南ノさん
南ノさん、お読みいただき、どうもありがとうございます!!
わあ、「ボスコ・マグ」、気に入っていただけてうれしいです^^
わたしもこのクマのキャラクターがお気に入りで、ほかにもグッズを集めているんですよ。
そうそう、醸造所の話はつい最近の夫の実体験です。1日で150本ほどびん詰めしたそうですよ。
そのうちの数本が、わが家の冷蔵庫に大事にとってあります。
フォークナーは難しいので、『八月の光』を挫折されたというのがよくわかります。
わたしが最初にフォークナーを読んだのが、読書会の課題本としてだったので、そういう目標がなかったら、わたしも最後まで読みきれなかったと思います。
アメリカ文学の研究者だった義父(夫の父)も生前に、「フォークナーは難しい。だからフォークナーを研究していると言うと、仲間うちで一目おかれる」と言っておりました。
義父との初めての顔合わせのときに、フォークナーの話題で盛り上がり、打ち解けてお話することができたので、フォークナーを読んでいて良かったなとそのときしみじみ思いました。
そう、村上春樹の「納屋を焼く」が、フォークナーの"Barn Burning"にタイトルが似ているんですよね。(でも作者本人は下敷きにしていないと言っているのだとか)
考えてみると、村上春樹の小説を今まで読んだなかで、フォークナーの影響を感じる部分って、あまりなかった気がします。あまりフォークナーみを感じないと言いますか……。
フォークナーの文体って、とにかく、くどいんですよね。(ほめ言葉)
ひと息が途方もなく長くて、なかなかピリオドを打たない。
被修飾語ひとつに対して、カンマやセミコロンで修飾文をどんどんつなげていき、長大な文章を構築しています。
具体的な事物に対して、神話的で抽象度が高い意味づけ(比喩)を何層にも重ねて語っていく感じです。
それと比べて、村上春樹の文章ってすごく読みやすいですよね。比喩もそれほど抽象的ではないですし。
フォークナーが「乾いた印象」というのは、たしかになるほどと思いました。
読者にとっては、目を背けたくなる苦々しい事実を、ありのままに、淡々と描いているところが、突き放したような、ドライな印象を与えるのでしょうか。救いのない、苦い後味の物語も多いんですよね。
ヘミングウェイの方がむしろ「女性的」な印象というのは、目からうろこでした。
ヘミングウェイは"In Our Time"しか読んだことがなかったです。この作品は、性的な匂わせ表現が男性的な印象(男同士だけで通じ合うような、わざと下世話な言い方をしているような感じ)を受けましたが……
南ノさんのお言葉を聞いて、敬遠せず、ヘミングウェイのほかの作品も手にとってみようと思いました。
ご紹介、どうもありがとうございます!