桐乃さんの「怪物」
桐乃さんの書かれる文章は澄んでいて研ぎ澄まされていて無駄がなくキリッとしていて……。
数か月前、「怪物」を観た衝撃がよみがえりました。
そして、映画「怪物」をもう一度観たいような、でもやっぱりあの一度観た印象をいつまでも持っていたいような気持ちになりました。
音楽の美しさによるものもあったのだなぁと改めて思いました。
人は、自分の「視点」からしかものを見られない。見ない。
その視点も刻々と変わる。
言ってしまえば「印象」で判断している。それが事実かどうか疑うこともせず。世の中なんて「印象」で動いているのだなぁと。その渦に飲み込まれたら、もう天国に行くしかないな…なんて。
そう感じるのは、自分も日々「印象」で判断しているから。きれいごととか他人ごととか。自分の見たいように見て解釈して。その「印象」を作る背景には自分の「感情」があって。負の感情ほど強い印象を作るのだなと。苦しいですね…。
改めてあの映画の意味を考えました。
心に響くレビューをありがとうございます。