ディストーションについて
はい、ディストーションについて、込めた想いを綴りますね。
A)愛
B)真実
C)じゃあ結局
D)その他モヤモヤポイントの解消
A)愛
この物語は、愛の物語です。
ジャンルはミステリーにしていますが、根幹にあるのは愛。
自分は、短編集の1つで書きましたように、「愛の定義は曖昧で、おかげでどこにでも見つけられるもの」というふうに考えています。
なので、家族愛、兄弟愛、友情、上司への尊敬、周囲への思いやり、気遣い、優しい遠慮、「おかえり」の言葉ひとつとっても、きっと愛は内包されている。年齢、性別、国、距離などの諸条件に制限されずに、そこにある。
なので、みんな、愛に包まれている。(気付けるか否かは本人次第)そんなお話です。
エピローグにその辺りが詰め込んであるので、引き続きお楽しみいただければこれ幸いです。
B)真実
活動報告にも書きましたが真実ってとらえ方が難しいですよね。(個人的感覚です)
もちろん太陽は東から登り西に沈む、は万国共通の真実ですけどね。そういうものでなくて、ヒトとヒトとの間の真実、なんと言ったらいいか、お互いのコミュニケーション・触れ合いを通して時間をかけて築きあげてきたもの(思い出や記憶など)でも、ヒトによって、受け取り方は違う。同じ思い出を共有していても、そこに同じ想いを見ているわけではないのかもしれない。まあ、そんなうがった見方をする必要もないんですけど、かつうがった見方をしない方が生きやすいはず。
視点の違いで、真実は嘘にもなりその逆も然り。正義が正義と受け取れる環境と、悪が悪に見える環境はベツモノ。この辺りの感覚に「わかる」と思っていただける方は、きっと映画「ジョーカー」で描かれるテーマに激しく同意&この映画お好きではないですか??(笑)
C)じゃあ結局
愛がありあまっているなら、定まった真実がないなら、「世界があやふやすぎねえかい?お前の頭は大丈夫かい?」と突っ込まれそうですが、おっしゃる通りでございます。
つまるところ、絶対的に正しい答えはない気がしています(個人的意見です)。ないから、ヒトを頼り、自分もヒトを支え、そのとき最善と思うものを選択し、それでも悩みながら、なんとかやっていく。
ディズトーションも、あのようにまとめましたが、これが最善の結果でも最悪の結果でもなく、カイトくんが選んだひとつの選択肢。これからの未来は、カイトくんだけが決められる。またみんなと手をつなぐことも、ひとりになることも、別の世界に行くことも、その他の選択を見つけるのも、カイトくんの舵取り次第。
カイトくん、どうぞ伸びやかに、穏やかに、自由に、幸せにおなりなさい。あなたはよく頑張った。
D)その他モヤモヤポイントの解消
読後、様々な感想をお持ちの方がいらっしゃるでしょうね。モヤモヤしているであろうポイントに触れます。
Qフレイアちゃんは生きているの?
Aあなたの希望・想像がそのまま彼女の未来になります。
Qライくんってカイトくんのことどう思ってるの?あれは尊敬?
Aサブストーリー 最終話をご覧ください(5/24時点でまだ未公開です。近日公開です)
Qライくんは本当に男の子ですか?たまに女子っぽくね?
A生物学上、戸籍上、男の子です。
Qカイトくんは「彼女いない」をちょいちょいイジられてますが、フレイアちゃんを思い続けているから他に目が行かないとかですか?こじらせ過ぎじゃん?
Aこじらせとは違います。カイトくんの性格的に、目の前のことに全力で打ち込む傾向があるため、かつ今は仕事が楽しい時期なので、付き合ったとしても「仕事と私、どっちが大事なの?!」と言われることが目に見えているため、今は仕事に集中しています。中途半端なことができない優しい方です。
フレイアちゃんへの想いはカイトくんのアイデンティティの大事な一部ではありつつも、年齢=彼女いない歴ではないです(設定細かすぎる説笑)
たくさんの想いを詰め込んだのですが、すべて言葉にするのは難しいですね。何を言いたかったかちょっと忘れました(ごめんなさい)
まとまってましたでしょうか。こちらは「ほーん、そうかい」程度の流し見で問題なしです。大事なのは作者の意見ではなく、読者のココロに広がる想い、そして登場人物たちの世界です。たらたらと書いておいてなんですが、自分はバックステージ側の人間なのです。
はい、ディストーション創作裏話でした。
お読みいただきありがとうございました!!