ダメだったところ
①戦力の小出し
何回かに分けて宣伝をしたので、ブクマがバラけましたね。
今回はその分2度ぐらい日刊ランキングに上がったんだけど、ダメでした。

②話数は少ない?
最初3話で上げてダメ。
次に20話で上げてダメでした。
3話でダメだった作品は、20話でもダメなのかもしれません。
ただ6~20ぐらいはあった方が、分量として読まれるのかもしれません。

③題材がダメ
まあこれにつきますね。
ここについては後述

④長く続けてしまった
固執した、というよりは実験の意味が強かったですけど。
分量の問題は関係あるのかどうかの検証だったんですよね。
これも後述。

⑤キャラクター
ちょっとここ、引き出しが少なかったのも後からの反省点です。
もうちょっと魅力的なキャラクターの引き出しをたくさん作らないといけない。
【その他雑感】
・長く続けてはいけない
誰も読んでくれないのは精神的にも辛い面はありましたね。
スパッと1章終了前で畳むぐらいの決断力は必要かもしれません。

④で言ったことですが、「20話で1章完結した後に日刊に入れば、上がるんじゃないか?(キリが良いので)」という目論見があったんですけど、まるでダメでしたね。
ダメな場合は2,3日でランク外に落ちますので、タイトル変更チャンスも少ないです。
ただ少なく見積もっても100人以上は完走まで読んでくれたような傾向はあったので、贅沢といえば贅沢な話かもしれません。
書くこと自体は楽しかった!

・面白かったのか
この文量の作品を書き続けて、読者数が一定以上いて悪い感想はついていないので、読めば面白い作品になっているのではないかとは思っています。
まあ、それだけではダメなんだろうなぁ。
自分では書いてる最中も後から読んでも面白い作品になったとは思っています。
面白いだけじゃダメ!

・文体は受け入れられたのか?
なろうの点数的に見ても、文体が悪い(一人称丁寧語系女子)わけではなさそう。

・展開は受け入れられたのか?
血まみれになりながらナイフ滅多刺しにする女の子のシーンを書きたかったのですが、批判等まったくありませんでしたね。
日常ダンジョン運営からの地続きでの能力バトルとして受け入れられた……と信じたい。
最後は設定厨的なシリアス展開でしたが、そこもまた一切批判はなく。
読者は一定数いた+ブクマは減ってないようなので、受け入れられなかったということはなさそう……とは思うんですが、ちょっと分母は少ないです。
【ここが特にダメだった】

・題材が不足している(企画力が弱い)
これが僕の意識した、本作最大のウィークポイントですね。
タイトル変更は4,5回ぐらいしましたが、そこで諦めた理由でもあります。

この作品、アピールポイントが無いんです。
前作開拓ごはんは、「妖怪」「開拓スローライフ」「ごはん」などさまざまな要素が付加されていました。
これは初挑戦にあたり、いろいろ後付したものでもありますが。
でもこれらはジャンルとして確立しており、一定の読者層も引きつける魅力ある要素でした。
しかし今回は「ダンジョン」ぐらいしかありません。

ではアピールポイントが無いと、どうなるか。
タイトルが付けられない」んです。
つまり企画として脆弱。
これが今回、一番痛感したポイントでした。

読者を引きつけるタイトルが付けられない。
これが企画の弱さの全てを物語っています。

しかしここから「企画力の高さとは何か?」という輪郭がはっきりしてきたようには感じました。
つまり「企画力の高さ」とは、その作品に惹きつける魅力の「多様さ」という側面があるのではないか。ということです。

新奇性とオリジナリティというやつは、題材の組み合わせにあるとは思います。
ただその題材を構成する要素の、人気・なじみ深さが重要なのかなと。
つまり新奇性って、「古典+古典=斬新」ではなく、
「古典✕古典=斬新」のかけ算なんじゃないかなと思います。

なので、その構成要素自体に人気(面白さの予測)がゼロだと企画性が弱い。
異世界ファンタジー(100)✕迷子(1)✕ダンジョン(10)=1000
とかやってもダメだったんです、たぶん。

これが前作開拓ごはんとのポイント取得の違いで、
異世界(100)✕妖怪(3)✕スローライフ(10)✕飯物(10)=30000
という差になったようなイメージです。

素材に好感度が存在し、1✕1ではなく、2✕3とかじゃなきゃ企画の強さにはならないのではないでしょうか。
【ここはダメだったかどうかわからない】
・承認欲求テクニックが薄い
・文量
・女主人公
・チートなし
・ハーレムなし

この辺は意識してなろうの主流を外そうと思ってやったことでした。
とはいえ人気が出なかったという事実があるので、これは検証のしようがないんですが……。
点数比率的には、前作よりは低めな面はありました。
女主人公で承認欲求が薄い点は、ちょっとマイナスポイントだったのかもしれません。
(しかし前回平均4.8点ぐらいで推移してたのが4.5点ぐらいだった程度なので、たぶん誤差です。平均3点ぐらいの作品もなろうにはゴロゴロありますし)

ここで問題なのが、「ブクマ率」です。
PVとブクマ数の比率を見てみると、ちょっと面白いことがわかりました。
これちょっと他の人気作や不人気作も簡単にデータを取ってみたんですけど、
ブクマ率はほとんど変わらないんですよね。
つまり乱暴に「PV=ブクマ」といってもほとんど間違ってない。
ただきちんとしたデータはとってないので、もっと細かく調べる必要はあるかなと思うんですけども。
少なくともだいたいどの作品も、PV1.4%~1.8%程のブクマ率に推移しているように思われます。
日刊ランキング1位も10位も50位もあまり変わりありません。
どれも「100回見たら1回ぐらいはブックマークしてくれている」のです。
(※ユニーク人数ではなくPV回数なので、多く話数を読ませられれば=面白ければ、その分有利ということでもあるかもしれません)

つまり、「クリックされれば日刊ランキングは上がる」んです。
……なんかアフィブログみたいな話になってきましたね。辛い。
もちろん、これはあくまでも初動の話です。
そこからは内容も影響すると思うんですが、まずは初動を乗せなければ戦場に立てない。

逆に、これは根拠のない予想ですが、初動さえ上手くいけば5000~10000ぐらいは稼げるのではないでしょうか?
ここがつまり「企画力の強さ」になるのかなと思います。
今回のなろう挑戦のまとめです。

・まずは企画力が全て
 イコールで、何が好まれるかという分析力が評価の7割ぐらいを占めるかなと。
 残り3割で、発想力が試されるのではないでしょうか。
 分析をサボってセンスで賄っても大丈夫ですが、センスある人が分析した方が更に強いです。
 とにかく企画力でクリックさせろ!

・内容についてはなろう座談会をご参照ください
 面白いものが書けるなら、たぶんそれで大丈夫です。
 なろうは時流を含んでさえいれば、何でも受け入れてくれる土壌はあると思います。
 でも時流ゼロで自分の我を押し付けようとしても誰もみてくれないので、8割の時流に自分の作家性2をぶつけるぐらいが良さそう。

 書けないなら、なろう座談会を参照しましょう。
 あれに従えば、それなりのものが書けると思います。(丸投げ)
 ただあれは基本的な「エンタメってどういう事なの?」という話にも通ずることが書かれていると思うので、挑戦する方はあれを噛み砕いて自分の物にしておいてください。
 そうでなければエンタメ小説という物を書くスタート地点には立てないとは思います。

・小さな積み重ねが大事な可能性はあるよ!
 宣伝は重ねて一気に上位を目指すとか、特定の要素が無いだとか、そこはおそらく誤差とは今回は思いました。
 ただ誤差の積み重ねで勝てることはあると思うし、もしかしたら誤差の積み重ねが一定を越えた時に結果として出てくるのかもしれません。
 実験以外でやる意味はないので、自分がどうしても何があっても死と天秤にかけてでも入れたくない要素以外なら、どんどんなろうで好まれる要素は入れた方がいいとは思います。
(内容についてまでは割愛はしますが、なろうが下に見られるような要素は、本質的なところでは普通の人も好きな要素がなろうで劣化して表現されただけなので、その分析を進め本質を掴む事が重要です)

 知り合いに4000ポイントで出版社に声をかけられたり、噂では1000ポイントぐらいで話が来たという情報もありますので、ここらへんの誤差も馬鹿にできないとは思います。

とりあえずは以上ですが何かご意見ありましたら、お気軽に書き込みお願いします。

お邪魔します。トークメーカーユーザーの米洗ミノルです。

滝口さんのしゃべロクや作品、いつも楽しく拝見しております。


分析、とても興味深いです。


それで、この流れでふと思い出したのがジェームス・W・ヤング(アメリカ広告業界の巨人)の著書、『アイデアのつくり方』の中で述べられていた、「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」というフレーズでした。


奇抜な要素そのものだけをアイデアと呼ぶのではなく、別々の要素をいかに組み合わせるのか、その新しい組み合わせこそがアイデアだと、そういう趣旨の言葉でした。



滝口さんがおっしゃっていた個々の要素の持つ訴求力と、そしてそれらを用いて「新しい組み合わせ」をどう作るか、どう見せるのかが肝要なのだろうなと改めて考えさせられました。そしてそれこそが作品のオリジナリティ(武器のひとつ)になるのだろうな、と。



ちなみに、開拓ごはんで僕が惹かれたアイデアは、「西洋ファンタジー×座敷わらし」の組み合わせでした。「座敷わらし」のピンポイントさが作品のイメージを身近なものにしていて、興味をそそられたような気がします。


無論、「開拓」や「ごはん」に魅せられた人も多いでしょうから、魅力の多様さ(フックの多さ)はやっぱり強力な武器になるのでしょうね。

まあ、とにかく詰め込めばいいというワケでもないのでしょうけれど……。

>米洗さん
コメントありがとうございます。

>アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない
その通りだと思っています。
特に小説なんかは『文化』という物が螺旋のように積み重なった物なのかな、とは感じています。
というとなんだか抽象的な表現ですが、紫式部とか坊っちゃんとか過去の歴史上の作品があった上で今の最新のなろうだとかライトノベルが成立しているわけで、それ自体が全くゼロからのアイデアなんていう物は無いんじゃないかなーという程度のお話ですけども。

>個々の要素の持つ訴求力
ここはあくまでも独自分析であり、更に言うなら「なろうにおいて」という前提がつきますけどね。
例えば「横浜駅SF」(カクヨム大賞受賞作)という横浜駅が無限増殖する作品がありますが、あれは横浜駅にもSFにも大した訴求力はなくて、でもその組み合わせと発想が面白い(いつ見ても工事してる横浜駅が無限増殖しているという与太話)というアイデア一本勝負の企画力が強い作品となっています。(「横浜駅大好きなんだ! 買おう!」って言う人はあまりいない)
賞においては時代をリードするような「真新しいアイデア」を求める傾向にあるので、ここは無視してもいいかもしれません。

ただ以前の座談会で「なろう発の書籍は売上がいい」という話を新木先生がされていた通り、一般的な読者が求める要素としては「知っている物を求める傾向」は確実にあるとは思っています。
推理小説が好きな人は、やっぱりタイトルやあらすじに「密室」とかあるとオッと目が引かれると思うので、ある一定量の「お楽しみ保証」とも言えるべき要素はあった方がいいのではないか……というのが持論ですね。

>西洋ファンタジー×座敷わらし

なるほど、ありがとうございます。
私もこの点については意識はしておりました。
後々調べると、異世界✕妖怪物は一件ぐらいしか書籍化はされてなかったんですよね。(なろうからはゼロ)
割とさんざん刊行されている異世界物でも、まだまだ余地はあるんだなぁと本作を通しては思っています。

(余談ですが、編集曰く、和物は売れないらしくて、今進めている単行本のタイトルやデザインは両者間でかなりの協議が繰り広げられていました……(笑)
ただやはり読者的にもここは重要のような感想も来ておりまして、出来るだけ座敷わらしという要素は強調させては頂いてますけども)

>フック
そうそう、フックです!
この表現が一番しっくり来ますね。
フックが多い作品の方が、なろうでは有利なのかなとは思っています。
乱雑になると物語としてもまとまりがないものになってしまうのは確かにその通りで、基軸として3~4ぐらいがいいところなのかな、とは思っています。
……と、ここまで書いて、メイン題材が「異世界✕座敷わらし」であり、
「開拓」や「ごはん」は「何が起こるか」みたいな展開の示唆なのかもしれないという可能性に思い当たりました。

旧題は「座敷わらしと開拓ごはん!」だったので、
これらは構成要素というよりは、
「座敷わらしと」「開拓しながら」「ごはんを作る」
誰が、どのように、何をするのか。
ここが具体的に表現出来て、イメージが浮かぶことが良かった可能性もあります。

迷ダンは「タイトルが付けられない」という点が題材としてダメだったことに変わりはありませんが、それに付け加えて
「迷子の少女が」「ダンジョンを管理」
これが全然魅力がないし、イメージもしにくい。
この点が勝敗を分けたのかもしれないのではないかと、改めて思ってはいます。

「具体的なイメージ」


ここを次回は意識してみたいですね。
……この発想はたぶん一人では思い浮かばなかったので、コメント本当にありがとうございます。
開拓ごはんの続きを書くために有機ケイ素化合物の種類とか調べてるけど、絶対これらの知識を使うことはないし、使ったとしてもいっさい読者の面白さには影響がないと思うんだよな。
でもこうして調べたことはきっと、世界観の裏付けになって……。
いや、趣味ですね。ハイ……。
これがこだわりなのだろうか。

2017/09/05 21:15

そろそろ本格的に座談会立ち上げの具体案を練らなければ……。
※太字は改訂項目

【設定項目】
・ターゲット設定
 出版社・編集者向け + 小説家志望者向け + 新人作家向け

タイトル
 目を引くタイトル
 なろう系、というよりは、なろう攻略メソッドを活かしたタイトルが「らしい」かもしれない

・パネラー
 打診先予定(まだ声をかけてはいません)→A先生、至道先生、KK先生
 ※まだ未打診の状態でここに書いてしまうのは少々失礼かもしれませんが(断りづらくなったりしてしまう)、今後座談会を立ち上げる方の為の参考とする為、記録として記載。
 + 滝口(司会・主催者)
 →ここで重要なのは「どのようにして声をかけるか」
  相手方と親交があるとしても時間を割いてもらう以上、失礼にならない+興味を惹く(相手のプラスになる)条件提示が必要

・座談会テーマ設定
 ①前回の座談会の振り返り
 (PDCAサイクルの「チェック」にあたる部分)
 ②前回の座談会の補足
 (打診を受けた後にはどうするか。出版社の選び方)
 ③新人作家の心掛け
 (出版が決まってから、何をするべきか)
 (長く続刊刊行をする為に必要なこと・作品内容)

・自分の座談会目的
 自著宣伝 + 自己ブランドアピール

・パネラーの方に提示するメリット設定
 自著宣伝?(前回なろう座談会含め)
 業界事情の啓蒙による、作家の権利向上活動
 → ブラックからの仕事を受けない
 
・仮日程3日としたとき、その期間の進行日程
 一日目 デビューする方法の実践と反省と振り返り
 ①自己紹介
 ②経緯説明
  前回の座談会を読んだ→連載開始→20日後日刊→打診A社→連載継続→打診B社→B社確定→C~E社打診→書籍化日程進行
 ③滝口視点での「守った点」「守らなかった点」「ここが良かったのではないか?という点」と「ここは悪かった点」を提示し、意見をうかがう
 ④前回の座談会での押さえるべきポイントの復習と、修正点を提示

 二~三日目 新人作家が気をつける事
 ①書籍化打診の経緯説明(タイトル変更があったこともここに)
 ②その際、相談した内容・教わった内容・出版条件の解説
  (ここはどこまで話していいのか、自分には境界が難しいところ)
 ③書籍化打診後、長期連載となった場合に気をつける事

 三日目 まとめ
 ①これからの業界の展望
 (前回のときから変わったかどうか。今、新人作家が目指すべき方向性とは)
 ②小説家志望者や、新人作家へのエール

2017/09/09 11:02

タイトル案等
・小説家RTA(リアルタイムアタック) ~三週間で小説家になる方法~


※リアルタイムアタックとは
 実時間で最速タイムを競うこと。
 今回は無名の素人が座談会終了の翌日連載を開始してから、書籍化の打診が来るまでの時間。

 以前行われたトークメーカーで開かれた「Web小説家になる方法」座談会
 その翌日から実践した作品が、実際にこちらで発売となりました。
 小説家になるチャンスは実際に眼の前に転がっています!
 今回はメインパネラーにA先生をお迎えして以前の座談会を徹底検証!
 そして至道先生、KK先生をパネラーに、『次』に繋がる創作技術・業界の世渡りの仕方をレクチャーしてもらいます!

内容
☆小説家になるのは簡単!? Web小説でデビューする方法
・Web作家座談会を受けてやってみた。三週間で書籍化打診の来た経緯
・前回語りきれなかった内容を分析・補足! 実体験からの徹底検証
・デビューに必要な能力は? 作家になる為に必要な力とは!
☆出版社との契約!? 出版業界のあれこれや気をつけるべきところ
・実際に書籍化打診が来た流れを紹介!
・出版の時『これだけは確認しておけ』! 後から泣くのは自分だ!
・これから作家として生きていく為の、出版社との賢い付き合い方
☆書籍化はゴールじゃなくてスタートだ! 続刊への道!
・Web小説で続けるべき内容とは? 読者に長く親しまれる作品の作り方
・書籍化した後にすべきこと!? 作家に求められる宣伝の仕方!
・これからの出版業界で生き残るには? 先を見据えた作家業の展開手法!

2017/09/09 12:01

創作アンサー も一応用意しておきます。
運用の仕方については暫定で特に決めていませんが、こちらも自由に書き込んで下さい。

2017/09/14 11:32

【フック】 【ジャンル】 について。
なろうではタグにジャンルを書くとクリックされやすくなる。
つまりこれはジャンルがフックになっているわけだ。
これは見たところ検索でスコッパーが探っているというよりも、中身の表記になっていると思われる。その証左に、有名タグを入れたところでほとんど閲覧者は増えない。
Web以外の場所、例えば書店なら置かれる棚がその役割を果たしているのだろう。

ここに長文タイトルが強い理由があると思われる。
そしてこれはそのジャンル毎の広さや重なる範囲を考えると、より効果的に設定できる。

例えば「これは面白そうなストーリーだ」と思った本が、自分の知らない二次創作だった場合に手を取るのを躊躇ってしまうことがある。
元の作品が一つのジャンルになっているわけだ。

ではこの時のジャンルとは何か?
これは前提の文化を表しているのだと思われる。
ミステリやホラーに限らず、ギャグや恋愛などでもそのジャンルでいう「お約束」があり、その前提共有の上で成り立っている。
コミケなどで「ジャンル」という言葉が使われている様子がわかりやすいかもしれない。
つまりジャンルとは、前提とされる事前知識や文化を一言で現した物なのだろう。
だからこそ、ジャンルをまたぐ作品は強い。

そして新たなジャンルというのは開拓するものではないように思われる。
(余談だが今、私が「新ジャンル」の息吹を感じているのは「横浜駅」や「ブッシャリオン」といったサイバーパンクとSFの中間地点のように認識されるジャンルだ)
どういうことかと言うと、新ジャンルというのは切り開こうと思って進む物ではなく、これまでの道の延長線上に存在し、一歩だけ逸脱した第一人者の後ろに道が出来る物だと思う。

今の関心事は、「新ジャンル」を編み出す方法だ。

2017/09/16 08:43

疑問、というほどでもないのですが、作中のネーミング(人物や組織名、地名等々)を気にしている読者はどのぐらいいるものなのかなあ……と。

自分はネーミングが苦手なのもあって、かなり適当に決めていたり、可能であれば固有名詞を避けています。

書く側の方はけっこう気にしておられるようですが、読者はどうなのかなと思った次第です。(自分は読者側でもあまり気にしていません。かえって凝ったものはあまり好みません)

・女性読者の気持ちを知ろう!

昨今、女性読者はマーケティングをする上で欠かせない存在となっていますが、
おれたち男性陣は女性読者の気持ちがさっぱわからない!
こんなドでかいマーケットがあるのに、おれたちはそのことについてふんわりとしか理解していない!
男だってBL物を書いたっていいはずだ! むしろ、男のほうが男の友情には詳しいはずだから、適正は男作家のがあるはずだ!
だけどおれたちのBL感が女性読者に受け入れられなかった意味がない!

ということで、女性読者は何を求め、どんな気持ちでアニメ・マンガ・小説を楽しんでいるのかの分析を行う座談会を希望したいです!
また、女性向けの作品ではなくても、女性読者が好む要素を入れることは可能なはず。
どうせなら男女どちらにも支持される作品を書きたい。
そんなよくばりさんたちにもオススメの座談会になるのではなかろうか。
創作クエスチョンにお話が寄せられていた! ありがたい!
今すぐどうという話ではありませんが、これらの情報はありがたく頂戴しつつ活かしたいとは思っております。

東雲さんの疑問はおそらく、各個人に依存する内容かとは思います。
なので、これを一般化するには大きな集計データが必要になるのだろうな、とは見通しを持っています。
信用できるアンケートができれば一番良さそうです。

なお私個人の意見としては死ぬほど適当につけています(字の形は気にしているものの)ので、後から後悔することがままあります。
読者として眼を惹くのは奇抜なネーミングだと思いますし、有名となった場合はそれが一種の記号になるかとは思います(例えば「ハルヒ」や「シンジ」なんかはもうそれだけでキャラクターが浮かびます)。
反面それが作品の質を高めるか、購買意欲を高めるかという点については疑問です。

またキャラクター名や、作品内固有名称(SFなどに多い物。例えばエントリープラグとか常用しない単語)の命名については、世界観の構築に大きい比重があるかとは思います。
「佐藤明美」(今考えただけの一般名称です)という単語一つを考えます。
「佐藤アケミ」とするだけでも視認性が変わります。
「アケミ・サトウ」サイバーパンクなどの世界観にも対応します。
「沙塔朱海」オリジナルキャラクター度が高くなります。
「笹佐藤亜華魅」ここまでいくと西尾維新。
と、少し考えてみましたが、世界観構築のギミックとして使うのが良いのかもしれません。
なおキャラクター名について既成作家の方は、イジメられたりするのを防ぐ為にわざと一般名称の漢字を変えたりといった工夫で行っていることはあるようです。

2017/09/19 12:31

>女性読者の気持ちを知ろう!

ここは知りたいところですが、座談会などで聞くにしてもセクハラになるんじゃないかというのが不安……。
もっと男女差をすり合わせた話はどこかでしてみたいですね。
BL、百合、ノーマルにしろ、イケメンと美少女の捉え方の違い、男女間での恋愛感の差などなど……。
要は男性向けハーレム、女性向け逆ハーレムなんかはよくありますが、それらにおいてターゲット読者層ではない異性に嫌われないキャラクターの作劇の仕方……などの考え方が知りたいところではあります。

以前の女性座談会の話では、軽薄さが無ければ大丈夫っぽいという話もあったり。
この辺は枝葉末節まで手を伸ばすと収集がつかない(個人の好み・嗜好に収束する)と思われるので、男性から見た女性向け、女性から見た男性向けというところで何を明確にしなくてはいけないのか、が重要な気はします。

2017/09/19 12:50

>異性向け作品


男性にも好みが色々あるように、女性にも好みが色々あるので一概に「これが正解」はないと思いますが、多くの男性はビジュアル的な想像を膨らませる面白さを追求する傾向があり、女性はキャラクター間の心理描写を重要視する傾向が強いように思えます。


例えば男性向け世界観のジャンル(例えばロボットものや変身ヒーローもの)ではそのアクションや設定に男性は興味を持ちます。

そういう男性向けの作品にも根強い女性ファンが居るのは、世界観に惹かれているのではなくキャラクター関係に惹かれているからだと思います。

ぶっちゃけジャンルはどうでも良くて、キャラクター間のイベントを後押しするためのエッセンスです。


要は世界観だけを押し付けるような作品は女性は敬遠する傾向にありますが、しっかりと細かいキャラクター描写もしていれば自然に女性ファンも付いてくるものだと思います。

ただ安易に男女のロマンスを描くのは価値観が異なる場合が多いので、男性が作品を作る場合は友情をメインにした方が女性ファンは付きやすいじゃないかな。

これは男性視点では逆の傾向になると思います。

女性が描く場合は友情よりも恋愛を描写した方が、男性は案外喰い付きやすいと思います。

女性は恋愛観にシビアで、むしろ異性の友情観を知りたいと思い、男性は逆に友情は結構軽い扱いでくどすぎるのを嫌う傾向にあり、そんなことより異性の恋愛観を知りたいと思うからだと思います。


無難なのはお互い異性キャラよりも同性キャラを細かく描くこと。

別に異性の立場になって考える必要はないと思います。むしろリスク高いです。


男性が女キャラだらけの物語を描いた時、しっかりキャラクター描写しても女性読者からみたら「こんな女いねぇよ!」と反感を買うことが多いです。

逆に女性が男キャラだらけの物語を描いた時、「こんな女みたいな男いねぇよ!」って思うでしょう?

同性にはウケると思いますが、異性からは敬遠される傾向が強いです。


素直に男性が男キャラだらけの作品を描いてもBL描写は無理に入れる必要はありません。

しっかり友情を描いていれば読者が勝手に妄想する、それが一番いいと思います。

ただちょっとした仕草でどうとでも受け取れる描写があると嬉しいんじゃないかな?

ジャンプ作品とか、女性ファンの多い男性向け作品はほとんどそうだと思います。

作者もわざとらしく狙ってるわけじゃないはずです。

女性にうけるストーリー・キャラ作り。


一番手堅く、かつ現実味のある方法は「女性向けの漫画や小説を読む」。

これが一番良いと思います。


男女両方にうける話作りとなると、また違うとは思いますが。

2017/09/19 17:31

失礼します。


異性間・同性間の違いに関わらず、恋愛を「互いを尊敬し、尊重し合うもの」だとすれば……。


たとえば『少年向けスポーツ漫画』で女性の人気が出るのも、チームメイトやライバル、あるいは師弟という関係の中で、その相手にしかない何かを見いだして尊敬する、ちゃんと向き合って尊重する……そこに恋愛に似た構図を見て、スポーツの勝敗とは別種のカタルシスを覚える、ということはあるのかもしれませんね。


女性向けのハーレムものをやるならば、相手を単なる性的欲求の対象として見るとか、下に見るとかいうことをなくして、対等な一個人として描けば嫌悪感は薄れるのかも。


ちょっと偏った言い方をすれば、男性向けハーレムでは、相手のルックスへの描写であったり、また、男性のほうが(身分や知能や腕力などの面で)上であるように描く、女性は弱くて守られるべき存在として描く、みたいなことが多いような……。(それが悪いかどうかはまた別として)



……なんて書きながら思ったのですが、このハーレム描写の差、『友情』に置き換えてみたら分かりやすいのかも?


『女性向けハーレム』を、恋愛でなく友情に置き換えて性的描写を除いたら、それぞれの関係は結構しっくり来るのでは……。


一方で、『男性向けハーレム』を友情に置き換えたら……モノによってはちょっと嫌な感じになるような……「おれのほうが上だぞ」感が出たりして。


女性が『友情もの』から恋愛を連想しやすいのだとしたら、その逆、『恋愛もの』を友情にひっくり返したとき、嫌な感じが出ないような関係性で描くと受け入れられるような気もしてきました。



すみません、あまりバックデータもなく思いつきで書いてますが……。

2017/09/19 19:21

プロフィール

滝口流です。滝口、たきぐち等という名前で活動している事もあります。
Twitter @TakigutiR

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