乳がん

放射線の副作用、まだあるよ。

顔からの発汗が大量に。

副作用だと記載したいくらいの量なのだ。とにかく、どんな場所でも私はひとりだけ滝のような汗を首と顔とにだらだら流していた。
人から指摘されるくらいの量の汗でした。
見える場所なんで、隠しようがない。激しい発汗。

最初は放射線には関係ないかなと思ったんだけど、調べてみたら関係あった。

つまり、放射線があたったところの汗腺がつぶされちゃうわけなんですよ。それから半年から一年後には汗腺はじょじょに復活していくらしいのですが、放射線照射中から一定期間、私の左胸側のけっこうな量の汗腺がずぼーっとつぶされて「なくなった」わけなのです。

人の身体というのは不思議なもので、それでも身体はいままでと同じ量の汗を一気にだそうとするものらしい。結果として、左上半身がいままで担っていた分の汗を、顔と首が請け負ってくれたみたいです……。
通りすがりの人にガン見されるレベルだったので、けっこうひどかったんじゃないですかね。
化粧なんて、崩れるとかそういうレベルではなく流れ落ちていく。
ひとりだけ風呂上がりみたいな感じにしたたりおちる汗で過ごすのは若干恥ずかしいこともあり、その時期、できるだけ人には会わない方向で過ごした理由のひとつが、これでした。

このあと抗がん剤での脱毛でウィッグつけることもあり、とにかく顔汗対策については最後まで困ってましたね……。夏の時期、持ち歩いていたのは「サラシ」「ガーゼ」をハンカチサイズに切ったものと、タオルでした。タオルじゃないと無理っていうくらいの汗なんだよ。ハンカチではすぐにぐしょぐしょに……的な。タオルで首と額含めてざっと汗をおさえてからガーゼで顔をポンポン叩く。
化粧道具は一式持ち歩く。
化粧水なども持ち歩く。

できるだけ首後ろを冷やすようにして対策してましたけど、それでも滝のように汗は噴出するのであった。

汗腺と汗の量について言及されているブログなどは特に見つけられなかったので、書いておく……。

あ、ガーゼをハンカチにするやつ、いまでも使ってます。汗と脂をポンポンと吸い取ってくれて、化粧そのものは落ちづらい「汗のふきかた」がカーゼでした。
薬局で売ってるサラシ、たぶん300円くらいだったような。それを切り分けて使って、洗って使って、とことん汚れたら捨てちゃう方式。
これ、雑誌で女優さんが汗ばむときの化粧崩れがいちばんしない汗を拭き取るものとして紹介していたので、試してみたら、私にはあっていたのでずっと使ってます。夏はハンカチとガーゼを持ち歩いているよ。

2017/07/29 10:32

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プロフィール

佐々木禎子(ささき ていこ)
作家。
札幌出身・東京と札幌を行ったり来たりしています。
1992年雑誌JUNE「野菜畑で会うならば」でデビュー。

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