チャット版にリライト
『有機交流電燈 アーカイブ』の第1話~第3話まで、チャット版にリライトしました。
先日から下書きにして少しずつ作業をしていましたが、再公開した際にあらためて見てくださり、どうもありがとうございます。
チャット版に合わせて、作品タイトルも『有機交流電燈 アーカイブ』から『有機交流電燈 ダイアローグ』に改題しました。
当初はブログの「アーカイブ」にしようと思って始めた作品でしたが、取り上げるテーマ的にチャットノベルの方が分かりやすいかなと思いまして、(チャットノベルはNOVEL DAYSならではの表現技法ですし)、アーカイブ要素は捨てて「対話篇(ダイアローグ)」でいこうと思った次第です。
第1話 映画『テネット』(ソ連時代の閉鎖都市とは?)
最初に映画を観た時から、作中の閉鎖都市はどうして廃墟なのかという疑問があったので、チャット版ではその疑問点をより掘り下げて書きました。
第2話 人間にも動物にも魂はない?(ラ・メトリの人間機械論)
当初、ラ・メトリの話をいきなり始めていましたが、ラ・メトリを知らないかたも多いでしょうし、まずは議論の前提となるデカルトの話を先にした方がより分かりやすいと思いまして、チャット版では前説部分を大幅に加筆してあります。
デカルトとラ・メトリの思想を比較することを通して、近代哲学における機械論を概観できればと思っています。
唯物論というのも多種多様で、感情や理性などの精神の働きは物質の作用と考える自然主義的唯物論は現代の脳科学を先取りしていますよね。人間の生産活動の歴史から生まれる必然的な意識の規定を説く史的唯物論なんてのもありますね。