乳がん

乳がんのステージ分類と5年生存率

早期に発見して治療し再発を予防すれば十年生存率は90%をこえます。
大切なのは早くに見つけてきちんと治療をすることだと思います。

私は早期だけれど治療フル盛りになりましたが、早期だったということもあり抗がん剤が選べました。選択の自由。つーてもふたつにひとつだけども。

TAC療法

 ドセタキセル

 アドリアマイシン

 シクロホスファミド

 

CMF療法

 シクロホスファミド

 メトトレキサート

 フルオロウラシル

このどちらか。
両方、標準治療ですがTACのほうがいまのスタンダードで「効果が高い」とされています。

対してCMFは少し古い療法です。副作用がマイルドなので体力がなくてQOL(クォリティ オブ ライフ)を下げたくない人が選択することが多いらしいです。



ところで抗がん剤って、別に、がん細胞にだけ効果があるわけじゃないんだよね。
がん細胞は、正常細胞がどういう理由かどんどん細胞分裂して増えていき、分裂の周期が早いのです。なので「分裂の周期が早い」細胞にダメージを与える薬を投与しているのです。だから、脱毛などの副作用は「毛髪は細胞の分裂周期が比較的早い」ため、抗がん剤のアタックを癌細胞と共に受けてダメージを受けてしまう……そういう副作用つーか効果つーかみたいな、で。
同じに卵巣も、早い周期で分裂して、古い細胞に置き換わる部分なため、抗がん剤でかなりのダメージを受けます。


それで、検索しているうちに



・ステージが低く、初期

・ホルモンタイプ陽性




の乳がん治療においては、TACよりCMFのほうが再発リスクを下げているというエビデンスという記載を見つけました。

当時、見つけたけど、もういまどこにいったか検索しても見つけられず。もともと英文だった記憶があるので(普段は英語なんぞ読まない。読めない。ましてや医療系なんて!)いまとなっては再検索は私には無理だね。あのときちゃんと調べたんだねと過去の自分に驚く。

CMF療法だと年齢的な問題もあるが私の年代ですとほとんどが閉経しちゃうんです。
私がそのとき四十歳以上。四十代だと80~95%がCMFで閉経します。
卵巣に攻撃して破壊する抗がん剤の副作用のため。三十歳未満でも19%。三十代が30%~40%。
TAC療法ですと四十歳以上でも60%くらいみたいですね。三十代だと13%。
CMFのほうが卵巣へのダメージが大きいっぽい。

それで「ステージが低い初期」の「ホルモンタイプ陽性」の人にはタキソテール系の抗がん剤よりCMF療法のほうが再発リスクを低くしているというデータになったのではと考えました。
抗がん剤の副作用で閉経。閉経したら体内の女性ホルモン低くなる。そこにさらに抗ホルモン剤を体内に入れる。
鉄壁の治療効果のような。気が。した。
のでそうした。
医師に相談したけど「どうだかね~」みたいな話だったけど調べた内容を信じてみたよ。私は。


六年経過しても再発もしていなし、私にはよかったのかなと思ってます。

もう妊娠しようと思う年代ではなかったのと、閉経に対してそこまでこだわりがなかったからの選択だったが、抗がん剤で無理やり閉経したことによる「少し早くきた重度の更年期障害」でそこから数年苦しむことになりました。
でもまあ、自分の選択だから、どうしようもないですね。

数年で「さらに実は」とか「もっとよくきく薬が」で、癌治療薬と治療法が進んでいくので私が検索したり、やったりした治療も、数年後には「遅れた療法」になってる可能性は高いので「こういうのが、あったよ」という報告です。


あとリンパ転移あるときはホルモン陽性でもタキソテールのほうがいいような気がします。というかきっとリンパ転移あると医師にはタキソテール勧められるんじゃないかな……。


TAC療法の弊害は調べた範囲と友人を見ていると副作用がきついこと。費用が高いこと。完全脱毛。
CMF療法の弊害は体験して副作用は普通(あとでまた書きます)。費用は比較してみて安い。半分脱毛。髪の毛が半ハゲになった。半ハゲはそれはそれで困りました……。

2017/06/16 07:24

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プロフィール

佐々木禎子(ささき ていこ)
作家。
札幌出身・東京と札幌を行ったり来たりしています。
1992年雑誌JUNE「野菜畑で会うならば」でデビュー。

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