こんにちは、しおむすびさん。菱田春草の絵画は、茨城県では笠間日動美術館にたくさんありますね。いつも日動美術館さんからは優待チケットが届くのですが、コロナ渦もあり、なかなか行けないので、新しい展覧会が開かれるたび、くやしい思いをしています。

ここジャパンだと日本画科から現代美術家になった有名なアーティストがとても多く、そして彼らは皆、理論家であり文章力もあり、しおむすびさんの授業のことも考えると、これから期待出来る書き手にしおむすびさんは、なるのではないのでしょうか。そう言えば僕が『偽典・蘆屋探偵事務所録』で始めに書いたエピソードは曾我蕭白（奇想の系譜ですね）の絵画についてのお話でした。

岡倉天心美術館にある書簡で「詩骨」って書いてあって。この言葉はネットで検索してもちゃんとは出てこないと思うのですが、文字通り、「詩」の「骨格」のことですね。それがしっかりしているかどうか。それが大事だ、ということです。これがある種の精神論なのは、思想家でもあった岡倉のことを考えると容易に予想がつきます。

「美術を楽しもう！！」っていうのはコンテンポラリー全てに通じるところがありつつも、美術自体の原点でもあり、そういう学び方で指導するしおむすびさんは良い教師だったのだな、と思います。僕もそういう先生に美術、習いたかったなぁ。ではでは。僕は家庭を持っていないのでこういうときなんて言っていいのやら、わからないのですが、年末に向けてがんばってくださいねー！！