自分さえよければいいのか?
露出が多い人は、それだけ、責任感を持てって話を一個前のエントリでしたんだが。
りゅうちぇるは、個人的にはあんまり好きではなかったんだよね。
だからって、ヘイトかっていうとそうでもない。魂の底から憎むほど、その人を知らないのに、よく、まあ、ヘイトスピーチとかやるなって思う。
遠いところで、実際に存在しているのかも怪しい芸能人相手に、消えろとか死ねとか。仮に、そいつが消えようが死のうが、自分には何の影響もないわけで、だったら、自分の視界から消した方が早くねいか?
そんな人のために、自分の感情が負に振れることのほうが腹立たしい。
ヘイトでいうなら、ジャニタレのほうが嫌いだ。うるっせーんだよ。あいつら。って内心、唾棄するほど。だから、ラジオからジャニタレと女の子大集団アイドルグループが聞こえると、ひっそりとスイッチを消す。
ってなわけで、LGBT+Qのある意味シンボル的な存在だったりゅうちぇるが、自殺を選んだことに腹立たしさを覚える。
ペコと結婚した時、え? 大丈夫なのッて、思ったが、息子君ができた時に、ちょっと、感動したんだよ。
性的マイノリティの多様性にさ。マイノリティだからね。一人一人が、独自性を持った「個」で尊重されるべき人たちなんだって。その他大勢じゃないんだよ。
多くの白米の中のビタミンコーティングされたピンクや黄色のお米のようなものなんだよ(昔、そんなお米があったのだよ。今の人は知らないと思うけど)。
なんか、すごく肩ひじ張って、ことさらに明るく振舞って、性的マイノリティでもこんなに幸せにやってますって演出が滲み出ているように、わたしには感じられた。それがすごく鼻についた。
ある意味、そこまでアピールしないと性的マイノリティに幸せはないんだって逆に言ってるようなものなんじゃないの。って、天邪鬼的には思わされる。それは、マイナスのイメージなんじゃないの?
某国営放送ラジオの性的お悩み番組ではよく起用されていたけど、その人たちに答えていたあのセリフの一つひとつは嘘だったのかい? って、問い質したい。それは、自分に言い聞かせるための自問自答だったのかもしれないし、そうだったらいいなっていう希望的観測でもあったのかもしれない。
そうであるなら、なおさら、何故、周りに相談しない。一番、自分自身が相談することの無意味さを理解していたってことなんじゃないの?
りゅうちぇるに希望を持っていた人たちに謝れ!
孤独なのは、性的マイノリティばかりじゃないんだよ。悩みの質は違っても、根っこのところは、みんな一緒なんだと、私は、思う。
ホルモン治療の影響で精神的に参ってたとも言われているけど、りゅうちぇるが何に悩んで、何に追い詰められてたのかは理解できないし、起きたことは戻せない。彼の――彼女の、といった方がいいのかな、魂がすくわれてくれることを願うしか、ないよね。
たった一人で、虹の向こうにいっちゃってさ。