台風と体調不良で出かける予定も立ち消え、ちょっとやさぐれて野原広子さんの漫画を購入して読みました。野原広子さんの本、やさぐれると読んでる気がする…。
まず『今朝もあの子の夢を見た』
ある日突然、妻が一人娘を連れて家を出て行き、その後居場所も連絡先もわからずそれきり娘と会えなくなってしまった父親の話です。
次に『赤い隣人~小さな泣き声が聞こえる』無意識の虐待の話です。一冊目の連れ去りの話と同じ登場人物ではないですが、連れ去った側の目線で語られます。
そして『妻が口をきいてくれません』妻から何年も無視され続けている夫の話。
最後に『人生最大の失敗』このタイトル、語り手の言葉かと思ったら、主人公が夫に言われた言葉でした。はらわた煮えくり返りますね。
2日にかけてですが、ポチポチと…Kindleにダウンロードして。
絵柄が素朴なので、内容のエグさが紛れてついつい読んでしまう。マジックです。
共感したり考えさせられたり。
何週間か前に『ママ、今日からパートに出ます! - 15年ぶりの再就職コミックエッセイ -』というのも読みました。こちらも野原広子さん。タイトルを見て、まさに私と同じシチュエーション。
この漫画は読んで元気をもらいました。同じような境遇の人、けっこういるのかもしれないな、とか。
それで、しばらく開けてなかったKindleを見ると、以前三奈乃さんに教えていただいた小山清さんの『落穂拾い』があったので読みました。ダウンロードして、読みかけのままでした。
心が穏やかになっていきました。
知らない言葉を一つひとつ調べながら、情景を思い浮かべながら…。
最初の方に出てくる「託つ(かこつ)」私は初めて知る言葉でした。調べると、要は愚痴を言うことですよね。私は日々託っているのだなぁと。「愚痴を言う」より「託つ」の方が、なんだか自分を反省して前を向く感じがするというか…響きの問題かなぁ…。これから「あ、また愚痴ってしまった」じゃなくて「また託っているなぁ」と思うようにしよう。…一緒か(^_^;)
本との出会い、有難いです。