Courseraでオンライン講義を受けてみる
Courseraは、オンラインで誰でも世界トップレベルの大学の講義を受けられるMOOC(Massive Open Online Course)です。
日本からは、東京大学が講座を提供しています。
情報科学やビジネスの領域では、やる気があれば学士や修士の学位まで取得することができます。
2020年以降、新型コロナウィルスの影響により、外国語学科のある国内の大学のほとんどで留学が中止となり、現地渡航せずにオンライン留学で単位認定をするようになった、という話を聞きました。
Courseraは、まさにオンライン留学だと言えます。
100%オンラインで学習できるって、魅力的ですよね!
どんな講座があるのか調べてみたところ、よく知られている情報系だけでなく、実は人文系の講座も充実していることが分かりました。(ただし学位は取得できません)
真っ先に受けてみたいと思った講座は、
Religions and Ecology: Restoring the Earth Community
(宗教とエコロジー:地球共同体の再生)
by イェール大学
リン・ホワイトの古典的名著『機械と神』など、キリスト教と環境問題を論じた著作は今までもよく読んだことがありました。
この講座は、西洋キリスト教だけでなく、先住民の宗教(アフリカ、アジア、アメリカ、太平洋地域)、南アジアの宗教(ヒンズー教、ジャイナ教、仏教、シーク教、バハイ教)、東アジアの宗教(儒教、道教、仏教、神道、韓国シャーマニズム)まで取り上げます。世界中を網羅しているのです!
ただし、学習所要時間が12カ月(推奨ペースで)と書いてあります。まる2セメスター分じゃないですか!
そのうえ、世界に公開して受講生が3万人もいるのに、評価がたった19件、レビューは8件しかありません。(もちろん高評価です)
やはり、登録しても最後までやり通すのは難しいのでしょうね。
それで、まずは次の講座を選択しました。
The Sustainable Development Goals – A global, transdisciplinary vision for the future
(持続可能な開発目標 - グローバルで学際的な未来へのビジョン)
by コペンハーゲン大学
わたしは以前から、環境倫理学(世代間倫理、土地倫理、樹木に原告適格はあるのか、動物権利論など)や生命倫理学(reproductive health and rightsなど)に興味がありました。
意外に思われるかもしれませんが、人類は倫理的(道徳的)には進歩し続けています。わたしがピーター・シンガーの動物解放論や、トム・レーガンの動物権利論について学んでいたとき、否定的な受け止めや反対意見の方が多く見られました。
そんな動物福祉の倫理が、今や日本でも「アニマルウェルフェア」とカタカナ語で定着していますね。
生命倫理も環境倫理も、SDGsに含まれています。
この講座を受講することで、知識をアップデートしたいと思っています。
ちなみに、コペンハーゲン大学とはどんな大学なのか調べてみたところ、哲学者キェルケゴールの出身校でした!