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架神恭介
メール:cagami★zk.velvet.jp(★→@)
ツイッター:@cagamiincage
 
 
よく来たな。おれは架神恭介、作家だ。


 
別にTENGA社の回し者ではない。この顔出しパネルはたまたま家にあったのだ。だが、そろそろTENGA社はおれにカネをくれてもいいと思う。
 
話を戻そう。おれは基本は作家だが、ライターでもあり、漫画原作者でもあり、ゲームデザイナーでもあり、オンラインサロン経営者であり、どうかするとパンクロッカーであったりもする。
 
おれの目下の目的は一日の労働時間を四時間にすることだ。ここでは自己紹介代わりに、どうすればおれの労働時間を四時間にできるのか、みんなと一緒に考えていきたいと思う。
 
 

1、作家の仕事をがんばる
 
これはある意味で十分に可能性があり、ある意味は極めて非現実的だ。
 
というのも、本は基本的にカネにならない。おれは小説よりも実は教養書を書く方が得意なのだが…………
 
『よいこの君主論』

 
『完全教祖マニュアル』

 
『仁義なきキリスト教史』


 君主論だの聖書だのの古典を読み込んでいると時間がめちゃくちゃ過ぎ去っていく。しかも、こいつらは結構売れてくれたからいいけど、売れない場合も多々ある。執筆時間に比して効率はかなり悪い。
 
 悪いが、しかし、夢はある。大当たりすればガツンとデカイ。印税ってやつだ。不労所得だ。まあ、大当たり滅多にしないんだけど。でも「するかもしれない」っていう夢はある。いま現在の「労働時間4時間」を達成するのにはともかく、将来的な「労働時間4時間」には繋がるかもしれない。
 
 あと、古典を読んでる時間は普通に結構楽しいので、これを「作業時間に算入しない」という荒業を使うことで、そこもカバーできるかもしれない。
 

 
2、ライターとして生きていく
 
 実は悪くない選択肢だ。諸君はなんとなく作家の方がライターよりも偉い気がしていると思うが、それは一部の売れっ子作家を比較対象としているからで、収入に関して言えば、大抵の作家よりもライターの方が良い(たぶん)。
 
 ライターは不労所得は得にくい。一記事、一記事を書くごとにカネをもらう。本みたいに「なんか急に増刷されて印税が振り込まれた」とかはない。その分、ライターとしてもらう原稿料の方が旨味が大きく、単純な文字単価で言えば、作家の仕事より割が良い。
 
 相場としては400字で5000円だ。昔はこれが最低ラインだったが、いまはWebからライターが量産された結果、最低ラインをめちゃくちゃ割りまくっている。おれは基本的には400字で5000円は欲しい。そうでなければ一日四時間労働が達成できないからだ。でもまあ、ちょっとくらいなら低くてもいいので、おれにライティングを依頼したい方はお気軽にご相談下さい。
 
・体重が31㎏減!禁断の“仏教ダイエット”でみるみる痩せた

・何でもアリの新感覚ホラー! 白石晃士監督『超コワすぎ!』最新作発売記念インタビュー
 
 この辺がおれの記事だ。むろん、これだけではない。紙にもWebにもまだまだたくさんあるので適当に探してくれ。実はインタビュー記事も結構得意だ。情報を整理して論理的にまとめるのが多分得意なんだと思う。
 
 取材内容にも寄るが、400字5000円の仕事なら一日1000字も書けば仕事をしたと嫁に言い張れるので、これなら四時間労働の目はある。
 
 

3、漫画原作で稼ぐ
 
 確かに漫画はカネになる。週刊チャンピオンで週刊連載していた時などは……



 

 「ウッヒョ! オヒョヒョ……! ウッヒョッヒョ!!」
 

 みたいな、おかしな笑い声が出るくらいカネが増えた。だが、クソのように忙しくもあった。休日はあまりの精神的疲労のゆえに何もすることができず、庭の草むしりをするだけの腐った牛乳のような日々を送っていた。ケツといえば、漫画原作の仕事を頑張りすぎてケツに爆弾を抱えることにもなった。みんなも気をつけて欲しい。
 
 漫画原作で一日四時間労働は難しいと思うが、世の中には余裕綽々で週刊連載をしている化け物もいるので、おれの技が極まれば不可能ではないのかもしれない。
 
 

4、ゲームを作る
 
 ボードゲームは全然カネにならない上に、販売だの営業だの宣伝だの、無限に仕事があるので費用対効果は決して良くはない。文章を書いてる方が大分気楽だ。
 
『戦闘破壊学園ダンゲロス・ボードゲーム』


 
 だが、ゲームは作っている時も、作ったもので遊んでいる時も非常に楽しいので、これはこれで大変よろしい経験であった。
 
 アナログゲームではなく、デジタルゲームならどうか? 実はこちらも今、製作がちゃくちゃくと進んでいる。『ダンジョン&ダンゲロス』というスマホアプリだ。
 
 これの広告が上手いこと回って、お金がドバドバ入ってくるといいなあと思っているが、正直、あまり期待はしていない。むちゃくちゃ面白いが、「初代Wizardryはすぐにキャラがロストしてデータごと消えるから大好きだ!」という一部のハードコア層にしかヒットしない作品だ。
 
 

5、オンラインサロン経営
 
 こちらにはかなり期待している。いま、東京ネームタンクのごとう先生と一緒にやっている「マンガ新連載研究会」は、ちゃくちゃくと会員数を増やしており、内容に関しても概ね高い評価を得られている。
 
 この先どうなるかは全く分からないが、これが私のベーシックインカムとして機能するのではないかと信じたい。これが毎月10万くらい稼いでくれるなら、後は一日四時間労働でもなんとでもなるのではないか(合否の基準としては嫁に怒られないかどうかだ)。
 
 しかし、目下直面している問題は、一体どうやってこのサロンを宣伝するか、だ。実践的な知恵は内部でむちゃくちゃ蓄積されてきているのだが、いかんせんクローズドなサロンであり、その知恵こそが会員たちの獲得物なので、内部で研鑽された知識を外部に全く公表することができないのだ。
 
 なんかもう、とにかく勉強になってすごいので、漫画を描いてる人、漫画家志望者の方はぜひ入会してくれと言うしかない。いや、きみが加入して、きみの知識と経験でこのサロンをさらにすごくしてくれ。頼む。
 
 

6、音楽で食っていく
 
 やめとけ。
 
 
 *
 
 
 いかがであっただろうか。
 
 一日四時間労働の道は厳しく険しい。だが、決して不可能ではない。きみたち一人一人の力が合わされば、一日四時間労働はきっと達成されるはずだ。そのための具体的なメソッドを以下にまとめておこう。
 

・架神恭介の本をたくさん購入して、不労所得を届けよう。
・400字5000円くらいのライティングの仕事を発注しよう(少しくらい安くても可)。
「マンガ新連載研究会」に入会しよう。
・ついでにおれのCDも買おう。
ボードゲームも買おう。
 
 
 皆の力を合わせて、人類の夢、一日四時間労働をこの手につかもう!!
 

 

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