成瀬川さん
成瀬川さん、さっそくお読みいただき、どうもありがとうございます!
「ポリフォニー(byミハイル・バフチン)の試み」と評していただき、本当にうれしいです!!
『バイブル・スタディ・コーヒー』や『有機交流電燈 ダイアローグ』など、これまで書いてきたチャットノベルは、わたしがひとりで書いたものですので、対話形式であってもなんとなく筋書きがあり、話の着地点があります。
登場人物は全員、作者の分身であります。
一方、新しく始めた『林檎が丘読書クラブ』は、実際の読書会で交わされた会話に基づいているため、明確な「筋書き」や「着地点」が無い、という特徴があります。
登場人物にも実在のモデルがいます。
それがこれまでのわたしのチャットノベルとの大きな違いで、成瀬川さんに多声性を感じていただけたところではないかと思っています。
じつは、成瀬川さんとまきえさんが、よくコラボノベルをされているのを見ていて、独特の面白さがあるなと思っていたのです。
ふつうのチャットノベルとコラボノベルの違いを考えてみますと、会話がテーマから脱線してついつい盛り上がってしまうところや、相手が突然離脱して話が尻切れになってしまうなど、意図しない面白さがあるところが、コラボの魅力だと感じたのです。
相手がいる会話の場合、会話の流れを自分の意図するようにコントロールすることなどできませんから、その無秩序さが図らずも面白いのですね。
そういう意味で、『林檎が丘読書クラブ』はチャットノベルですが、コラボノベルに近づく試みと言えるのではないか、と思っています。
引き続き、楽しんでいただけるよう、試行錯誤しながら取り組んでいきますね!