年寄りなのでもうみんなに労られてへらへら生きたい!!

午前中に業務で渋谷に寄った帰りにようやく入手し、拝読させていただきました。


京極先生のような小説家の先輩のお言葉ですし、お話の内容も正しく、その通りであることばかりで、異論はございませんでした。

ただ胸に迫るような部分があったかと問われると、自分はそういう受け止め方にはならなかったなと思います。正論なので反論というわけではないのは前提のうえでになりますが、自分にはやや正義の色合いが強すぎたかなと感じています。

内容それはその通りなのですが、では熱く魂を燃やし信じる道を貫けばその人は正しく評価されるのかと問われれば、そういう世の中でもないことは京極先生ご自身もお分かりになったうえでの怒りや正義感なのではないかなと受け止めました。

道は一つではないし、自らの正義や理念を貫くのもクリエイターの道の一つですが、もっとカーブした道とか、ゆるい道とか、坂道とか、そんな多様性を笑って受け入れていくような側面もあってもいいのではないかなと個人的には思います。

古い出版界は死にゆく方向に進んでいることは書かれていた通りで、ならばこそまったく新しい道というのはあると思うのです。サムライのように作家のあるべき姿を求道するのは美しくもありますが、革命の先にある未来はまったく一変しているはずで、それは求道の延長線上ではなく、今まで誰も想定していなかったようなものだと思います。個別作品に向かい合う魂のことを申し上げているのではありません。人生全体の有り様とか、考え方について言及させて頂きました。

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プロフィール

佐々木禎子(ささき ていこ)
作家。
札幌出身・東京と札幌を行ったり来たりしています。
1992年雑誌JUNE「野菜畑で会うならば」でデビュー。

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