南ノさん
南ノさん、昨夜お送りしたお手紙に誤字がありましたので、先ほど訂正しました。急いで送ろうと思ってうっかりしておりました……
誤 エブリイマジック
正 エブリデイマジック
everyday magicというのは、主に児童文学で使われる用語です。
『魔女の宅急便』のような、現実の日常生活に魔法や超自然的存在が出てくる物語を指しています。
magic realismまたはmagical realismと言えば、たしかにガルシア・マルケスなどのラテンアメリカ文学が代表的ですよね。
英語文学では、『真夜中の子供たち』のサルマン・ラシュディがマジックリアリズムの作家だそうです。
日本文学では「村上春樹がこのジャンルの最も重要な作家の一人」と英語wikiにも書いてありました。
中国語文学では莫言だそうで、他に著名な作家ではポーランドのオルガ・トカルチュク、チェコ出身のミラン・クンデラなどが挙げられます。
現実的な要素と魔法的な要素の融合がマジックリアリズムですが、異世界ファンタジーと大きく違う点は、作者が主題とする内容はあくまでも現実だということです。
現実について何かしら伝えるために魔法の要素を使用していると言えるのだそうです。
南ノさん、学生時代に村上春樹をよく読んでいらしたのですね! 講評のお三方、じつは見抜いていたんですかね!? すごい!!
創作秘話を教えてくださり、どうもありがとうございます!!
村上春樹の作品には、夢や無意識、精神分析などのモチーフが使われているので、シュルレアリスム寄りのマジックリアリズムと言えるのではないかと、勝手ながら思っています^^