サンバ おまけ。
S54年発行のとある雑誌にあったレヴューを掲載:
〈脱走と追跡のサンバ〉
単なるSFではない。恐ろしい作品だ。鬼才筒井康隆は、スラップスティック・コメディの中に「存在と時間に関する相対性理論」を完璧に描ききっている。アイデンティティとリアリティの無限の重層構造が、夢の時間の内に、幻影のごとく出没するこの小説は「ボーン」から「ボーン」の刹那に一切が生起する「ドグラ・マグラ」の現代版である。
*これ読んで借りに走ったのだった。もう一つの方は挫折した。短編の方が印象深く、今尚記憶に多くの作品が残っている。「少女地獄」なんか○を思ってしまう...