読書日記

「はつみ道楽」サメマチオ
電子書籍の試し読みでおもしろかったので購入。漫画です。

会社と共同名義で特許を取得したため、向こう10年間、毎月17,830円の特許手当てがつくことになった主人公のはつみ。

知らず知らずのうちに賢く堅実な暮らしをしてきたことに気づいた彼女が、自分はもっと愉快に生きてもよいのでは、とふと思い立ち、毎月の特許手当てでこれまでに体験したことのない世界に手を伸ばしてみる、というお話。

日常から非日常まで、いろいろな未知の世界を覗いてみる、でも気負わずゆるゆるとしたかんじで、というスタンスがとても好きです。やっぱりいちばん最初の香水の話が印象的。

これまで興味のなかった、日常と隣り合わせに存在していたのに意識してこなかった世界にふと気づき、その奥の深さにすこしだけ触れてみる、ささやかな好奇心。

こういうお話大好きです。

もし自分が毎月いくばくかのプラスαのお金を手にすることになったら、いったいなにに使うだろう?取らぬ狸の皮算用そのものですが、想像してみるだけでも楽しいです。

以前、政府から国民ひとりあたり10万円の給付金が配布されましたが、あのときも、周りのひとたちと「なにに使う?」と使い途の話題になりました。わたしはありがたく生活費に充てることにしましたが、多かったのは自動車税や固定資産税などの税金に消える、という現実的な使い途や、エアコンを買い換えたという意見もいくつかありました。

道楽という言葉の響きが好きですが、生活や気持ちに余裕がないと、道楽なんてとてもできないのも事実。

食い道楽、着道楽。いろいろありますが、わたしは好きな本をしこたま買い込み読み尽くす書道楽がむかしからの夢です。

晴耕雨読が理想の暮らしなのです。

2021/05/03 17:58

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