日々ログ

『読書日記』第29話 台北の風をあつめて、読みましたー。透明感ある繊細な絵柄で。……ああ、 南ノさんの感想を読むと、これは男性でも好きなひとはとことん好きなタイプの作品であり、作者だな、と思いました。村上春樹の映画版『風の歌を聴け』を思い出すと、村上春樹先生、これはドストライクだろうな、と。機会があれば、手に取ってみます。


まだ南ノさん読書中なのにアレですが、三一書房版の全集を読破した僕は夢野久作、結構詳しい方なので疑問に思われるであろう、「夢野久作はまともな探偵小説を書いていないのか?」という疑問があるかと思います。夢野久作は本格ミステリも、たまに書いています。


暗黒公使 (ダーク。ミニスター、と読みます)著・夢野 久作 https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/card2100.html


上記の作品が、たぶん探偵物としては一番です。でもたまに書くだけで、夢野の作品は「変格ミステリ」がほとんどです。


夢野作品には読むと実は『ドグラ・マグラ』よりどう考えてもあたまがおかしくなりそうな作品もあります。『白髪小僧』という作品です。


白髪小僧 (夢野 久作 杉山 萠円) https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/card936.html #青空文庫 



奇書、残り一冊『黒死館殺人事件』は、「うーむ、意味はわからないが格好良いからヨシ!!」って思わせてしまうところが最大の魅力なので、肩ひじ張らずに読むと良いですよ。

ミステリの奇書と言うと『ウロボロスの偽書』(綾辻行人さんたちが実名で登場するミステリです)や『天帝のはしたなき果実』(ルビで多国籍言語をひらがなにして振ってある)や、それに『ディスコ探偵水曜日』(舞城王太郎のいつもの文体なのに時空間が入り乱れてSFや魔術的な世界観でミステリをやるので完全に狂っているw)の三冊は、未来の奇書候補ですので、併せてよろしくお願いします!!(笑)


南ノさんの『読書日記』って本当に自分がそばにいて感想を聴いているかのような臨場感があって、読書の楽しさが伝わってきて、学生時代に放課後喫茶店に入って読んだ本の話を聴いている感覚になるんです。だから、続けていってほしいし、僕から読書案内というか宣伝をしてしまうのです!!


関係ないですが、今日、ちょうど落語の『お文さん』のプロットを解体して再構成すると、みたいなプロット論を途中まで読んでいて。落語大事だな、とあらためて思いました。

文面がちょっと散漫になってしまったのですが、そういうこと考えてました!! では、また。

2023/01/17 19:48

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