創作論

「面白さ」については主に心理学上の快感と、経験則からの反証を重ねて書き綴っている。
ただ、一つ裏付けとして取れることは「音楽」との相関性があることだ。

「音楽」においての快感は、メロディライン・リズムの集合体として現れる。
人間は耳から入った音を処理する際、脳は「常に未来を予測している」ことが研究からわかっている。

「今聞いたメロディは聞き覚えがある」「なら次はどの音が、どのタイミングで来る」
「予想が合ってた嬉しい気持ち良い」「予想が外れた新鮮気持ち良い」
「またこのパターンか飽きたな」「全然予想できない、これは音楽ではない」
このような思考パターンを高速で次々処理をしていき、「この音楽は楽しい」「面白くない」という判断を脳は下している。

これはほぼそのまま、物語の「面白い」に対する解釈だと考えられる。
このような予測の連続と、答え合わせの緊張と緩和。
おそらく古代の進化時に狩猟の成否判定の為に培われたこの快感の繰り返しが「面白さ」を作り上げている……のだと考えている。

2017/06/11 08:56

コメント(-)創作論

コメントを受け付けない設定になっています。

プロフィール

滝口流です。滝口、たきぐち等という名前で活動している事もあります。
Twitter @TakigutiR

...

更新中のテーマ

完成テーマ

アーカイブ

ページトップへ