随想遊戯

『百瀬探偵結社綺譚』衆生済土の欠けたる望月【第十四話】が、更新されています。いやさ、前回のエピソード「手折れ、六道に至りしその徒花を」の時に、ストレートに吐き出すことはやっちゃったからさ、今回の「衆生済土の欠けたる望月」は、ちょっと複雑に、僕の得意なエッセンスもちりばめつつ、いつもよりは長いエピソードになるように、って思って書いてみたわけさ。それと別レイヤーで、次にやらなくちゃって思ってるのは〈禅〉の話なの。そこまで進んで、一応、網羅は無理でも日本のそういう奴をおおまかにはカバーできたことになるのかな、って思ってる。実際は違うし、「混ぜるな危険、なものを混ぜている」ことは否めないし、批判は多くあると思う。でも、それが僕がこの作品でやりたかったことなんだから、「お前はわかってない」って言われても「そうですね」って言って、書いていくしかない。あと、この芸風は、一年前までのNOVEL DAYSだったら王道かもしれないけど、それは、今は違うよね。ハードなものをこのサイトは指向するけど、僕でさえ「ライトな芸風」に見えてしまう、という。今、NOVEL DAYSで書くならば、僕の作品で言えば『ケモノガハラ』みたいな奴を書かなくちゃ、サイトに合わない風になりつつある。そんなことない、いろんなのがあっていいんだ、というのはそうだしそう思ってはいるけど、難しいなぁ。ケモノガハラ書いた直後くらいにこの流れがあったならばそれに乗ってそういうのをたくさん書いたかもしれないけど、今は書きたくないし、じゃあ、百瀬探偵結社綺譚がライトノベルか、って言われたら、これ、ラノベ読者もなろう読者も嫌いな奴だ、と思うんだけどな。「そのまんまの奴を微妙に加工して使うな。加工するなら原型わからないくらい加工しろ!」って、怒られると思う、ラノベ読者たちから。ラノベとなろう系は違うし、その上で、どちらからも「これはうちではないですねぇ」って言われるタイプの、Web公開をしている小説、としか言いようがない作品です。だいたい、『文芸部は眠らせない』だって、削って削ってわかりやすくするから、独創性がないと突っ込まれたらそうですね、って言うし、なにかのパクリか? って言われたら、「エッセンス凝縮したらこうなっちゃうよー」って弁明するしかない。小説だけど小説じゃない、っていうコンセプトだし、ネットでネット外の情報を埋め込むのは、あまり推奨されないんだわ、これが。それに則ってやると、「ほかのどっかの文章をそのまま感」が出るし、仕方ないといやそうだわな。ここらへん、私小説でもないんだからそうなるし、そこで〈オリジナル信仰〉っていうネット時代の新たな奇病もあって、シミュラークルとかハイパーリアルとかそういうのを嫌ってオリジナルっていうなら、僕からインスパイア受けたのだって必ずあるし、それはよいのだー、ってなって、要するに僕の作品と僕が気に食わなくて僕を閉め出したいのか? っていうことになる。出典を毎度明らかにしていってもいいし、そういう芸風のひともいるけど、僕の場合、「成瀬川るるせとは関わりたくない」ってひとも、いるんだよ、妄想じゃなくて、昔から色々あったからさ。だから、はい、あなたとは関係ないです(関係あるけど)っていう〈てい〉にしなきゃならないこともあるの。難しい問題で、仲良くしていただいている方々にはもう本当に感謝の言葉しかないんだけど、色々やってると色々なことを見ることがある。だいたいが醜い大人の争いとそれを真に受けて育ってる子供がへらへら嘲笑っていがみ合うって状況なんだけど、意味がわからん。「意味がわからんまま死んでいくんだお前は。ザマァ」と笑われても仕方なし。〈敵味方ゲーム〉をするのが大好きなんですよね、かなり多くのひとが。Twitterで空リプで攻撃をしてくるとか普通で、あれはリアルでも出来るのね。相手が嫌がることがなにかを知れば攻撃がいくらでも可能なわけ。そうすると、情報を収集しやすい、ネットでいらんことたくさん書いてる僕はめっちゃ攻撃の対象にしやすいしそもそも嫌われ者なので、攻撃してくるんよ。これを〈悪意〉と、呼ぶ。悪意だけで、ひとは殺せるよ、やっぱり。そんなのたくさん見てきた。大人になろうぜ、そこは。阿呆なのか。そんなこと思うのでした。

2021/02/27 17:29

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