近代哲学における機械論を概観できればと思っています。

唯物論というのも多種多様で、感情や理性などの精神の働きは物質の作用と考える自然主義的唯物論は現代の脳科学を先取りしていますよね。人間の生産活動の歴史から生まれる必然的な意識の規定を説く史的唯物論なんてのもありますね。


2023/04/23 20:48

かぼすちゃん人気再び
4月3日から数日間、Twitterの左上のロゴが青い鳥からドージに変わっていて、びっくりしましたよね!!

イーロン・マスクがTwitter社を買収した際のユーザーとのふざけた約束事を本当に実行したもので、さすがイーロン・マスクと言うか。


このドージのロゴ、伝説のコナミコマンドでくるんと一回転するとか……!?

噂が流れてきて、わたしもわざわざPCでTwitterを開いて、入力してみました。


上上下下左右左右BA

(ドージがくるっと回る)


うわわわわわ、本当に回った!!(大笑)

なんだか久々に昔のTwitterに戻ったような、楽しい気持ちになりました。

わたしがいまのアカウントをつくったのは2010年なので、もう10年以上前の話です。


最近のTwitterって、

「新しい言論のプラットフォームに!」(キリッ)

という感じで仰々しくなって、押しつけがましいなぁと感じていました。

企業や政治家の公式アカウントが増えて、すごくビジネスの場になりましたよね。

ユーザーが増えたことで、いつどこから殴られるか分からないという、すごく殺伐した空気感もあります。


1クリックで1枚クッキーを焼く「クッキークリッカー」という、めちゃくちゃどうでもいいブラウザゲームが爆発的な人気を博した頃(2013年)のTLは、のんびりした時代だったなと思います。(クッキーババアと呼ばれていましたよね。覚えているかた、いらっしゃるでしょうか)


あとは、コルタサルの『南部高速道路』をオマージュした、「若冲展待機列SF」という大喜利が大流行していた頃(2016年)が、TLを眺めていていちばん楽しかったなぁ。(その狂気じみた待機列に実際に並んで若冲見ました。しみじみ)



Twitterのロゴがドージに変わったおかげで、再びドージのモデルである日本のかぼすちゃんに世界の注目が集まり、さまざまなニュースで取り上げられていて、うれしかったです。

かぼすちゃんの飼い主さんが驚きの声をビデオメッセージで寄せたり。

現在のかぼすちゃんは17歳とのことです。

元気で長生きしてほしいな。


せっかくなので、わたしが以前書いたドージコインにまつわるエッセイの表紙を新しく作り直しました。



以前の表紙絵はふつうの柴犬(notかぼすちゃん)の写真だったので、やはりドージコインを入れなければと思いまして、このようなデザインにしてみました。

ロケットのイラストはDenis Yevtekhovさんの作品(ライセンス取得済み)です。

本文は何も変わっていません。


残念ながら、現在ではTwitterの左上のロゴは青い鳥にもどってしまいました。

しかし、コナミコマンドの裏技はまだ生きています。

青い鳥がくるっと一回転してくれますよ!


2023/04/09 22:25

プロフィール

ロシア文学が大好きです。 2012年2月からロシア語を勉強しています。

NOVEL DAYSで活動中です。
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