日々ログ

南ノさん

南ノさん、「功利主義と自由主義」をお読みいただき、どうもありがとうございます!

そうなんです、近代以降の哲学は社会改革運動の説明理論になってきた歴史があり、とても面白いです。


ベンサムとミルは高校の倫理の授業でも習う超有名思想家ですが、その思想が現実の社会にどういう影響を与えたのか、という政治的な側面についてはあまり授業でふれないんですよね。

思想と運動は両輪なので、両方を知ることによって歴史のダイナミックな動きが見えてきて、より面白くなると思うのです。

ただただ試験対策のために「最大多数の最大幸福」とか「満足した豚と不満足なソクラテス」といった用語を暗記するだけではつまらないですよね。



おお、宮澤賢治の読み直しをされたんですね!!

おっしゃる通り、わたしは子供の頃から宮澤賢治が大好きでして、しゃべログの『有機交流電燈』もそうですし、読書ブログの『真空溶媒』というタイトルも、『春と修羅』からとっています。


「永訣の朝」のねがいには、胸打たれますね……

高校生の頃の話ですが、「永訣の朝」を題材にした映像作品(紙芝居アニメ)をチームで制作して、高総文祭の全国大会に出品したんですよ。

なので「永訣の朝」はわたしにとって、青春の思い出深い作品でもあります^^


たしかに「みんな」や「われわれ」というフレーズは、賢治がよく使う言葉のような気がします。

『春と修羅』の序文にも、


「すべてわたくしと明滅し

 みんなが同時に感ずるもの」


「すべてがわたくしの中のみんなであるやうに

 みんなのおのおののなかのすべてですから」


という文言があるので、共感性をとても大事にしていたのかなと思います。

詩人の感性で美しいと思ったものを「みんな」(読者)にも共有したいというようなことなのかなと。

賢治は自分自身のことを「有機交流電燈」と言っているので、「直流」ではなく「交流」というところに、彼なりの意味があるのでしょうね。


思いがけず、大好きな宮澤賢治のお話ができてうれしかったです!

どうもありがとうございます!!


2024/06/17 00:10

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プロフィール

ロシア文学が大好きです。 2012年2月からロシア語を勉強しています。

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