「うちの弟どもがすみません」オザキアキラ
1~3巻まとめ買い。

親が再婚して義理の兄弟ができるという、ザ・王道少女漫画。一気に4人の義弟ができたうえに、みんな良い子。いじわるなキャラはいないので安心して読めるし、主人公の糸が、これまためちゃくちゃ良い子。前髪ぱっつん金太郎ヘアーがかわいすぎる。これから恋愛要素が絡んでくるのだろうけれど、いまのわちゃわちゃと賑やかな成田家を見ていたい気持ちが大きい。

2021/04/26 19:03

「香港シェヘラザード」三角くるみ
上下巻一気読み。

主人公は香港に赴任中の新人外交官。妻が誘拐されたと総領事館に助けを求めてきた邦人男性の話から事件が始まる。彼の妻を誘拐した犯人が香港最大の黒道組織のなかでももっとも厄介な人物であったことから、被害者奪還への道のりは遠く、険しいものとなる。

胸の悪くなるような事件。主人公・水城の燃えたぎる正義感が、どんな苦境をまえにしてもいっさい揺るがないのがすごい。そして、ひたすら苦しい状況が続くなか、思いがけずもたらされた一筋の光。

後半の、外交官特権を駆使したカーチェイスからの怒濤の展開によるカタルシスたるや。このために長い道のりを這うようにして進んできたのだ、とため息がこぼれます。

終盤、東京でのひとときは、それまでの緊張感から解放されたあとということもあり、なんだかほのぼのしていて微笑ましいものがあります。

続編があるようなので、そちらも書籍化されることを期待します。

2021/04/26 20:06

「源平の怨霊 小余綾俊輔の最終講義」高田崇史
QEDシリーズ著者による、もうひとつのQEDといったところでしょうか。

平清盛の義母である池禅尼がなぜ自らの命を懸けてまで、平治の乱に破れた源義朝の三男・頼朝の助命嘆願をしたのか。

そして、平家を滅亡へと追いやった功労者であるはずの源義経が、兄である頼朝に追われる身となり無惨な最期を遂げたにもかかわらず、なぜ怨霊にならなかったのか。

ほかにも源平にまつわるさまざまな歴史上の疑問点を、民俗学者である小余綾助教授が大学を退職するまえの最後の課題として解き明かしてゆく、という流れ。

わたし、お行儀の悪いことに、たいてい読書は布団で寝転がって行うのですが、この本はハードカバーのうえ厚さも3㎝超えというなかなかの代物で、寝ながら読むには困難を極めた1冊。

それでも一気読みするほどおもしろかった。

壇ノ浦の戦いで破れた平家のお墓より、勝利したはずの源氏の名立たる武将のお墓のほうが格段に質素で、いっそみすぼらしいほど、というのは知りませんでした。怨霊とならないよう敗れた相手方を手厚く弔うというのは理解できるけど、文面を読むだけでも、源氏のお墓の扱い、あんまりじゃない?と思ってしまう。

それが、まさか、そんな背景があったとは。

道理でわたし、あの一族のこと、あまり好きじゃなかったわけだわ、とへんなところで腑に落ちました。

もちろん、あくまでも一説であって、絶対にこの小余綾助教授の説が正しいとは限らないけれど、理に敵っているし、しっくりきます。

読んで良かった。

充実した読書体験でした。

2021/04/26 20:48

「女の園の星①」和山やま
いちおう少女漫画、になるのでしょうか。

1話めは電子書籍のお試しで読んだのだけど、1冊通して読むと破壊力がすさまじい。

えっ、なんで?

と何度突っ込みを入れたことか。

予測不可能。抱腹絶倒。いや、抱腹絶倒まではいかないかもしれない。わたしはめちゃくちゃ笑ったけれど。どちらかというと、あとからじわじわくる笑いかも。しかも長く尾をひく。

これは絶対ひとまえで読んだらダメなやつやん。

二時間目の、教室に犬がいる、から始まる回が好きです。絵面がシュールすぎる。

2021/04/26 22:10

「はつみ道楽」サメマチオ
電子書籍の試し読みでおもしろかったので購入。漫画です。

会社と共同名義で特許を取得したため、向こう10年間、毎月17,830円の特許手当てがつくことになった主人公のはつみ。

知らず知らずのうちに賢く堅実な暮らしをしてきたことに気づいた彼女が、自分はもっと愉快に生きてもよいのでは、とふと思い立ち、毎月の特許手当てでこれまでに体験したことのない世界に手を伸ばしてみる、というお話。

日常から非日常まで、いろいろな未知の世界を覗いてみる、でも気負わずゆるゆるとしたかんじで、というスタンスがとても好きです。やっぱりいちばん最初の香水の話が印象的。

これまで興味のなかった、日常と隣り合わせに存在していたのに意識してこなかった世界にふと気づき、その奥の深さにすこしだけ触れてみる、ささやかな好奇心。

こういうお話大好きです。

もし自分が毎月いくばくかのプラスαのお金を手にすることになったら、いったいなにに使うだろう?取らぬ狸の皮算用そのものですが、想像してみるだけでも楽しいです。

以前、政府から国民ひとりあたり10万円の給付金が配布されましたが、あのときも、周りのひとたちと「なにに使う?」と使い途の話題になりました。わたしはありがたく生活費に充てることにしましたが、多かったのは自動車税や固定資産税などの税金に消える、という現実的な使い途や、エアコンを買い換えたという意見もいくつかありました。

道楽という言葉の響きが好きですが、生活や気持ちに余裕がないと、道楽なんてとてもできないのも事実。

食い道楽、着道楽。いろいろありますが、わたしは好きな本をしこたま買い込み読み尽くす書道楽がむかしからの夢です。

晴耕雨読が理想の暮らしなのです。

2021/05/03 17:58

「美しの神の伝え」萩尾望都
『ショートショートドロップス』という短編集のなかに萩尾望都さんの『子供の時間』という作品があり、それがとても印象に残って、萩尾さんのほかの小説も読んでみたいと思い、取り寄せました。

いや、うん、えらいものを読んでしまった。

そのひとことに尽きます。

最初に収録されているのが表題作『美しの神の伝え』。この作品だけ長いです。物語の世界に入り込んでいたので読んでいる最中は気づきませんでしたが、この作品単体で薄めの文庫本1冊ぶんくらいあります。

ほかはすべて短編で、うち漫画が2作品。

どの物語も一行めから、すぐにその世界に導かれます。すごい。

なかでも『守人たち』という短編がわたしはいちばん好きです。こちらはコメディで、ほかの作品とはだいぶ毛色が異なりますが、めちゃくちゃ笑いました。

新薬師寺の薬師如来が行方不明になり、たまたまそこに拝観に訪れた主人公が如来の不在というありえない事態に愕然としていると、「兄さん、これにはわけがおまんのや」と十二神将が語りかけてくるというお話。

途方に暮れる十二神将たちに活を入れ、行方不明の薬師如来の捜索をする羽目になった主人公。その珍道中もおもしろおかしくて笑いっぱなしでした。

平然とタクシーを呼び止める十二神将。

あたりまえのように応対する運転手。

乗車拒否とかしないの!?いいの!?

このお話ほんと好き。

しっかりオチまでついています。


うつくしく繊細でありながらも骨太な独特の世界観がこの1冊で堪能できます。

2021/05/19 12:35

日記読んでますよ。頑張り屋さんなんですね。お仕事大変そうですね。健康に気をつけて。おいくつなのかはわかりませんが、深夜の牛丼はいけません。

たぶん、私の娘より年下かな?

猫は飼っていたことがあるので気持ちわかります。癒されますね。

2021/05/27 04:25

chaconneさま、はじめまして。

『背徳の味』を読んでくださったのですね。ありがとうございます。

はい、身体は大事にしようと、寝込んでいるあいだに痛感しました。

猫はかわいいです。最初に保護した子は短い猫生でかなしい思いをしたので、この子たちには元気で長生きしてほしいです。

ありがとうございます。

2021/05/27 07:15

二回めのワクチン接種、無事に終えました。

接種から六時間ほど経過しましたが、現在のところ、とくに変化はなく。腕も、痛いとか熱いとか、そういうこともなく、熱は36℃すこし。

強いていえば、偏頭痛のはじめみたいな微かな痛みがあるので、念のため薬を飲みました。

食欲は旺盛。昨夜の残りのマカロニサラダをペロリと平らげました。ふー。

時間が経ってから急に高熱が出ることもあるらしいので、まだまだ油断できません。

ワクチン接種のまえの問診で、先生から前回の副反応について尋ねられ

「微熱くらいで、ほかはとくになんともありませんでした」

と答えたら

「うーん、じゃあ今回はけっこう熱が出るかもね」

といわれたのでちょっとビビっています。ひー。

2021/09/14 17:19

十時間経過。

お風呂に入ってきました。さっぱり。

いまは洗濯中。

熱は36.6℃。すこし上がってきたかな、というかんじですが、まだぴんぴんしています。

腕は、前回のほうが痛みがあったような気がします。上げ下げしてもぜんぜんなんともないです。いまのところ。


ピノのあまおう苺味がおいしい。

2021/09/14 21:04

おはようございます。

もうすこしでまる一日経過。

深夜ごろから手足の痺れというのか、これが倦怠感? みたいな症状が出始めて、ちょっと表現しづらい、手足がザワザワするかんじが続いています。

熱は36.6℃。いまのところこれがMAXです。


昨夜、調子に乗って、書きかけだった短編をひとつ完成させたので、のちほどアップしたいと思います。

2021/09/15 08:55

「吾輩は猫であるが犬」沙嶋カタナ
何度か広告で出てきて、あまりにも続きが気になって、いつも利用している電子書籍ストアで見つけて購入。

110円でした。お、お安い……!

めっっっっっちゃ良かった!!(泣)

一話完結の短いお話なのに起承転結がしっかりあって、どうしようもなく悲しいはじまりからの、ちょっぴり笑えるエピソードなんかもあったりして、とにかく最高です。

飼い主に置き去りにされて悲しい末路をたどった犬が(これ、ほんとうに許しがたい……)「生まれ変わったら自由な猫になりたい」と願い、念願の仔猫として生まれ変わるお話。

この仔猫(中身は前世の犬のまま)、とにかくけなげで、何度読み返しても泣けてきます。

悲しい気持ちになりたくないので動物ものやお涙頂戴もののお話はなんとなく苦手なのですが、これはほんとうに刺さりました。好きです。

2021/09/15 09:13

こんにちは。

しゃべログというものをまだ全然わかっておらず、失礼があったら申し訳ございません。しかもこちらにまでお邪魔して…。

とてもお忙しい日々を送っておられたのですね…。しかも季節の変わり目、お体にご負担だったのではないでしょうか。

桐乃さんも昨日、ワクチンを受けられたのですね。どうか、辛い症状が出ませんように…。

私も昨日、1回目ですがワクチンを受けました。腕の痛みのみです。少しホッとしました。

桐乃さんの『背徳の味』読ませていただき、山本彩さんの朗読も聴きました♪ こんな言い方したら、ファンの方のお怒りに触れるかもしれないですが、私の中ではさや姉の声が桐乃さんの作品によってより魅力的に響きました。夜中の背徳感がこんなに素敵にわくわくとした心の宝石みたいになるんだと。

昔、ひとり暮らしをしていたとき、どこのお店でお一人様するのも平気だったのですが、牛丼屋さんだけはなぜか行けませんでした。だから、この主人公の気持ちが痛いほどわかりました。エイッという勇気が必要なのです。でもその葛藤を乗り越えて深夜に手にした牛丼は、なおさら美味しかっただろうなぁ…。

背徳感を楽しむというのは、一種のストレス解消になるのですね。戒めもなにも取り払って、ただ幸せに浸る。そんな潔さが心の回復になるのだなぁと、勝手な感想を持たせていただきました。

『碧のかたみ』入手しました。大切に読ませていただきます。

『吾輩は猫であるが犬』も読みたいです。

長々と失礼しました。

どうかご自愛ください。

2021/09/15 11:28

しおむすびさん、こんばんは。

わあ、こちらまでお越しいただいてありがとうございます!

いえ、わたしもしゃべログのこと、よくわからないままつぶやいておりますので(^^;)

しおむすびさんも昨日ワクチン接種を受けられたのですね。重い副反応が出なかったようでなによりです。

活動報告を拝見しましたが、息子さんが発熱されたごようす。きっとしんどい思いをされていることと思います。副反応のせいで二回めの接種に対して抵抗を感じられていないと良いのですが。

どうぞお大事になさってください。

わたしはいまごろになってじわじわと微熱が出てきました。でも食欲はあるので大丈夫です(笑)


『背徳の味』を読んでくださり、また朗読も聴いてくださったのですね。ありがとうございます! 過分なおことばをいただいて恐縮です。

いやもう、あんなすてきな方になんて食い意地の張ったお話を……と申し訳なく思いつつも、とても光栄に思います。

牛丼、しかも深夜に、というハードルの高さですよね。

うれしいおことばの数々、ありがとうございます。

『吾輩は猫であるが犬』、人間の身勝手さに申し訳なくなるいっぽうで、仔猫(中身は犬)のけなげな思いに救われるようです。もし機会がありましたらぜひ。

コメントとお心遣い、いつもありがとうございます!

2021/09/15 19:09

お返事ありがとうございます(*´ `*)

微熱が出始めているとのこと、その後いかがでしようか…。どうか、これ以上辛い状態になりませんように…。

息子は熱も下がり始め、呑気にYouTube三昧しております。ホッ。。


実はあの後すぐに『吾輩は猫であるが犬』購入して読みました(=^ェ^=) 人間の身勝手で振り回してはいけないな……と感じつつ、忠のけなげさにやられました(TT) 小中学校の学級文庫にそっと紛れ込ませたいです。


オタ活の話‼︎ NOVEL DAYSで熱く語ってもいいのかなぁ…と、躊躇していました。ガッツリさせていただきたいです。

ありがとうございます。

2021/09/15 20:29

しおむすびさん、こんにちは。

息子さん、落ち着かれたようで良かったです!

じつは昨夜あのあとから熱が上がりはじめまして、夜中に38℃を超えました。

これは無理だなと思って、今日も仕事を休ませてもらうことにしました。いまは薬が効いて、だいぶ熱も下がってきてホッとしています。


『吾輩は猫であるが犬』読まれたのですね! 忠犬ハチ公並みのけなげさに胸をつかれますよね(涙)

学級文庫! 懐かしい響きです。ほんとに、こどもたちにも読んでほしいお話です。


オタ活話、楽しみにしております!(*´∇`*)

2021/09/16 14:36

昨日は1週間ぶりのお休みでしたが、なんだかだるくて結局1日ずっと寝ていました。たぶん日ごろの寝不足が祟ったのだと思います。

寝られないわけじゃないのですが、やりたいことがあるのに仕事の日はなかなか時間が取れなくて、寝る時間がもったいないような気持ちになって、寝てもすぐに目が覚めてしまうのです。そして肝心のお休みの日にダウンしてしまうという悪循環。

好きな作家さんの作品内で

「裏でずっとアプリが動いている状態」

というような表現を読んだときに、このかんじ、すごいわかる、と思いました。

わたしもたぶんそんなかんじなのだと思います。かといってアンインストールできないし、どこかで割り切るか切り替えないと身体がもたない……。

2021/10/12 10:41

桐乃さん、こんばんは。

それは過労というものではないでしょうか…。

私も以前、ハードワークに陥っていたころ「あー、休んだ!」と思える日がちっともなかったです。

しっかり寝るのも、心身を休めるのも、体力や気持ちの余裕がある程度必要なんだと今になって思います。

それか、ぶっ倒れて入院でもして無理やりに休むかになってしまいます(TT)

どうかご無理をなさらないでください。

「裏でずっとアプリが動いている状態」

すごくわかる…( ;  ; )

2021/10/12 17:58

桐乃さんこんばんは、佐久田です。(ここでは少し気分を変えたくて黒猫です)



多忙な仕事と寝不足で大変だったんですね。疲れが溜まり過ぎちゃったのでは……



実は私も少し前まで寝不足続きで、仕事でポカミス出すようになって反省して、それで今、少しずついろんな事を割り切り出している最中です。



睡眠不足だと寿命が大幅に縮むって言うじゃないですか……



もう絶対無理しないでくださいね、とにかくゆっくりしてください。本当に。



ここを読んでびっくりして登録してしまいました。ウザ絡みしてすみません(汗)

読み捨ててくださいね。

2021/10/12 21:28

なんか、思いっきり幅をとってすみません! 

なにやってもこんな風にズレた感じになるんですよ、私。

2021/10/12 21:49

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