日々ログ

角川武蔵野ミュージアム

先日、埼玉県所沢市にある角川武蔵野ミュージアムに行ってきました。


そこで見たイマーシブなダリ展の内容については、NOVEL DAYSの『ぎゃらりい熊四手』に書きましたので、お時間のあります時に気軽にお読みいただければ、うれしいです。


角川武蔵野ミュージアムの特色として、有料の図書館があります。

図書館なのに入場料がかかるのです!


1階にマンガ・ラノベ図書館。

4階にエディットタウン、ブックストリート、本棚劇場、荒俣ワンダー秘宝館。


1階のマンガ・ラノベ図書館は、ラノベの蔵書数はかなりのもので、特になろうやカクヨム発の異世界が舞台のラノベが充実していました。


しかし、ラノベ自体はなろう以前にも存在していたわけで、わたしが子どもの頃に読んだ藤本ひとみさんのマリナシリーズや騎士団シリーズなどが全く置いておらず、ちょっとがっかりしました。藤本ひとみさん、当時のコバルト文庫で超売れっ子作家でしたよね。

なろう以前から、剣と魔法の王道ファンタジーは人気タイトルがたくさんあって、わたしは榊一郎さんの『スクラップド・プリンセス』シリーズを読んでいました。当時、アニメは見ていなかったけど、アニメ化、漫画化もした人気作でした。

「図書館」と看板を掲げるのですから、最近の作品ばかりでなく、昔の名作も蔵書してほしいものですね。


同じく、なろう発でない、ひと昔前の異世界ファンタジーラノベである、支倉凍砂さんの『狼と香辛料』が好きでした。これはアニメも全話見ました。

角川武蔵野ミュージアムのラノベ図書館に、『狼と香辛料』は置いてあったので、うれしかったです。現代っ子たちにも手に取ってもらいたいなぁ。


マンガ・ラノベ図書館のマンガ階は、蔵書数が少なく、選書に偏りがあって、どういう基準で本を選んでいるのだろうと、疑問に思いました。

漫画がお好きな人って、個人で何百冊も持っているかた、たくさんいますよね。なので、マンガ図書館の蔵書数が「図書館」と呼ぶには、少なく感じたのでした。



4階の図書館の方は、選書に個性があり、入場料を払う価値はあると思います。

貸出していないのが、残念です。

この図書館で見つけて良いと思った本は、館内で読み終えるのは無理があるので、後から自分で買って読む必要がありますね。


この有料図書館の一角を占める荒俣秘宝館というのは、荒俣宏さんの蒐集品や蔵書を展示しているコーナーです。

動物のはく製や骨格標本、昆虫の標本などが飾られていました。

荒俣さんが選書した本棚で、国書刊行会の世界幻想文学大系がずらっと並んでいました。




うちにあるやつだ……!


世界幻想文学大系は全45巻(分冊になっている巻もあるので、実際の冊数は45以上)もあるすごいやつですが、なんと、我が家に全巻そろっているんです。

これ、荒俣さんが責任編集を務めたシリーズだったのですね!

わたしもコレクター気質がありますし、荒俣さんに謎の親近感がわきました。


我が家にある世界幻想文学大系は、もともとは読書を通じた知り合いの蔵書だったもので、そのかたがご病気になり、生前整理をしたいとのことで、わたしが全巻譲り受けたのでした。

そのかたのアパートを訪ねていったら、ご夫婦で歓迎してくださり、奥さまお手製のぬいぐるみも貰って帰ってきました。ガランとした何もない部屋がさみしく感じました。今となっては、なつかしい思い出です。


2024/01/13 11:42

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プロフィール

ロシア文学が大好きです。 2012年2月からロシア語を勉強しています。

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