【憧れの人】しおむすびさま若い時は、ちょっとしたキッカケで人を好きになることもあり、そこから勝手な想像とか妄想が広がりますよね。でも、知れば知る程、現実と空想の差異を突きつけられ、ギャップでますます好きになることもあれば、ガッカリすることもあります。前者の場合は、好きな人の好きなモノに興味を持ったり、逆に自分の好きなモノを知ってもらいたくなったり、とヤキモキしながらも楽しい恋愛に発展しますよね。そういう探り合いの時期って、恋愛で一番楽しい期間なのかなぁと思います。このお話は、まさにそんな時期にスポットを当てた、幸福感いっぱいのお話で、読んでいても気分が高揚します。懐かしいような、羨ましいような。
そして、最後のオチ!このオチがあることにより、ショートショートっぽく締まったと思います。言葉は悪いですけど、「チャンチャン♪」ってキレイにまとまる感じです^ ^
でも、かく言う私も、昔好きだった人の影響で、バンドをやるようになりました。
その人は、すぐ飽きて(と言うかセンスなくて)一年弱で音楽やめたのに、感化された側の私がそのまま音楽業界で生きているのですから、全くの作り話とは思えない身近さも感じました。