日々ログ

こんばんはー!! 何度もすみません。でも、もう、言いたくて仕方がないので失礼します、ということで。

「大江健三郎の四国の森にあたるのが、るるせさんにとっての「茨城」なのでしょうか」というのは、図らずもそうなってしまった、というか。でも、誰かには指摘して欲しかったところに三奈乃さんの言葉があって、じ〜ん、としてしまって、これを書いているのです。

知っての通り、こういった作家固有の磁場のことをトポスと呼びます。ウィキ読んだだけのひとにはわからない(上手く隠してあるから)けど、これはその作家にとって、愛憎入り乱れた感情のある場所です。大江にしたって、『M/T』と『万延元年のフットボール』がノーベル文学賞受賞の決め手となりましたが、好きとか嫌いとか、もうそういう問題じゃないのですよね。

僕は、都会から出戻ってきた人間で、観光(ツーリズム)関係の雑用(バイトだと思ってます……)をしていくうちに、地元大好き人間のように思われがちになってしまったのですが、この仕事から離れたらもう仕事しないで暮らしていく方向を考えているほど、いろいろ知ってしまったことによる愛憎が溢れています、郷土に対して。

水戸の藩校・弘道館へ執筆取材してきた!!という記事の写真や水戸光圀の住んでた西山荘に行ってきた_(:3 」∠)_の写真を観ていただくとわかるのですが、普通に考えたら「めっちゃ怖い!!」ですよー。水戸学っていうのは、水戸黄門が始めた『大日本史』編纂事業をその根に持ち、若き日の吉田松陰や高杉晋作などが水戸に遊学して、感銘を受けて、松下村塾の思想になって、明治維新が起こる、その発端の学問体系(体系なき体系)なのですね。水戸藩の場合、水戸徳川であることから、江戸末期は浪士になって参戦する、ということになりました(逆に、新撰組の偉い人にも、水戸藩士がいました)。実際は天狗党の乱などで藩は人材がいなくなるし、将軍は水戸学の体現者・徳川斉昭の息子なので、無血開城します。「怨念がおんねんで!」としか言えない。戦後、水戸学にはGHQも激おこ(笑)。ちなみに、日本研究で有名なアメリカのシカゴ学派の文献には、『MITOイデオロギー』として有名ですが、日本人、あまりわかってないか、知らないふりをする習わしとなっております。2.26事件も茨城で起こった血盟団事件が起爆剤になって起こった。三島由紀夫って、大蔵官僚の家系なのになにが侍か、というと、祖母の家系が水戸藩士だから、なのです。そういうわけで、最後に書いた『豊饒の海』第二巻である『奔馬』は、茨城県の血盟団事件がモチーフになっています。ダークサイド茨城は、まだまだあるのですが、そういうわけで、いやー、トポスとしか言えないですねー。

こんな話ならいくらでも出来ます。と、いうか、地元のことを紹介説明する仕事をしているので。どんな仕事だよ、と自分でも思うのですが、まあ、そんな感じです。


自分語りを延々としてしまいました、すみません。三奈乃さん、話が上手なだけでなく、話を振ってくれてリードするのも上手いから、思わずしゃべログ(!)してしまいました。

お身体に気をつけて、ほかのひともそうだけど、歳だなんて言わずにがんばりましょう。僕も歳だし不平不満を言ってるけど、作品を来年もたくさん書きたいので生きていきますよー!!

2022/12/25 18:43

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