ご案内。

真帆沁(文筆家)のnote(エッセイほか)


◇NOVEL DAYS(小説)

『AAΛY みんなあなたに祈ってる。』 ※聖書に題材をとった短篇集。01、02、03は完結。

『橋で祈る ~夜の底を流れるもの~』 ※完結。全9話。

『惑う人びと ~オン・ザ・ウェイ~』 ※完結。全12話。

『雨男 ~嘆きの谷と、祝福の~』 ※完結。全21話。

『光る蛇【インマヌエル】』 ※完結。全7話。

『People on the way』 (The English version of『惑う人びと ~オン・ザ・ウェイ~』) ※連載中。

『Shining snake【Immanuel】』(The English version of『光る蛇【インマヌエル】』) ※完結。全7話。

『りべかの反乱 ~We are warriors.~』 ※連載中。

『月と匙 ~彼女と彼の「おいしい晩餐」~』 ※完結。全9話。


真帆沁のmixi日記(暮らしのことなど)。


※聖書の引用は『聖書 新共同訳』(日本聖書協会)より。

※I'm challenging an English translation of diary.My English is unskillful.Please forgive me.

2018/04/08 16:59

コメント(-)固定されたセリフ

「ただ、知識は人を高ぶらせるが、愛は造り上げる。自分は何か知っていると思う人がいたら、その人は、知らねばならぬことをまだ知らないのです。」(コリントの信徒への手紙一8:1b~2)


――三浦綾子さんが著書の中で、2節の部分を好きな聖句としてあげていました。私は1節bも好き。胸に刻んでおきたい言葉です。

晴佐久神父のインタビュー
『おさなごのように 天の父に甘える七十七の祈り』(女子パウロ会)の著者である、神父の晴佐久昌英さんに取材した「自然な祈りを知って親しんでもらいたい。」が、クロワッサンのWEBで公開されました。人生のさまざまな場面で、人の心に寄り添ってくれる祈りの数々に出合える本です。神父の優しい人柄に触れられる記事ですので、ぜひご覧ください。本名の後藤真子で書いたものです。

レフ・トルストイ『愛あるところ神あり』(未知谷)


最近になって、トルストイがたくさん民話を書いていることを知りました。本書もそれらの作品を集めた本のひとつです。レフ・トルストイといえば『戦争と平和』などが有名ですが、信仰的な内容の民話も秀逸です。本書はショートショートのような非常に短い作品も多数収録していて、読みやすく、気軽に手に取れる一冊です。翻訳は、ふみ子・デイヴィス、絵はトルストイの子孫の一人であるナターリャ・トルスタヤ。素朴で温かみのある挿絵が物語をより深く味わわせてくれます。

ある日の猫たち。別々の箱に入っています。

Cats of a day.They are in separate boxes.

トルストイ民話集『人は何によって生きているか』(女子パウロ会)


『戦争と平和』や『アンナ・カレーニナ』で知られるロシア文学の巨匠トルストイは、信仰的な民話も多数、残しています。本書は「愛のあるところに 神はまします」「人間には多くの土地が入用か」「ろうそく」「人は何によって生きているか」の4篇を収録。どれも教訓的な物語ですが、私にはそれが心地よいです。近年は、娯楽として面白い、あるいは商業的に売れる小説がよいとされる傾向が強く、残念に思います。せっかく人生の時間を使って本を読むのですから、私は本書のように魂の栄養になる作品を読みたい。トルストイの民話をもっと読んでみようと思いました。

「子たちよ、言葉や口先だけではなく、行いをもって誠実に愛し合おう。」(ヨハネの手紙3:18)


――トルストイの民話「人は何によって生きているか」の冒頭に引用されていました。どんなことも口で言うだけなら簡単で、肝心なのは誠実に、行動によって表せるかどうか、ですね。

今年、庭で咲いた朝顔。美しい色合いです。

This is the morning glory that bloomed in my garden this year.The color is beautiful.

庭で収穫したレモンです。

These are lemons harvested in my garden.

私の机を占領する猫たち。パターン 7

Cats that occupy my desk.Pattern 7

あの本を、もういちど。伊藤比呂美さん
詩人の伊藤比呂美さんに取材した『働く女の生き方に励まされる、森鷗外の小説と、説経節。』が、クロワッサンのWEBにアップされました。本名の後藤真子で書いた記事です。「あの本を、もういちど。」というテーマで、人生の折々に読み返したくなる本について聞きました。鷗外の魅力を再発見し、説経節に興味が湧いたインタビューでした。以前から私は伊藤比呂美さんの言葉のセンスが大好きだったので、このような機会を与えられて光栄でした。感謝です。

鈴木文治『ホームレス障害者 彼らを路上に追いやるもの』(日本評論社)


著者は半生を障害児教育に捧げてきた教育者であり、日本基督教団の牧師でもあります(中央大学法学部と立教大学文学部を卒業)。日本では、ホームレスとなっている人びとの3割以上が障害者で、とくに知的障害があるため社会から排除され、自力ではどうにもできない人が少なくないという現実に、本書を読んで気づかされました。著者のいる教会ではホームレスの人たちを迎え入れ、支援しながら、仲間として共に生きることを実践し、またそのあり方を模索しています。教会に通うホームレスの人たちの個々の事情が仮名で語られているのですが、どの人の物語にも胸を打たれます。

不思議なポーズで寝ている猫たち。Ⅱ

Cats sleeping with strange poses.Ⅱ

ケント・M・キース『それでもなお、人を愛しなさい』(早川書房)


著者が半世紀ほど前に、自分よりわずかに若い下級生たちに向けて書いた「逆説の10カ条」が、本人も知らないうちに人から人へ伝えられ、やがてマザー・テレサのもとへ届き、彼女の活動のスタッフが施設の壁に書いていたのを、めぐりめぐって著者本人が知り――というエピソードを読むだけでも、本書のメッセージが宿している真実の強さを知ることができます。本書に出合ったとき、ちょうど私はへこたれそうになっていたのですが、この10カ条に励まされ、勇気をもらいました。

不思議なポーズで寝ている猫たち。

Cats sleeping with strange poses.

プロフィール

文筆家。北海道大学農学部卒。月刊誌編集長を経てフリーに。2009年プロテスタント受洗。真帆沁での作品発表のほか本名の後藤しんこで編集・執筆・校閲歴30年超。近年はWEB媒体のアドバイザリーのお仕...

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