ここでは、はじめまして、成瀬川るるせです! 気になったので僕なりの考え方を、と。
文芸の新人賞に小説を送るとき、「梗概(あらすじ)」を(多くは800文字ですね)で書け、って規定があるところがほとんどなのです。で、純文学では、オチまで完全に書かないとなりません。
一方、ミステリの場合、〈本格ミステリ〉の場合は特に〈トリックが作品のコア〉なので、書かないように工夫して梗概を書く、というのが慣例のようです。何故なら、トリックがわかっちゃうと選考の「下読みさん」の多くは梗概を読んでから本文を読むので、萎えちゃうらしいのですよ。
新人賞に身を置いたことがあるひとならば、それは経験則としてわかっているはずだし、そうすると、リテラシー、デリカシーというよりも、経験としてわかっていないか、純文学の背表紙の梗概にはオチまで書いてあったり、国語の副読本にもオチまで書いてあったりするので、そのノリで書いてしまうといったところなのではないでしょうか。
僕もレター送るときに「こころあたりのあるひと」の一人なので、自分なりの考えを述べてみました。突然の訪問、失礼いたしました。