湖畔で読書 Impression of a book

鈴木文治『ホームレス障害者 彼らを路上に追いやるもの』(日本評論社)


著者は半生を障害児教育に捧げてきた教育者であり、日本基督教団の牧師でもあります(中央大学法学部と立教大学文学部を卒業)。日本では、ホームレスとなっている人びとの3割以上が障害者で、とくに知的障害があるため社会から排除され、自力ではどうにもできない人が少なくないという現実に、本書を読んで気づかされました。著者のいる教会ではホームレスの人たちを迎え入れ、支援しながら、仲間として共に生きることを実践し、またそのあり方を模索しています。教会に通うホームレスの人たちの個々の事情が仮名で語られているのですが、どの人の物語にも胸を打たれます。

2018/10/21 15:11

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プロフィール

文筆家。北海道大学農学部卒。月刊誌編集長を経てフリーに。2009年プロテスタント受洗。真帆沁での作品発表のほか本名の後藤しんこで編集・執筆・校閲歴30年超。近年はWEB媒体のアドバイザリーのお仕...

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