年夜にやってはいけないこと
今日は台湾の「除夕」、日本風に言えば、大晦日ということになります。
「除夕」の夜は、「年夜(ニィエン・イエ)」と言います。
今日台湾のネットニュースを読んでいたら、「年夜にやってはいけないこと」という記事があり、ちょっと面白いと思ったので、「台湾日記」に書こうかと思ったのですが、その中に「今夜は早目にお風呂に入ること」というのがあったんです。
しかも、「絶対に12時を過ぎてお風呂に入ってはいけない」んだそう。その理由は、「一年の財運、好運」が洗い流されてしまうからなんだそうです。
「あ、これは大変!」
とばかりにさっきお風呂に入ったら、なんだか快い疲れが出て、「別に今夜エッセイ書かなくてもいいかな~」という気分になってしまいました。(私は自分に甘すぎる人間だと、以前友人にも言われたことがあります…汗)
そこで、「今夜注意すべきこと」については、こちらに簡単に書くだけにとどめたいと思います。
①忌把年夜飯的魚吃光(年夜飯の魚を全部食べてはいけない):
「年夜飯」(除夕の晩御飯)の魚は頭と尻尾を残す。これは「年年有餘(毎年余剰がある)」という中国語の「餘(余剰)」と「魚」の発音が同じことから、中華世界ではお正月に魚を食べる習慣があるのですが、その魚の頭と尻尾をわざと「余す」方が縁起がいいと言われています。
②忌過早睡覺(早く寝てはいけない):
え?「早く寝なければいけない」の間違いじゃないの?
いいえ、違うんです。
今夜は12時前に寝てはいけないんです。
12時を過ぎて起きていることを、「守歳(ショウ・スゥイ)」と言うのですが、そうすると、自分の親の寿命が延びると言われています。
だから、中華世界の子供は、今日は公明正大に夜更かしします。それが親孝行になるのですから。
③忌關燈(電気を消してはいけない):
今夜は「通宵不滅」と言って、一晩中電気をつけておくんです。そうすると、「前途が明るい」んだそうです。
で、私は、と言いますと……
もうお風呂には入りましたし、①魚は食べてないし(残すも残さないもないのでノーカウント)、②元々そんなに早寝じゃないし、後は③ベッドで本を読んでいればいい、というわけですね(明日の朝ごはんも、もう買って冷蔵庫に入れてあるし)。
じゃあ、いつも通りじゃん!
私は複数の本を同時に読むタイプで、今は例の『ドグラ・マグラ』(半分を越えました)以外に、米澤穂信さんの新作『栞と嘘の季節』も読んでいるのですが、どちらも面白いです(*^^*)
…というわけで、取り立てて特別感もなく、「年夜」を過ごしている南ノでした。