mikaさん
なんだかもう、mikaさんに拙作を論じていただいたという感じで……
身に余るお言葉の数々、本当にお礼の言葉もありません。
心から感謝申し上げます!
NOVELDAYSの方でも返信させていただいたのですが、こちらでも改めて書かせていただきます。
「三原山事件」というのは、当時の新聞で一種の「猟奇事件」として、センセーショナルに報道されたわけですが、mikaさんが書いて下さったように、なぜ「わざわざ船に乗って行かなければいけない三原山を選んだ」のかという部分に対する考察は、ほとんどなされてこなかったように思います。
mikaさんのおっしゃる通り、これは「計画的」な自殺であり、そこまで彼女を突き動かしたものは、私には「怒り」以外に考えられなかったのですが、不思議なくらい、そういう解釈はされてこなかったんですね。
それはつまり、「社会」が少女を「怒る」存在だとみなしてこなかったことを表していると言えるのではないかと思います。そう考えると、ちょっとそら恐ろしい気分になりました。
優れた少女小説というのは、『赤毛のアン』にしても、『若草物語』にしても、『あしながおじさん』にしても、社会派小説としての一面を持っていると思います。それは、社会の様々な問題や矛盾が、「少女」という存在の上に最も投影され易いからだと私は考えます。
吉屋信子は、当時の文芸界では一段低く見られていた「少女小説」を、当時の少女たちの圧倒的な支持を受けて書き続けたわけですが、mikaさんが吉屋信子をリベラルフェミニストと評してくださったことに、私は深く共感しました。
実はnoteの方に、以前校長先生をなさっていたという女性がコメントを下さり、平塚らいてうの言葉を引用して下さったのですが、そういう流れというものはもちろんありますし、なんとなく自分のテーマ(なんて言うと、意識高い系みたいで恥ずかしいのですが)というものについても、考えずにはいられませんでした。
私自身、うまくまとまらず、しかも長々とすみません…
mikaさん、本当にありがとうございました!