日々ログ

樹海ホーストレッキング

特急かいじ・富士回遊に乗って、河口湖駅まで。

山梨県鳴沢村の紅葉台木曽馬牧場へ行ってきました!


牧場の外へ出て、青木ヶ原樹海脇の林道をお散歩。

ススキがぼうぼうの道なき道を、一列になって進みます。



遠くに小さく見えている黄緑色の背中がわたしです。

夫が乗った「藤風」君はマイペースな性格らしく、頻繁に立ち止まって道草を食う(文字通りの意味)ので気づけば遠くに……。


お馬さんにとって、ふだんのごはんを十分に食べていても、お散歩のときの草は別腹なのだとか。


森の中ではアケビが実っていて、青紫色のトリカブトの花が咲いていました。

樹皮が剥がれた木々もよく見かけて、これは鹿が食べた跡なので、姿は見えなくても、鹿がたくさんいることが分かります。



時々やる気を出して、追いつく藤風君。


わたしが乗った「黒曜」君は、前の馬にぴったり着いて行く方が安心するタイプなのだそう。

先導するインストラクターさんの馬に追突しないよう、手綱を引いたりゆるめたり。


手綱を軽く引くことで、ブレーキの合図となります。

止まってくれたら、すぐに手綱をゆるめなければいけません。

止まった後も引きつづけると、バックの合図になってしまいます。


砂利道やぬかるんだ道も力強く進みました。


坂道では、馬が歩きやすいような姿勢をとる必要があります。

下り坂では踵を下げて体重を後ろに乗せ、上り坂では前傾姿勢に。

黒曜君は小柄な馬ですが、坂道も勢いよく登っていきました。


お馬さんたちはお散歩コースをすっかり覚えていて、走る場所に近づくと、早く走りたくてうずうずした様子に。

途中の林道を速歩で駆け抜けました。


少し開けた場所で、お馬さんたちのごほうびタイム。



藤風君は、道産子(北海道和種馬)と馬車を牽く馬ブルトンの血を引く、木曾馬牧場で一番大きなお馬さんでした。

大河ドラマ「天地人」で阿部寛さん演じる上杉謙信が騎乗したそうです。


ごほうびタイムを終え、再び速歩で林道を駆け抜け、アップダウンのある細い道をたどり、牧場まで帰ります。


帰り道、黒曜君が急に立ち止まって、進まなくなりました。

道草を食べるのでも、トイレタイムでもなく、なぜかと思っていたら、インストラクターさんが「耳をピンと立ててるから、警戒している」と教えてくれました。


黒曜君は、珍しいたれ耳なのです。その片耳が、ぴんと立っています。

近くの林の中から砕石を運ぶ重機が動いている音が聞こえてきました。

どうやらこの、ふだんの森には無い不審な音を警戒しているようでした。


そこに、道草をもさもさ食べて一行から遅れていた藤風君が追いつきました。

藤風君は、黒曜君のお尻を鼻先でトントンとつついて、進むようにうながします。

まるで「怖くないよー、早く行けよー」と話しかけているようでした。

藤風君につつかれて、黒曜君は歩き出し、無事に牧場まで帰りつきました。



黒曜君は木曽馬系の和種馬で、おばあちゃんが道産子。

やさしい目をしていますね。たれ耳がチャームポイント。

先日、松本潤さんがこの黒曜君にお乗りになったそうです。

松本潤さんと言えば、来年の大河ドラマ「どうする家康」ですね。


たしかに大河ドラマの時代考証を考えると、和種馬でなければおかしいですが、現在では希少な和種馬だけで撮影するのは難しそうですよね。


河口湖駅前で熱々のほうとうを食べ、特急富士回遊(途中から連結して特急あずさ)に乗って東京へ帰りました。



今月末に入院・手術を予定しているので、今のうちに好きなことをしておこうと思っていてですね。

木曾馬牧場行きは、もともと9月に予約していたのですが、台風で一旦延期となり、今回はお天気に恵まれて良かったです。


森の澄んだ空気を味わい、思い出深い一日となりました。

インストラクターさん、黒曜君、藤風君、一緒に歩いてくれてどうもありがとう!!

いつかまた会いに行きたいです。


2022/10/10 22:50

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ロシア文学が大好きです。 2012年2月からロシア語を勉強しています。

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