襦袢の寸法
お襦袢の寸法は、着物と連動するそうだ。
……そんなわけねーだろ。
事の発端は、伝票作成時の同送するかしないかで、客名が同一にするかどうかが変わってくるって話だった。
「課長。これ、客名が違うんですが、こっちの寸法に合わせてくださいって依頼です。どうしますか?」
「うーん。ややこしいね」
「(ややこしい?)この寸法の着物に合わせてお襦袢を作ったらいい話では?」
「でも、着物の柄合わせで身幅広がったりしたら、お襦袢も広がるやん?」
(そんなわけねーだろ!!)
「え? そうなんですか?」
「え? そうでしょ?」
「は? でも、普通、着物の身幅は変わっても……」
「着物が広がったら、襦袢も連動して広がるやん」
「着物の身幅が広がっても、……」
「襦袢の身幅は、着物の前幅に一寸足すでしょ?」
(最後まで言わせろや(怒))
「はあ、そうですね」
着物の柄の都合で身幅が広がったからと言って、着る本人が太るわけではない。希望の寸法があったら、お襦袢はそれに合わせて作っていいのだ!
ってか、着物の柄合わせに襦袢まで突き合わされたら、際限ないじゃん。例えば、じゃあ、後ろ幅9寸、前幅8寸の人が、柄合わせで、後ろ幅8寸5分、前幅7寸5分になりました。それに合わせてお襦袢の寸法を決めるんですか?
襦袢幅は取れるのに? わざわざ狭くする?
例えば、後ろ幅8寸、前幅6寸5分の人が、後ろ幅8寸2分、前幅7寸で柄が合いました。お襦袢は前幅8寸にしますか?
襦袢に、巻かれますよ?
裾裁きをよくするはずの襦袢にまかれて、歩きにくくなってもそれはokですか?
okなんですね。
おかしいだろ。
ふつうに考えて。