みんなベンチャー
今日取引先で初めて紹介された若手社員さんに、目を輝かせて「ベンチャー企業ってどうやって始めればいいんですか!!」と言われ、青天の霹靂に出くわしたような気持ちになりました。びっくりしたなぁ。
うちをベンチャー企業と思う人は、IT企業はみんなベンチャーだと思いこんでいるのかもしれません。ぼく個人が超危険人物であることは否定しませんが、うちの会社のほうは普通ですよ。
うちはIPOする意思なんてまったくないし、外部資金も不要だし、コアだけに専門特化して規模を小さく研ぎ澄ませることに喜びを感じていますので、裏側のコンピュータ土木作業員としてそこそこ満足しているんですよね。
IPOの準備を始めるだけで、それを担う内部人員の確保や、監査法人の費用や、それらに伴う諸々の経費増やら何やらかにやら……。「どこそこの大手企業の総務部で○○やってました」みたいな人々をなぜか抱えなくちゃならなくなる。本業とはまったく無関係の部分でどんなに少なく見ても年2000万のコストが発生するんじゃないでしょうか。もちろんIPOしてしまえば、もっともっと無関係なコストが積み重なります。それらの経費は全部クライアントさんに請求増としてシワ寄せがいくことでしょうね。バカバカしいことこの上ない。中途半端にIPOするのは最大級の無駄の一つではなのかなと考えています。
どうせIPOをするというのなら、3000億集めて世界シェア1位を狙うとか、特定の業界をグローバル規模で制圧しにいくとか、世界の真理を探求する大事業に乗り出すとか、そのくらいのところを目指さないとメリットが享受できないのではないかと受け止めています。