【初めて飲んだドリップコーヒー】山下梨絵さま
予定調和な展開ですけど、丁寧な筆致で少しずつ時間が流れていき、期待通りの結末へと進んでいく、分かっていてもワクワクするお話。そして、やっぱり胸キュンなエンディングで、結構好きなお話でした。こういうの、私には書けそうで書けないのです。
【発酵と腐敗の違いは人間都合】猪野聖さま
僅か615文字なのに、ハードにヘビーに攻めまくるお話。リズミカルでユーモアも効いていて、すごい作品かも。かなりのお気に入り。
【思い出の喫茶店(あの娘は何処に2)】鶏林書笈さま
コレは、ぜひ長編で読みたいテーマですね。上手く2,000文字にまとめられていますが、もっと深く掘り下げて書いて欲しいです。ただ、一人称の「自分」は……私は関西人なので、「私」とか「俺」のことだけでなく、「あなたは」も「自分」と言うことがあるので、特別な意味合いがない限り、一人称の「自分」は避けるようにしています。この物語も、普通の一人称でよかったのではないでしょうか。でも、読み応えのある本格派のお話でした。