自分の創作活動を振り返る、2018年。

令和になって思う。
執筆小噺でも。『バタフライ・エフェクト』を書くまでの二年間というのは、長編小説を執筆する日々だった。構想2週間執筆2~3か月で、2週間休み入れる、みたいなスケジュールだった。プロになるならそのくらいできなきゃ無理だろう、と思ってやっていて、最後に書いて、書き終えたとき倒れたのが、『バタフライ・エフェクト』だった。ぎゅうぎゅうに詰めたスケジュール。でも、ネットじゃなくて、新人賞に送る、という判断がダメだった気がする。いや、新人賞の批判をしているわけじゃない。ただ、僕はウェブ小説を書いたほうがいい人間だったのだ。なぜならば、「ひとに読まれるのを前提で書く」修業が、あまりに足りなかったからだ。この『バタフライ・エフェクト』を書いた僕を、あるひとが評した言によるならば、「文学百合を最後に書いて消えた作家」なんだそうな。確かに、それは当たっている。それからの僕は、ほぼ消えた。いつの間にかNOVEL DAYSという場を得て、ウェブ小説を書くことになったけれども、それはたまたま僕がkindleでトークメーカー新書という電子書籍のシリーズを買って読んでいたから(NOVEL DAYSの前身は『トークメーカー』という)、そして、『メフィスト』と『ファウスト』の購読者だったから、という条件がそろったからだ。もっと言うならば、僕が東京にいた頃、僕のやっていたバンドの曲がコンピレーションアルバムに入ることになって、そのアルバムを出してくれる予定だったインディーズレコード会社が文京区音羽にあった、という機縁による。ちなみに、そのインディーズ会社・ミリオンラヴァーズレコードは、僕らがバンドを解散することになってしまい、それを聞いて「思い出つくりにするのはやめろ。解散するならこの話はなしだ!」と、アルバムに曲を入れるのをやめてしまい、僕のやっていたバンドは、本当に幻のバンドになってしまった。そしてときは過ぎ、とあるPCゲームの初回特典CDの曲のタイトルが『ミリオン・スター』だったのは、今でも思い出すと泣きたくなるエピソードだ。いや、思い切り関係ないと思うのだけれど、「僕もガルデモのメンバーだったんや」と、意味不明なことを言いたくもなるのだ。いや、本当に関係ないのだけれども。

2019/05/18 19:38

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