mikaさん、こんばんは!
『五月に売れ』第4話~6話「世界を騙した男」拝読しました。
本当はファンレターの形でお出ししようかと思ったのですが、今「NOVEL DAYS」が妙な具合になっているので、この時期レターをお出しすると、かえってmikaさんにご迷惑がかかることになるかもしれないと思い、こちらにて失礼します。
経済雑誌に連載されている人気コラムを読むように、今回もタイムリーな話題を堪能させていただきました(*^^*)
サムの「セルフブランディングが見事であったと言うほかない」という部分が特に印象的でした。
一見セルフブランディングとは無縁のような人物が、実は計算しつくされたセルフブランディングをしていたわけですね!
この記事を読んで、この間の台湾統一地方選を思い出してしまいました。選挙期間中、民進党の陳時中は、国民党陣営からの激しい誹謗中傷に晒されたわけですが、その批判の内容はどう見てもエビデンスのない、殆ど幼稚としか言いようのないものだったにも拘らず、中間層にはかなり影響を与えていたという報道を見て、あっけに取られてしまいました。
ネットでわかり易いイメージだけを拾い読みして、自分では何も考えずに「わかったような」気になってしまう人がこんなに多いのかという恐ろしさでした。
「活動報告」も拝読したのですが、「学歴に対するバイアスというのは危ういもの」というmikaさんの言葉にも、深く首肯させられました。
特にアメリカのような国では、名門大学に対する「神話的」信頼が日本よりも根強いのかな、とも感じました。(日本でもかつて、三島由紀夫が『青の時代』で題材にしたように、東大学生による「光クラブ事件」がありましたが、その他はあまりないようですね…)
そう言えば、村上春樹のエッセイで、村上がアメリカの大学で教えていた時に、同僚の教授から、「うちの大学の教員がバドワイザーのビールなんか飲んではいけない」と言われたという話を書いていて、アメリカの大学はそんなに権威主義なのかと、ちょっと滑稽な感じがしたのを覚えています。(大学教師にふさわしいビールって、いったいどんなビールなんでしょうね?)
長々と書いてしまってすみません。
mikaさん、どうかお体にお気をつけて執筆活動をなさって下さいませ。
ゆっくりと、そして心から楽しみに、mikaさんの新作を待ちたいと思います(*^^*)