創作記録(2018/4/1~10/31)

『講談社NOVEL DAYSリデビュー賞』

『講談社NOVEL DAYSリデビュー賞』が今日から始まりました。


クリエイター(作り手側)が増えすぎているのは、ぼくもクリエイター側にもいるからこそ日々実感しています。


買い手側が先細っているのに、売り手側のほうは過当競争です。これは何も創作業界だけに起こっている現象ではなく、あらゆる産業に起こっています。とりわけ日本の、あまりにも成熟しすぎた過当競争はある部分で地獄と化しつつあるようにも思えます。

この流れは止まらないどころか、ますます極まっていくでしょうね。AI化が着実に進んでいることも、この潮流を大きく後押ししています。


そんななかで、クリエイターが世の中に出ていくためには、

日々流動するSNSの波に乗れるかどうかという短期的な波乗りの技法、そして運の要素が強くなりすぎました。


しかしですよ、世の中の潮流がそうだからこそ、出版社には、ひっそり埋もれてしまった才能を探し出そうとする責務があるのではないかと思うのです。とくに講談社はそうあらなくてはならないと(勝手ながら)思っています。

だからこそ『講談社NOVEL DAYSリデビュー賞』には重要な意義があると思うのです。


小説家には、たった1人でも、世界を変える力があります。

産業化している映画やアニメやゲームやドラマは、こうはいかないでしょう。でも小説とマンガには、現代社会に残された、たった1人でも世界に直接アクセスできる力があるのではないかと考えています。

ぼくは革命の手段の一つになりえるとすら考えていますよ。ぼくと同志である商業作家の皆さんも、本質的な部分では、カネや生活のためにやっているのではないはずです。

だから世の中の趨勢がどうなろうが、世界がどうなろうが、我々は我々自身の理想を形にするために、日々文章を書きましょう(マンガ家さんはぜひマンガを描きましょう!)。


皆さんの理想を少しでもお手伝いできるものとして『講談社NOVEL DAYSリデビュー賞』がお役に立てましたら、関係者はみな泣いて喜ぶと思います。原稿を受け取る編集者の側が非常に真剣かつ真摯な思いを持っていることをぼくは見ていますので、必ず皆さんの原稿は読まれます。この賞が皆さんにとっての飛躍のキッカケになってもらえると嬉しいですね。

2018/09/10 20:14

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