日々ログ

晩夏になり、思考フェイズに入りました、成瀬川るるせです。「自分が読みたいものを書く!」の精神は大切だよなぁ、と思うのです。ひとが読みたいものを書くって言ったって、主体は主観であって、絶対的な客観なんてないだろう、という部分もあって。自分を他人と相対化してそこから客観らしきものを導き出すって手法でも、主観は排除するのは不可能です。主体は主観の檻の中でしかいられない。なので、自分が読みたいものを書きたいな、と思うし、書くために動き始めるわけです。それだけです。でも、実は『偽典・蘆屋探偵事務所録』って、長い物語に耐えうる構想を練っていて、書きたいものを書いた、ただし書ききれなかった、というのが本音です。次に書く作品を予告すると、偽典と地続きの作品になるだろう、ということです。上手くいくかいかないか、じゃなくて、本来だったら続くはずだったその先を、書いていくことになり、自分が描きたかったものを続けていくだけです。そう、一年前に『珈琲フロート・ダークリー(ブログ)』で書いたように、僕は男性主人公だと、三人称で書いたとしても、感情移入が激しくなって、小説を書くのが困難になるという欠点があります。なので、女性主人公にすると、相殺できて、ちょうどいい。その意味で、僕はどうしようもなく「男」なんですよね。どうしようもなく、男性で、それなのに都合がいいという理由もあって、女性主人公を描くことが多い。僕の場合、百合は変身願望ではないんですよね。セクシャリティの話をしたいわけじゃないから、深入りはしませんが。来月の超短編コンテストには参加できるかすら、今は謎の状態です。書き散らしたいですけどね。でも、何回も書いてる気がしますけど、NOVEL DAYSはメフィストのある講談社さんですからね。外ならぬミステリを書き散らすというのは、よくないような気がしますね。少なくとも僕は構えてしまう。創作論なんてどーでもよくて、実作をしていくのが作家としてスマートだと僕は考えます。実作だけを重ねていく書き手さんを何人も知っているので、尊敬しているんですよ。偉いよね、そういうの。僕はこれから、いろんな創作物を脳内に取り込んでいくターンです。その中で、考える。仕事の連勤が終わったばかりなので、本を読む気がしないしなにかを観るのはもっと無理な状態で放り出されているのですが。秋か冬に、新シリーズを始動できるよう、頑張ります。

2019/08/25 15:30

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