年寄りなのでもうみんなに労られてへらへら生きたい!!

至道先生


読んでくださり、ありがとうございます。

至道先生の心にはヒットしませんでしたか。それはそれで「なるほど」という感じがします。


あの話はすべて正論で、かつ、私は京極先生の小説がとても好きだという前提があり。

私の胸に一番刺さったたのは「本が出ないという人は、そもそもなにも書いてない」みたいな部分でした。すみません。いま札幌で、東京に幽を置いてきたので、ぼんやりとした「こんな部分ありましたよね」の概略です。


私はジョナサン・キャロルという作家さんか大好きで、ずっと「ジョナサン・キャロルみたいな小説出したいのですが」とあちこちに言ってますが、一度として「書いていいよ」と言われたことがない、でも、つまり一度として書いてないんですよ。笑。

笑、じゃないんですよ。笑っちゃだめだなあ……ってなりました。

本当に出してもらいたかったら「書いて」「これはおもしろいですね。出しましょう」と言っていたたるようにするべきだったんです。〆切りがないと書けないなんて幻想ですよね。もっと若くて、もっと無理がきくときに、どうして私は、〆切り以外のものを書かなかったのか。


生活の糧として書いて出すのとは別に、よほど書きたいなら、書くべきだったのです。しかも、ちゃんとおもしろいものを。

という反省をしました。


あと、私、本当に小説が好きなんですよー。

漫画より、映画より、アニメより小説です。

「私の好きな小説を、文章を、受けとって、私の脳内て想像したもの」は、どんな漫画より、なにより、最高におもしろくて圧倒的に美しくて残酷ですさまじいものなので、私は、娯楽として小説を超えるようなもしろいものをいまだ受け取ったことがないです。

違う意見のかたはたくさんいらっしゃることは承知しております。


けれどとにかく小説好きとしては、大御所さんにこういうことをおっしゃっていただけるとホッとするんです。


自分が書く側ではなく、受け取る側としても、小説は……私の愛して信頼して「どんなもよりすごい」と信じている媒体が、生き残ってくれることを望んでいます。

書いてる側がそれを信じないで、誰がなにを信じられるというのかと思う。


といいつつ、京極先生がそこまで小説とか本を信じてるかどうかは定かではいですけどね~。


同人誌と商業誌とのくだりについては「でも、同人誌でもいいものはいいし、同人誌になっちゃって困るのは実は作家ではなく、大きな版元さんで、社員たくさんいる大企業は利益出さないと難しいってことだよな」と思って読んでました。

が、そんなこと言い出す私は、版元さん的には、あまりよろしくない……ですね。笑。


ただ「書こう」と感じました。

〆切りのあるものと、それ以外のものも。

会社から出版されるであろう本になるものと、もしかしたらそうならないものも。


なにもしないで「出ないんですよね」と言う、たやすい日々を送るのは、そろそろやめにしないと、残り時間ないじゃないですか。私。


人生全体としては……人生全体か……人生。


人生……人生!?


至道先生、いつもお話が、私の想定しているものよりずっと大きくなる……。見ている未来がでかすぎるよ。人生についてもうちょっとでかく考えます。わたしも。


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プロフィール

佐々木禎子(ささき ていこ)
作家。
札幌出身・東京と札幌を行ったり来たりしています。
1992年雑誌JUNE「野菜畑で会うならば」でデビュー。

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