「採用の場合は、電話で連絡します。不採用の場合は、履歴書を返送します」

　一週間たった。結果がこない。

　10日経った。まだ、こない。

　2週間たった。さすがに、これはないだろう。

　16日目にして、ハロワへ行った。

「そんなわけで、合否の連絡がないのです」

「なんですと⁉　それはいかんでしょう。連絡してみましょうか？」

　是非にと、お願いすると、不採用だった。

　まあ、そうだろうな。そうすると、履歴書を返送してもらえるはずだ。

　それから、一日経った。履歴書は来ない。

　二日経った。こない。

　週末が過ぎて、月曜日になった。さすがにおかしいだろう。

　電話してみた。

「は？　不採用の場合は、破棄することになってますが？　ハロワにもそう言ってますよ」

「あ、でも、面接時は、不採用の時は、……って」

「ああ、じゃあ、知らなかったんですね」

……知らなかったんですね？　

　大事なことなのでもう一回いう。

「知らなかったんですね」⁉

　誰が？　何を⁉

　何のために面接したの？　

　お宅が、従業員を募集するために、面接したんでしょう！

　知らなかったで済む話⁉

　ってか、この話を総合すると、つまり、不採用の時は、連絡もよこさず、黙って履歴書を破棄しておしまい。ってことよね！

　何なの法衣業界。

　ふざけんなって話だな。