僕は失敗ばかりを繰り返していて、今の年齢になっても、失敗ばかりしている。毎日が失敗の連続だ。どうやったら上手く生きることができるんだろうかと、色々試している。けど、消えない傷が増えていくばかりだ。「死にたいって言ってるあんたは死ぬ勇気なんてないでしょ」と、あざ笑われたことがある。僕はそいつが言う間違った勇気を出したことがある。一回だけではない。でも、こうして今、運が良くて生きている。首の大静脈に穴を開けてそこから管を通して、どうにかこうにか生きながらえた話をしようか? それとも、お望みならば救急病棟で女性の看護師さんにガープの世界のようなことをしてもらった話でもした方がお気に召すだろうか? どちらにせよ、こんなことは〈書いちゃいけないこと〉だ、少なくとも社会に適合した人生を歩むならば。僕は今、カミングアウトしている。これはしちゃいけないことだ。明日から通常の人生を進みたいならば、今すぐ書いた文章をデリートするべきだ。でも、僕は書き残す。黙っているのがつらくてつらくてたまらないからだ。これはくだらない、自己愛的な感傷に過ぎない。笑って聞き流してくれれば、それでいい。道化にすらなれない僕が、ついに気が違ってしまったと考えてもらえればありがたい。よくわからないな。うん。僕には、よくわからない。なにもわかっちゃいない奴が僕だ。