日々ログ

いや、怪文書は成瀬川るるせ宛ではないので大丈夫です(笑)。混乱させて失礼しました。

ゴッド・ガンが真ん中の本。「神をも葬る奇想」ですからね。ただ、哲学の超越論を知っていると「なるほど」と思うのですが、知らないと肩透かし感があります。右側がやはり奇想のSF作家の本。で、左側の本なのですが、いわずと知られたブラッドベリの短編集で、『キリマンジャロ・マシーン』ていう短編が収録されているのですが、この一篇だけはSF知らなくても文学知っていると感動するのでぜひ読んで欲しいのです。僕は泣きそうになりました。タイトルはヘミングウェイの『キリマンジャロの雪』(新潮社のヘミングウェイ全短編2に収録されている)という作品から取られています。『キリマンジャロ・マシーン』という作品は、自動車型のタイムマシーンで時間遡航して、主人公がヘミングウェイに会いに行くのです。ヘミングウェイはご存知の通り、猟銃で自らの命を終わらせてしまうのですが、主人公は、亡くなる直前のヘミングウェイに「あなたはここで死ぬにふさわしくない人間だ」と言って、自動車に乗せるんです。で、違う場所(ヘミングウェイはキューバに晩年は住んでいたのですが、そこじゃないところ)へ連れていく、という筋書きです。叙情的な作品で、詩情が溢れています。読書には取っ掛かりって必要なので、純文学をお読みになられるなら、一番オススメしたいSFです(ハインラインの『夏への扉』って長編と、同じくらいほかのジャンルの読書家にオススメ出来る作品です)。

夜中に返信しちゃって申し訳ないですが、名作は名作だ、ということです。良き読書ライフを! おやすみなさい。

2022/12/18 00:25

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