れとろ幻想譚-るるせ報告書

と、いうことで始まりました新連載『夢浮橋モダン天鵞絨(ゆめのうきはしもだんびろうど)』。今はプレプロローグが公開されています。企画と連動して始まったし、企画の方でお題がたまにあるみたいなので、それを消化しながらの連載となっていきます。実は『プレプロローグ』では、最初に読んでもらうべき設定が、不足している状態です。なので、次のお話で、どうにか設定を提示できたらなぁ、と思います。そもそも主人公は小説家だ、って設定があるのに、プレプロローグだけ読むと無視してるっぽいです。いや、違うんだ、話が進むにつれて、小説を書くことになるんだ、と本当にそうなるのかならないのかわからないことを口走る僕。今回は、久しぶりの百合ものです! 詰め込み過ぎて、現在でも「は?」って感じですが、さらに「は? はぁ?」となっていく仕様にするつもりなので! 世界観を目いっぱい楽しむぞ! 『夢浮橋~』が始まった関係で、他の作品に費やす時間が短くなると思うのですが、それはそれです。今回の連載は、どうなるかわからないところも含めて、楽しむので、こっち優先でやっていきます。行かざるを得ないのですよー。本当にミステリ小説になるのかどうかも、今のところ、保留ですね。一話目、今書いているのだけど、早く主人公周辺の設定を出しておかないと、ミステリとか、やる隙間ができない。『夢浮橋~』は、世界観が命なので、優先的にミステリと関係ないことをたくさん書かないとならないのです。なので、「ミステリじゃないぞ!」と怒らないで、見守っていてほしいのです。だいたい、探偵役は〈退魔士〉だからね。退魔士ってなんじゃい! って話ですよ。あと、〈水兎学派〉ですよね、ポイントは。ガジェット多めにやっていきますからねー。うーん、半年か一年、企画は続く予定ですので、長丁場になりますが、よろしくお願いしますですよー。

2019/10/01 02:27

更新されました、『夢浮橋モダン天鵞絨』第二挿話「Structure」です。各挿話のタイトルですが、第一挿話「Long Season」は、Fishmansのalbum名から取りました。そして第二挿話は、ジャズミュージシャンの菊地成孔さんがやっているセッションバンド、DCPRG(デートコースペンタゴンロイヤルガーデン)の曲名からの命名です。Structureとは、「構造」のことで、DCPRGのそのタイトルは、浅田彰さんの『構造と力』から、タイトルを取っている、と考えられます。『構造と力』といえば、スキゾキッズですね。ですが、それは『死神はいつも嘘を吐く』で話すような内容なので、ここでは省略。第二挿話は、構造ってタイトルがついているくらいなので、構成を気にしていただけると、嬉しいです。一話目からわかるように、第一挿話を、別視点から見た物語となります。と、言っても、第二挿話は、三人称、いわゆる神の視点と呼ばれる語り口になっています。今回の挿話で、「主人公は小説家」というお題が消化されます。続く第三話は、ただいま執筆中です。あ、第一挿話で銀色の目をしている、という設定も消化できましたね。よかった、よかった。浪漫というテーマなのですが、「日本が浪漫の時代? ああ、じゃあ、スチームパンクだろ!」というSF脳みたいなのが働いて、蒸気機関が発達した設定が、これからもたまに出てくると思われるので、注意して読んでください(笑)。そうそう、第二挿話でメインになるキャラたちは、僕のシリーズ『抹茶ラテの作法と実践』のキャラクターたちです。約一年ぶりに、書きましたよ、愛すべき抹茶ラテのキャラ。それだけで僕はほくほく心が温まります。第一挿話には、『偽典』から、苺屋かぷりこと、魚取漁子。それから、偽典で名前だけが登場しつつも、出てくることがなかった、下宿の管理人・やくしまるななおさんが登場しました(『偽典』には、ななおの妹であるやくしまるななみが、たくさん登場したのでした)。書いていて作者自身が楽しいので、それが伝わればいいいなぁ、と思います。それでは、『れとろ幻想譚-るるせ報告書-』でした。

2019/10/08 16:25

今思い返すとめちゃくちゃだったのは、小学生のときは赤川次郎先生の『三毛猫ホームズ』の大ファンだったり、中学生時代は貸してもらった集英社コバルト文庫を一日一冊のペースで読んでいたという読書歴なのに、高校時代、角川ルビー文庫を読みまくることになり、いや、それはいいとして、ミステリをススメられて「読め!」と差し出されたのが『四大ミステリ』……、ミステリファン以外には『四大奇書』と呼ばれるもののうち、『匣の中の失楽』、それから『ドグラ・マグラ』だった、ということである。それを考えると、ルビー文庫あたりも『虚無への供物』を読むことの伏線だったのではないか、とさえ思えてくるのである(未読の方にはなに言ってるか不明かもしれないが)。

今、本棚から四大ミステリを取り出して写真をiPhoneで撮って縮小したのだが。高校生が読む本じゃないよね! 『黒死館殺人事件』を、厨二病が発病して読もうと思っても、かなりの確率で挫折する(笑)。『れとろ幻想譚-るるせ報告書-』ということで、やっぱりこの四冊に触れなくちゃダメだよな、と思った次第です。今でこそ「オススメしてくれてありがとう!」と思うけど、どうだろう。いやいや、田舎に住んでいて町に本屋もなければアマゾンもない時代、図書館は勉強大好きっ子の巣窟で、頭がぱっぱらーな僕には入りづらい状況で、四大ミステリをススメてきてくれた女子たちには、僕は感謝すべきだろうな。「君たちがススメてくれた四大ミステリのおかげで僕はすっかり人生を狂わされてしまったよ」と……。(そこで鳴るドグラ・マグラの時計の音)

2019/10/13 06:23

僕がなんと言われても今、一番力を入れて執筆しているのが『夢浮橋モダン天鵞絨』なのですが、ものすっごいダークになっています。「どうしてこうなった?」って奴です。軌道修正しないとなぁ、と思いつつ。シリアスだとはことわっているのですが、読んでて鬱々しちゃうのってどうだろうなぁ、と疑問に思うのです。でも、今日の夜八時更新の『Without A Doubt【3/3】』は、渾身の百合展開です! 読んでほしいエピソードです! なんとか昨日、その次のエピソード、第五挿話にあたるお話も書き終えることができました。また短いエピソードになっちゃうのですが。ああ、そうだ。いつものモダン天鵞絨の挿話タイトルの元ネタ紹介を。第三挿話『Bone Machine』は、酔いどれ詩人として有名なTom Waitsのアルバムタイトルから。第四挿話『Without A Doubt』は、アメリカのヒップホップバンドThe Rootsの曲名からです。で。このお話のジャンル、「恋愛」にしちゃおうかなぁ、と思っているのですが、どうでしょうか。タグにミステリ貼ってあるんで、いいんじゃないかなぁ、と。ダメか。ミステリ回やるか。どうしよう。なかなかミステリ回にシフトできないっていうか、書きたいことが伝奇ミステリなので、それ、わかってもらえるかなぁ、と悩むのです。伝奇ってなんだかわからないひとにはミステリだっていうのが不明だ、っていうね。そういうわけで、頑張りたいと思います。

2019/10/21 12:55

どうにかこうにか『夢浮橋モダン天鵞絨』の第六挿話を書き終えることが出来ました。今日の午前一時から更新が始まっています。これで文字数は4万5千文字になります。一か月毎日更新ができたぜ! ヒャッハー! と、喜んでもいられないのでした。この十倍の文章量を書きたいなぁ、なんて思っているので。うーん、ちょっとどうなるか、わからないけどね。目標として、です。この物語で完全燃焼をしたい、と考えています。僕は生きてる間、小説を書き続ける、という目標はありますが、それとは違う意味で。このモダン天鵞絨という物語を描ききって、完全燃焼をしたいのです。いつものタイトルの解説も、しますね。『Trampled Under Foot』というのは、レッド・ツェッペリンの曲名から取りました。その超有名なリフが鳴り響く名曲が、タイトルの元ネタ。次いで、『Run Like Hell』は、プログレバンドの、ピンク・フロイドの曲名です。ここまで来てお分かりになられるだろうと思われますが、ちょっとジョジョっぽさ、出そうとしてるよね。いやいや、うそうそ。そんなことはありません。あー、トリック物のミステリが描きたい。けど、物語が違う方向に進んでいる……(笑)。まずは、10万文字と、100話を目指します。4万5千文字なんて、まだ原稿用紙100枚くらいじゃんか。もっと頑張るよー。プラスして、一年間は、連載続けたいなぁ。今回の連載は、いろんな要素がごちゃごちゃしてますが、まだスタートダッシュの部分。走り始めたばかりですよ。僕、普通に考えて、死神ちゃんや文芸部の続きを書いた方がいいのだろうけど、モダン天鵞絨に賭けてる部分、あるからね。人気とか、そういう問題じゃないのですよ。本当に、描ききりたい、このストーリー。今のところ、どうなるか、さっぱりだけど、でも、ね。うーむ、でも、次の挿話まではさすがに休み入るかもしれないなぁ。

2019/10/26 22:36

仕込み作業をしています、『夢浮橋モダン天鵞絨』の。楽しい。毎日更新をしてきたけど、少しお休みをいただくことになります。待っててね、よろしくお願いしますねー。そうそう、文学はロックなのですよね。ロックな物語書くぞー。今、更新中の『Nuthin' but a G thang』てタイトルの挿話。「おまえがギャングスタじゃないならおれのやることの邪魔をするな」みたいな意味合いの言葉で、Dr.Dre feat.Snoop Doggっていうギャングスタラップのユニットの曲名から取りました。今、『ヒプノシスマイク』の『どついたれ本舗』も人気だし、原曲を聴いてみると、面白いかもしれないですよ。あー、そうだった。この連載のきっかけである『れとろ幻想譚』は、どうやら執筆イベントを開催する予定だそうで。僕も、できれば参加したいと思います。モダン天鵞絨、今回のエピソードは、個人的には「いつもの調子が戻ってきたぜ」ってつくりだったのですが、如何だったでしょうか。って、今日と明日の更新もあり、まだお話、途中ですけどね。次に書くエピソードも、怪奇幻想譚になる予定です。もちろん、主軸のストーリーと絡めるから、それだけでは終わらないようになるでしょうけれども。もうちょっと、いろいろストーリーが動かないと、自由に物語を泳げないって感じもあるし、頑張りたいところですね。そして、勉強をしないと、手に余る作品です。今の僕にできることをするだけではなく、もっといろいろ知っていかなきゃな、と。五万文字以上書いたことになるのですが、書きたいことまだ全然書けてないな、といったところです。『殺伐百合』だなんて言わせないような作品つくりをしていくぜ! ではでは、本編でお会いしましょう! るるせでした!

2019/11/07 17:55

モダン天鵞絨、第九挿話『Beats Knockin』に入りました。これで6万5千文字くらいになります。公募だったら後半戦。公募のリズムに慣れた身なので、話をまとめにかかりそうになってしまいますよ。この作品、悩みに悩みまくりますね。一話づつカタチにしてはいますが、基本は全体を見せるタイプの作品になるのかな、と思います。その意味で、連載だときつい部分が見えてきました。簡単に言うと、わかりづらい。これからどうシフトしていくべきなのか。手探りです。好き勝手に書いてる部分が大きいので、気にしないでペースを保ちたいですが、もうちょっとぶっ壊れていてもいいかな、なんて思ったりもします。そして、ジャンルを「SF」に変更しました。これで用意は整い、いつでもインナースペースを描いても良いことに(笑)! って、それじゃいつもの僕の作品じゃんか。ダメだなぁ。そうそう、タイトルの元ネタを。前回、第八挿話『Penitentiary Philosohy』は、R&Bのアーティスト、エリカ・バドゥの曲名から取りました。「刑務所の哲学」みたいな意味です。『Beats Knockin』は、ダブステップと言えばこのアーティスト、みたいな存在の、スクリレックスの曲名から、です。曲名から毎回タイトルを借りているのですが、そういうとこ、好き勝手やってるなぁ、と自分でも思います。良かったら原曲も聴いてみてね、って感じです。さて、ニューウェーブSFになるかどうか、ですよ。この企画、大正ロマンみたいのを要求されてた気がするのですが、微妙なラインですよね。登場キャラに解説とか必要だろうか。いや、まだその時期じゃないですね。キャラを入り乱れるようにするにしても、絞ってわかりやすくするにしろ、まだまだじゃよー、って。でも、まだまだと言ってるうちに連載やめてしまう可能性も……いや、それはないようにします。モダン天鵞絨、百合作品なんですよー。殺伐百合、ですよ。恋愛要素が、今回は濃い目になっているので、手に余っています。最初から全開だからね、百合要素が。それも直接的な感じのやつ。10万文字と100話を目指しているので、書きたいことはもっと詰め込める。そのために、そのうち、大きな休載期間を置きたいなぁ、と考えているのですが、悩みますよー。なんだかかんだで一年間以上、大きな休みなしで執筆してきているので、休んでもいいかなぁ、と思っちゃいますよね。だいたい、この作品のテーマはなにか、って話です。テーマについても考える。資料を仕込み作業するの、本気でやる。午前二時になってしまうー。明日の仕事のことを考える。起きれるかな、朝。そうですよ、仕事の方の同人誌も、いつかはつくりたいのです。やりたいことだらけ。頑張ります。

2019/11/23 01:05

夢浮橋モダン天鵞絨』、第十一挿話に突入しました。第十挿話『Let Love Rule』のタイトルの元ネタはレニー・クラヴィッツの曲名でした。第十一話『Spirit Rejoice』は、ジャズにこの人あり、なアルバート・アイラーの曲名から、です。第十一挿話は、三夜連続更新です。よろしくお願いします。物語は、錯綜していきます。正直、ウェブ小説でごちゃごちゃしてるのは不利だと思っているのですが、モダン天鵞絨は、好き勝手やるというコンセプトですからね。仕方がありません。ここずーっと、睡眠時間が大変偏っていて、生きていられるのが不思議な僕。モダン天鵞絨の資料の読み込みも、そろそろまた必要になってきましたし、執筆も気合を入れないと、書けないような物語になってきています。明るいエピソードも入れたいなぁ、とも思ってるけど、上手くいかないですよね。そこらへん、難しい。ss企画も、今日中に書かないとならないのだけれども、一行も書いていないです。今回の超短編コンテストも、懲りずに出したいです。年末進行で物事が進むなか、僕はなにをどうしていいのか、さっぱりです。夢浮橋モダン天鵞絨は、限界まで進めていきます。その意味では、さっぱりではないですね。はい。壊色と盛夏のコンビの話を、もっと書きたいなぁ、って思ってます。あと、鵜飼も、登場回数を増やしたいところです。もっとめちゃくちゃなこと、作品内でしても大丈夫かな、と考えているので、これから、お楽しみに! モダン天鵞絨は、ランキングこそ目立たないけど、読まれていないか、というと、お読みになって下さっている方がたくさんいらっしゃるので、もっと話を膨らませよう、と。期待に添えられるよう、努力してまいります。よろしくです! Rejoice!!

2019/12/06 01:29

設定の大切さの話。
大好きだったゲーム(今もソシャゲになって続いていますが)の、設定資料集を買ったのです。そうしたら、自分に足りないものが、とてもよくわかったのでした。もっと早く買っておけばよかったのか、それとも、今だからこそわかる、って部分があるのか。そこらへんはわからないけれども、とにかく、自分に足りないものがよくわかった。足りないもの、とは言うけれども、小説を書くにあたり、僕は創作の1パーセントも理解していない、ということに気づかされるのです。今の名義になる前、ずっと前はあった飯を食う描写すら、今の僕にはあまりありませんが、その時点でもう、僕は退化してるんじゃないか、と。僕自身は、正直なところ、毎日カロリーメイトで大丈夫な人間なのですが(実際そういう食生活だったことがある)、そうだとしてもカロリーメイトを食べる描写くらいするでしょう。例えば『少女終末旅行』などでは、携帯食料を食べる描写があって、つくる工場が出てくるのがとてもよかった。僕は食事シーンなどのぜい肉を省いていたら、今度は、なにもかも足りなくなっていたのでした。着ているものはなにか。どんな部屋に住んでいるのか。場所の治安はどうか。土地の歴史はどうなっているか。出てくるガジェットのディテールはどうか。そういうのが、全部抜け落ちてしまったのが、わかった。非常につらい(笑)。昔はたくさん書いていた、いろんな余計なこと。それ、今はないですもん。複雑なのはウェブ小説には向かないという話は、テクニックの問題で、それは設定をつくらなくていいということではない。設定をスマートに見せる(魅せる)のが、大切なのです。いや、そもそもその設定資料集を買うことを決めたのは数年前の話で、トゥルー(設定資料集には「エピローグ」と書かれている)ルートに入ったら、それまで「なんでそんな恰好をしてる敵が出てくるのか」が不明だったのが、その敵(リヴィングデッド)が生きていた頃、「実はこいつにはこういう経歴があった人間だったのだが、それが死んだり殺されたりしてリヴィングデッドとなったため、こういう特殊な能力を持っているのである!」みたいなものの解説が入り、プレイしてた僕は「ファッ!?」と唸り、驚いて、そこまで設定仕込んでいたのか、と感心したのでした。設定もあとで読むことができる仕様だったのですが、PCが壊れ、そのゲーム(いや、書いてしまうと凍京NECROです:笑)は何度かインストールすると遊べなくなるらしく、今のPCにはインストールしてなくて。それで、「ああ、設定資料集を買おう」と思っていたのですが、買ったのが数年後の今、ということになってしまったのです。なんてこった! でも、いろいろ気づけてよかったです。来年は、それを踏まえて、小説を書こうと思うのでした。……って、まるでなにも考えてないで小説を書いてる風な書き方をしてしまいましたが、いつも小説を書くときは設定かなりつくってる方だと思います。最初につくるのは、その世界の地図(手書き)ですからね、僕の場合は。でも、至らない点が多かった、ということで。頑張るぞー。

2019/12/19 13:16

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