最初に読ませていただいた時から、じっくり味わいたくて、一つひとつ学びながら読みたい…と思いました。
当時の台湾に少しだけトリップできた気持ちです。
物語を彩る素敵な言葉の数々も勉強になります。
ヤモメカズラの花がこの物語の切なさ、やるせなさ、運命とか人生とか時代とか……それを受け入れて生きていく美しいしたたかさのようなもの全てを表しているように思いました。
張雄文さんの娘を思う気持ち、秀麗さんの若気の至りというには切ない、時代に抗いたい切実な気持ち、翠玉さんの悲しいほどの強さ。
みんな時代に翻弄されながらも強く逞しく生きていくのですね。
私は歴史が苦手なのですが、どんなことも時代の話抜きには語れないんだなと思いました。
呂赫若さんと「私」の物語をもっと読みたいなぁと思いました。
最後まで名前が出てこなかった「私」にも興味津々です。
違う時代や文化、生活に触れながらミステリを楽しめるお話をありがとうございました(*´︶`*)