>悪役令嬢
『悪役令嬢もの』はあまり読んだことがないのですが、男性向けでいうところの『魔王もの』みたいな感じなんですかね。権力があり出来ることも多い、だけど嫌われ者で、でも実は善人で、そしてそれゆえに、次第に理解者が増えていく……という構図でしょうか。
(『隠れたヒーロー』にたとえたほうが男心はくすぐられるかも?)
政治的に、そして恋愛的にのし上がっていくという方向で、ちょっと視点を変えたシンデレラストーリーなのかもしれませんね。
『落ちこぼれ(嫌われ者)による右肩上がりの成り上がりストーリー』という方向性だけ見れば、男性向け・女性向けの差は、外側のパッケージだけの問題だと取れるかもしれません。
>ライバル関係
男性の場合、キャラクター単体に興味を持つことが多くて、女性の場合は『キャラ同士の関係性』に強い意味を見いだしているような気もします。BLものでいえば、ライバル同士であったり、先輩と後輩、上司と部下、主人と従者などのシチュエーションで……。
男が、あるキャラの胸のサイズを気にしているとき、一方で女性は、「上司から誘ったのか部下から誘ったのか」で盛りあがっている、なんて考えたら面白いですね。
男性は結果を求めて女性は過程を楽しんでいる……
すごーく乱暴にいえば、男性は、相手の胸を触るか、触れないのか、触れるとしたらどんなものかと悩んでいて、女性のほうは結果はどうあれ、それぞれがどんな想いで相手に接しているのかに興奮する、とか?
BLものでは、だからこそ『Aさん×Bさん』なのか『Bさん×Aさん』なのかで揉めるという……このへん、男性にはあまりない感覚ですよね。どっちでもいいじゃん、って思ってしまいそう。