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コン・ソルディーノ
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ojasminko
【邪念コーヒー】汎田有冴さま
コーヒーに関する蘊蓄やディティールが、マニアック過ぎない程度に専門的で、分かりやすくて、少しユーモアも含まれていて読みやすかったです。
実は、私もコピ・ルアクが大好きで、うちの猫でも作れるんじゃないか……と、思ったことがあります(笑)
嫉妬のような感情も、恨みつらみの話に流されずに、軽い自虐とジョークでヒラリとかわして。
でも受け流してる風には感じられず、やはり主人公の心の何処かで少し傷付いている感じ。
この主人公、憎めないし、どこかシンパシーも感じます。
そして、最後のシーンが素晴らしいです。
自分は自分らしく、そう吹っ切れたのでしょうね。
【さよなら、先輩】朽名終さま
これも、ネタバレになってしまいますのでご注意ください。
偶然再会することになった男女の話で、辛口なことを言いますと、使い古された設定ではあります。
でも、独創的で上手いなぁと思ったのは、この二人の関係性をなかなか明白にしないこと。
最初は性別すら分からず、同性の先輩後輩の関係とミスリードしていました。そこから、じわじわと読者に悟らせていく手法がお上手なのです。
だからこそ、ラストのスパッと断ち切る女性と、どこか未練がましい男性の対比が、鮮明に活きてきます。
私なら、間違いなく一人称を選択したであろう物語ですが、一元視点(女性目線)の三人称で書かれたことも大正解だと思いました。
【AMADARE】水瀬そらまめさま
ただただ、本当に美しい言葉が、「僕」のモノローグで紡がれていく。
物語性よりも、詩的で息を飲むような多彩な表現に魅了され、やがて読者は僕とシンクロし、次第に君を想うようになっていく。
気付いたら、雨音に紛れたコーヒーの香りが漂い、ショパンの前奏曲が聴こえてくる。
そんなイメージで読ませていただききました。
本当に美しいとしか言いようのない、ステキなお話でした。
私には絶対に書けないなぁ、と少しの憧れと嫉妬を抱きながら。
ただ、一つだけ……とても些細なことで、まず気付く人もいないのかもしれませんが、「雨だれ」の連打音はAs(ラのフラット)で、私の脳内でもずっと一定のリズムでAsが鳴っていましたので……まぁ、これは職業病なのでしょうけどね。
2023/01/22 13:34
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